©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
小学生のラブレター
バレンタイン当日、主人公・イチはチョコレートをもらいます。相手は、クラスメイトのシズちゃん。雪が降るほど寒い中、また日曜日で学校が休みだったため、わざわざ自宅にまで届けてくれたのです。そして、勇気を振り絞って渡してくれました。
ところが、イチは友だちの前で渡され、さらに冷やかされたため、つい「いらない!」と突き返してしまったのです。頭では、シズちゃんの繊細な気持ちがわかっていても、自分の恥ずかしいという気持ちでいっぱいいっぱいになってしまい、冷たい態度をとってしまったイチ。反省と後悔をしていました。
そんな中、イチの母がホワイトデーのお返しを用意し、シズちゃんに届けるよう促します。うしろめたい気持ちがあったイチは、バレンタインのヒドイ態度が帳消しになることを願いながら、シズちゃんに渡します。
すると、とても喜んでくれたシズちゃん。その後、ホワイトデーのお礼の手紙とともに、ラブレターが届くようになります。
ラブレターをもらった小学生男子の反応
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
シズちゃんからラブレターをもらったイチでしたが、恥ずかしさのあまり、すべて無視をしてしまいます。一度も返事がもらえなかったら、悲しいですよね…。
すると、次第に手紙の頻度は減り、ついに届かなくなります。そして同じころ、イチは理科の教科書を紛失。いくら探しても見つけることができませんでした。
最初は、「自分がだらしないから」と落ち込んでいたイチ。ところがその後、国語・算数の教科書、さらには絵の具セット・習字道具まで行方知れずとなってしまいます…。
ときは流れ、夏休み直前。突然、イチを訪ねてきた上級生は、イチが失くしてしまった学習用具一式を手に持っていたのです。しかも、上級生はシズちゃんの姉でした。
何も言えなかった
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
©aisubekiutyu_jin
失くしてしまった学習用具一式は、無事に見つかりました。ですが、素直に喜べないイチ…。バレンタインに続き、ラブレターも無視してしまい、クラスメイトのシズちゃんを傷つけてしまいます。
結局、学習用具がなくなってしまった真相はわかりませんでした。何も語らないシズちゃんに対して、イチもうしろめたい気持ちがあるため、たしかめることができませんでした。
本作では、学習用具の紛失トラブルに、実はクラスメイトとの人間関係のギクシャクが隠れていたエピソードが描かれています。ラブレターに対してどのような反応をしていいかわからず、無視をしてしまった男の子の気持ち、わからなくもありませんね。
ただ、学習用具を隠すという方法で仕返しをするのは、やりすぎだったように感じます。もっと他の方法があったのでは…と、考えてしまいます。
心が成熟していない小学生の時期だからこそ、友だちや恋愛関係は難しいものですね。まわりの大人の関わり方についても考えさせられる作品です。