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録音を聞いた途端、暴れ出して…
キナコは、日常的にモラ介からのDVに怯えています。それでも、以前の優しかったモラ介に戻って欲しいと願い、どんなにひどいことをされても別れることができずにいました。
そして、モラ介が爆発するサイクルを見極め、機嫌がいいタイミングで「物に当たらないで欲しい」ことを伝えます。今まで、モラ介がDVをするたびに、キナコは録音を続けていました。そして、絶好の機会だと思い、モラ介に録音データを聞かせます。
ところが、録音データを聞いた途端、モラ介はいつものDV行為をしはじめました。モラ介が行動を改めてくれないことを悟ったキナコは「別れなきゃ」と思います。
かけがえのない友人にも見放されそうで…
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モラ介からのDVを受けて助けを求めようと、キナコは友人に電話をかけます。ですが友人は、何度も別れるようアドバイスしてもかたくなにDV彼氏と別れないキナコを見限ろうとしています…。誰よりもキナコを心配し、寄り添い、必死に説得を続けてくれた友人を、キナコは失ってしまいそうな状況です。
さらに、同じ時期にキナコは「うつ」と診断されます。心も体も、さらには大切な友人まで失いそうなキナコ。それでも、DV彼氏に固執してしまうのは、キナコが育った家庭環境にも原因があったのです。
母の言葉が呪いに
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キナコは、幼いころから父が母に暴力をふるうところを何度も見て育ちました。さらに、父が出て行ったあと、母には「男に酷いことをされても絶対に別れちゃダメ」と繰り返し言われてきたのです。まさに、母の言葉が呪いのようになり、キナコを縛りつけていたのです…。
ですがこのあと、モラ介の実姉がDVに気づきます。異常な状態に気づいたモラ介の姉は、キナコを救い出してくれたのです。また、キナコ自身もモラ介への気持ちが冷め、きっぱりと別れを決意することができました。一度は見限られかけた友人との関係ももとに戻ったといいます。
うつ診断されたり、大切な友人を失いそうになったりと、キナコの状況は悪化し続けました。それでも、DV彼氏と別れることができなかったのは、キナコの家庭環境にも原因があったようです。キナコもDV彼氏に執着し、依存していたことが漫画から見て取れます。
周囲がいくら「別れたほうがいい」とアドバイスしてもDV彼氏と別れられない背景には、本人の自己肯定感が低い、愛情を与えられずに育ったなど、複雑な背景がある場合があります。もし身近にDVを受けている人・受けているかもしれない人がいるときは、本人が自分を大切にできるよう寄り添い、専門機関への相談を勧めるなどの行動をしたいと思わされるお話でした。