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ダンスの練習をがんばり、緊張して迎えた運動会
毎日「検索魔」となっていたこのころ。かんしゃくや落ち着きのなさに疲弊していた日々でした。
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そのころ、行事として迫っていたのは運動会。
このころの私にとって、園行事は毎回精神的にきついものがありました。「今回は参加できるかな」「みんなと並べるかな」「走りまわらないかな」「パニックにならないかな」そんな緊張と不安を、行事のたびに感じるのです。
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それでも、当時の息子は運動会にむけて、家でダンスの練習を一生懸命していました。園での問題は山積みでしたが、息子の姿はほほ笑ましくて、親としてはうれしくて。
本番を迎え、本人も緊張していたかもしれませんが、親の心も「できるはず」「できないかも」双方の気持ちが渦を巻いていました。
今でも鮮明に思い出される、苦い思い出
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まさかこんなことになるなんて。
ダンスの前の競技で負けてしまったことが悔しい息子は、気持ちを切り替えることができなかったのです。会場に大きく響き渡る息子の泣き叫ぶ声。ダンスの音楽が流れても、息子がダンスに参加しようとはしません。
当時の私は、その光景を受け入れる事ができませんでした。
「こっちを見ないで」そんな思いに駆られた時間
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私は息子を抱きかかえ、すぐさま会場を出ました。それでも泣きやまない息子。周りの視線がグサグサと心に突き刺さる。「こっちを見ないで」そんな思いが襲ってきました。
ずっと練習していた「ダンス」。一生懸命家でも練習した、とても上手なダンス。私も楽しみにしていたダンス。「ほら、始まるよ」「音楽なってるよ、早く立って」そんな言葉は彼には全く届かず。
泣き続けている間に、ダンスはあっさりと終わってしまいました。
何が起こったのか、私自身が飲み込めませんでした。その気持ちとは別に「やっぱりこの子は何か違う」その思いに改めて気づいたのです。
私の一生忘れられない1日
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このことがきっかけで今まで「子どもだから大丈夫」と言っていた園からも「受診した方がいい」と助言がありました。「やっぱり、そうですよね」そんな思いと共に、きっとそれまでの園での練習でも、大変だったからではないかと感じました。ここから私の「受診・診断」への道が始まります。
その年の運動会のビデオだけは今でも見返したことがありません。けれど、家で練習しているダンスの映像を先日見つけ、涙が止まりませんでした。すごくキラキラしている息子。
手拍子しながら「上手だねー」と見ている私。それは現実では披露されることはなかったけれど、私の中で息子はしっかりやり切っていたのです。素晴らしいダンスでした。
息子の頑張りがしっかり残されているその映像は、私の一生の宝物です。
あの日があったから「今の私たちがいる」。あの日があったから「私たちの生き方」を大切に思える。決して楽な毎日ではないけれど、親として今までとこれからを大切に思えるようになったのは、間違いなく息子のおかげです。