©ricoroco.2019
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気持ちの整理がつかないまま、夫の葬儀が始まる
夫が心不全のため急逝し、程なくして葬儀が始まりました。慣れない喪服姿に身を包み式場に立つ妻は、まだ現実を受け入れることができずにいました。あまりに突然で、覚悟をする時間もないままのお別れだったのです。
身近な人であるほど亡くなった実感が湧かず、悲しみも感じられないことがあります。あまりにショックが大きいと、受け止めきれず感情にふたをしてしまうのです。
深い悲しみに沈む義母と、受け入れられない妻。
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義父母にとっては大切な息子です。最愛の子どもに先立たれ、胸が張り裂けそうな気持ちでいたことでしょう。ひつぎにすがりつきながら泣き叫ぶ義母の姿を見て、妻はわが子を強く抱きしめました。
一方、妻の心はいつもの日常が戻っても夫がいない現実を受け入れられずにいました。夫は亡くなったのではなく、「ここに居ないだけ」と思ってしまうのです。
悲しみを実感するタイミングには個人差があります。数日後に突然、気持ちが落ち込んでしまう人もいるのです。時間をかけて少しずつ心をいやすことが大切です。