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自立に向けた第一歩
何年も、夫からのモラハラを受け続けてきた主人公。ついに、暴力を振るうようになったことがきっかけで、夫を見限ろうと決意します。
夫から離れるために、まずは経済的に自立をしようとした主人公。幸いにも、同居の義母が賛同してくれたため、仕事に就くことができました。
ところが、離婚の危機を察知した夫は、急に態度を改めます。しかし、穏やかな日々は長くは続かず、今度は経済的DVが始まります。
夫がこわい…それでも、強い意志を貫いて
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経済的DVが始まり、恐怖を感じながら生活をしていた主人公。それでも、自分で稼いだお金はしっかりと管理し、仕事を続けます。
そして、夫への気持ちがゼロになったころから、夫へ対等に意見を言えるようになります。夫の顔色をうかがったり、必要以上に優しくしたりすることは、もうやめました。
さらに、主人公は子どもを連れて、とうとう家から脱出することに成功します!モラハラ夫から解放された瞬間でした。
しばらくはホテル暮らしを続けたのち、義実家から遠く離れた市街へと物件探しに出かけます。
新しい生活へ踏み出すために
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希望の条件がそろった物件が見つかり、いよいよ親子3人での新しい生活がスタートしました。不安はたくさんありますが、実母の協力を得ながら、引っ越しの準備が整いました。さらに、吉兆と言われる白いヤモリとも出会い、これからの生活に胸がふくらみます。
本作では、モラハラ夫に苦しめられた家族の姿が描かれています。何度も再構築を試みた主人公でしたが、子どもを守るため、家をでることを決意。自立するために仕事に就き、少しずつ貯蓄をし、別居の準備を進めました。
夫に恐怖心を抱きながらも、自分と子どもを守るため、けん命に立ち向かう主人公。まずは、経済的に自立することが重要だと考えました。さらに、精神的にも自立できるよう、実母やまわりの人の助けを借りながら、理想の生活を目指して奮闘します。
家庭の中で起きている問題は、外の人には話しにくいものです。ですが、ときには勇気をもって周囲に話すことで、苦しい状況から抜け出すことができます。
自身の体験を発信することについて、原案者であるはぴはろさんは以下のように語っています。
「私の体験談を読んでいただき、ありがとうございます。すてきな漫画にしてくださり、大変感謝しております。自分で読みながら、時折思い出して涙が出てしまいました。
私がこの体験をつづったのは、同じような苦しみの渦中にある女性たちの『なにか行動してみよう』と思えるきっかけになれたらと思ったからです。
それまで夫との生活の現状維持に必死だった分、何もかも捨て、大切なものを守るのは大変だし、しんどかったです。
でも、行動してよかった。私はカゴから飛び立てました。
まだまだ自分のなかの葛藤がないわけではありませんが、今は仕事も家庭も恋愛も、極めて順調です。数年前の私がどう思うでしょうか。自分でもびっくりです。
こんな人もいるのだから、得たい未来を諦めてほしくないと思います。
読んでくださった皆様が、この漫画から受け取れるものがありますよう願います」
配偶者からのモラハラやDVについては、公的機関への相談もできます。身近な人に相談するのはハードルが高い場合でも、知らない人であれば相談しやすいこともあるでしょう。もしも一人で悩んでいる方がいたら、相談してみてはいかがでしょうか。
内閣府 男女共同参画局 被害者を支援する相談機関の説明と連絡先一覧
原案:はぴはろ
イラスト:西谷まみ