ⓒfukufuku_diary
ふくふくさんは幼稚園児のころ、祖父にお迎えに来てもらうことがしばしばあったそうです。普段は帰り道にある駄菓子屋によるのですが、この日に限って祖父は駄菓子屋に寄ることをしませんでした。
駄菓子屋に寄りたいふくふくさんは、駄々をこねますがこの日の祖父には通りません。ふくふくさんの駄々に対し、祖父は「もう知らないよ」と1人で帰路を進みます。祖父に置いて行かれ、ふくふくさんは帰り道を1人に歩いて行くことになりました。
そこへ、子どもが1人になることを狙ったかのように不審者が現れます。
1人ぼっちであることを、知らないおじさんに伝えると…。
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「車で家まで送ってあげる」と車を降りてきた不審者。後部座席への乗車をうながしてきます。不審者とふくふくさんの距離が近づき、緊張感が高まります。
祖父は曲がり角の向こうにいるため、この状況を知りません。
知らない人の車に乗るのか乗らないのか、園児だったふくふくさんはこの状況でどちらを選ぶのでしょうか。この作品に登場する不審者のように、子どもを自分の思い通りにしようという不審者は、子どもに恐怖感を与えないように近づくことも少なくないのかもしれません。
子どもを犯罪から守るために
この作品は著者さんの子どものころのお話ですので、今より幼い子どもが1人で歩くこともめずらしくなかったころのお話です。
しかし、今も昔も変わらないのは、子どもを狙う犯罪者は子どもが1人になることを狙っているということ。『子どものころ誘拐されかけた話』でもふくふくさんが1人になったタイミングを狙って不審者がふくふくさんに近づきます。
ふくふくさんは幼稚園で学んだ防犯対策である「声を出す」を何とか実行し、連れ去りから逃れられましたが、とっさのときに大声を出すことは簡単なことではないでしょう。
「い・か・の・お・す・し」など、防犯のための情報を日ごろから伝えたり、親子で一緒に防犯訓練をしたりして、子どもを犯罪から守っていきたいですね。
『子どものころ誘拐されかけた話』は子どもにどんなことを伝えればよいのか、また不審者が狙っている隙はどこなのかを学べる作品です。
ふくふく*白血病ママ(@fukufuku_diary)さんのインスタグラム