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物忘れを自覚し始めた祖母
祖母の家は、すぐ隣にありました。行き来も自由なため、子どもたちは頻繁に祖母の家を訪れていました。父は、自分の家族と親が親しい状況をとても幸せに感じていました。
ある日、朝あったことを夕方には忘れてしまう、と祖母が孫に告げます。祖母の異変に気が付いたのは、祖母自身でした。幸せで穏やかな日常が変わり始めようとしています…。
親のおむつ姿に涙があふれる
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アルツハイマー型認知症となった祖母。亡くなったはずの祖父を何度も探すようになります。いくら亡くなったという事実を伝えても、怒るばかりでなかなか落ちついてくれないようです。
認知症は徘徊やせん妄などが見られます。祖母にもその症状が見られ、家族で自宅介護を選択しました。自宅介護は介護する側の負担が大きくなりすぎることがあります。家族全員で支え合い、適宜専門家を頼るなどして負担を分散させる方法を考えられるといいですね。
おトイレの失敗が増えて、介護用のおむつを購入した父。おむつを喜んではく母親の姿に、つい涙を流します。親の老いや病気をすんなりと受け入れることができないのは、誰にでもあることかもしれません。
お互いが安心して暮らしていく方法とは
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症状の進行に伴い、自宅介護が難しくなったと感じた父。悩んだ結果、施設に祖母を預けることにします。父は自分の親を見捨ててしまったような感覚があるのでしょう。とても複雑な思いを感じますね。
家族か親か、という選択を迫れたような感覚なのでしょう。とてもつらかったはずです。しかし、施設に入れることは決して見捨てるということではありません。お互いがより安心して暮らせる環境ができたと思えるといいですよね。
いくつになっても親は親。いつまでも、親には元気でいてほしいものですよね。抗えない老いと病気、そして家族との関わりで選択すべきことは何か、親とはどういう存在か、とても深く考えさせられる作品です。