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事件の直後、すぐに結婚と引っ越し
オキエイコさんは、一人暮らししていた部屋に見知らぬ男が侵入してくる事件に遭った経験があります。当時付き合っていた彼はオキエイコさんを心配し、そのまま2人は結婚して一緒に住むことに。夫からのプロポーズを受け、すぐに引っ越しをしたエイコさんなのでした。
「大切な人を失ってしまうかもしれない恐怖」を体験してしまったエイコさんの夫。「1人にさせたくない」気持ちが痛いほど伝わってくるシーンです。そして、事件から1年が過ぎます。
フラッシュバックは突然に
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事件から1年後。犯人は捕まっていませんが、平穏な日々を過ごしていました。トラウマもないと思っていましたが、夜道に突然声をかけられたことがきっかけで、フラッシュバックが起きてしまいます。
振り返ると、ただのナンパだったようですが、心の奥底では、まだまだ事件は解決していないことに気づかされます。
声なき声を感じて欲しい
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漫画の最後には、エイコさんがご自身の体験したことを、漫画にして紹介した理由が明かされます。トラウマになってない、もう大丈夫と思っていても、突然フラッシュバックで苦しい思いをしてしまうことがあるのですね。
人を恐怖におとしいれるような犯罪は、決して許されるものではありません。
自宅で、いつものようにくつろいでいたところ、事件に巻き込まれてしまったエイコさん。いつ、犯罪に巻き込まれてしまうのか、誰にも予測できません。そして被害後、声をあげられず、何年も苦しんでいる方もいるとのこと。犯罪がなくなることはもちろん、被害者が少しでも救われる世の中になって欲しいと感じる作品です。
著者:オキエイコさんのコメント
『知らない人が家に入ってきた話』の著者であるオキエイコさんは、この漫画にこめた思いについて以下のようにコメントしています。
「お恥ずかしながらあの事件の1秒前までは、自分がこんな事件に巻き込まれるなんて考えた事もありませんでした。
でもそれはきっと、この文を読んでくださっている皆さんの多くにとってもそうだと思います。まさに1秒後、あなたのその後ろの窓から変質者が入ってくるなんて、想像できますか?そのくらい『事件』は突然やってきました。
性被害は人に相談しにくく、相談された側もどう応えていいのか回答が難しい。『なかったこと』にされることも少なくないと思います。
だからこそ、声をあげてもいいことを伝えたくてこの漫画を描きました。人に伝えたい、というより、自分自身に言い聞かせたいという側面が強かったです。
老若男女関係なく、被害者にも加害者にもなってしまう可能性がある性被害。なので誰が読んでも読みやすく重くなりすぎず、でも伝えたいことが伝わる漫画を心がけました。性被害に興味のない層の方にも読んでいただき、社会全体でアンテナを張っていただけたらと思い描かせていただきました。」
この漫画は犯罪被害体験談を紹介したものです。このような被害に遭っている、あるいは遭った経験のある方のために、内閣府の男女共同参画局では『性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター』を設置しています。
自治体によってはこのほかにも犯罪被害者支援センターを設けている場合があります。必要に応じて相談をご検討ください。