園で着るアウターで押さえてほしい5つのポイント
保育士目線で考えると、アウターはさまざまな点で注意が必要になります。これからアウターを買われる方は、以下のポイントを押さえていただくと良いと思いますよ。
1. 自分で脱ぎ着・腕まくりがしやすいもの
幼児クラスになると自分で着脱するのが基本。自分で着脱するのが早いお子さんは外遊びの時間も多く取れますが、着脱しづらいアウターのお子さんは外に出るのが遅くなり、遊ぶ時間が短くなってしまうことがあります。なるべく脱ぎ着しやすいものを選ぶといいでしょう。
ボタンタイプだと硬かったり取れやすかったりと、時間がかかることがあります。なるべくファスナータイプがよいでしょう。自分でやりやすいものを用意、できれば自宅で何度か脱ぎきしてみるのがベストですね。
また、袖の部分が硬かったり小さいものにも注意。外で手洗いをするときや、すな遊びをする際、腕まくりが自分でできないためです。汚れたり濡れたりしないよう、腕まくりしやすいものがおすすめですよ。
2. 軽いもの
冬場は、体を温めるためにもたくさん走ります。また、遊具で遊ぶこともあるので重いアウターですと、動きにくくけがもしやすいと思います。
なるべく軽いものをおすすめします。
3. 厚みのあるものは注意
ダウンなどは軽い一方、厚みがあるタイプもありますね。動き出すと汗をかいてしまうお子さんがいます。冬場に汗をかくとその汗が冷えて体を冷やすことがあります。
冷えで風邪をひかないためにも、厚すぎないものがいいでしょう。
4. 丈が長いのは避ける
女の子のアウターでよく見かける、おしりの方まで丈がある長めのアウター。かわいいのですが、走りにくかったり、鉄棒に引っかかったりしてしまうことがあります。
子どもの安全のためにも、園でアクティブに遊ぶ際には避けたほうがいいと考えます。
5. フード付きは禁止の園が多い
アウターのフードでの事故があるように、遊具で引っかかってしまう、あるいは友だちに引っ張られてしまうことも考えられます。
アウターに限らず、園では禁止されていることが多いです。ダウンなどのコートにフードがついていないか、購入時にチェックしてくださいね。
よく見かける「フリース素材」の落とし穴
フリースや、ボア素材は暖かそうですし軽く、着てくるお子さんが多いです。人気の反面、保育士目線ではデメリットと感じる部分もあります。
それは、散歩や園外で遊ぶときに枯れ葉や植物、砂などがとてもつきやすく取れにくいこと。お子さんが自分ではたくのも大変で、園に戻る時に一手間かかってしまうのです。洗濯する保護者の方のことを考えても、ゴミがつきやすく汚れやすいので手間がかかるように思えます。フリース素材のアウターは意外と風を通しやすいものもあり、冬の風の強い日には不向きということも。
こうしたデメリットを解消するアウターとしては、つるつるした素材のウィンドブレーカー等がおすすめです。風を通さないものなら、薄手に見えてもかなり暖かく感じられるでしょう。
NGチェックリスト 参考にしてみてください!
朝・夕の送り迎えの際には寒くて、特に自転車登園のお子さんは、防寒性の高いアウターを着せたいですよね。しかし、保育園の活動においては汗をかいてしまったり、脱ぎ着しずからかったりと不向きです。
また、外遊びで汚れることも多いので、園用は洗えるものをおすすめします。
自宅では好みのアウターを着せたい保護者の方、自分のお気に入りを着たい子もいると思います。ぜひ登園向きのものは「登園用」としてご用意いただき、家庭では好きなアウターでおしゃれを楽しんでいただけたらなと思います。