「たびたび忘れ物をする保護者」意外と多い?
園生活で、うっかり忘れものをしてしまう保護者の方はいます。
新年度や新学期になると持ち物が変わることもあり、どうしても忘れ物が多くなる時期でもあります。また、イレギュラーな持ち物や、行事で使う指定の靴下やプールの準備などは、頭の片隅にあっても忘れがち。
何度か繰り返してしまうと「うちだけ忘れ物ばかりしているのでは…」と思うことがあるかと思いますが、そんなことはありません。毎日忙しい中で登園準備をしているということは理解していますので、忘れ物をしてしまうご家庭もあることは理解していますよ。
「まさかうちだけ…」という心配はしなくても大丈夫です!
忘れ物があったときの園での対応
園には着替えやおむつ、お食事セット(箸やスプーンなど)、タオル等、予備のものがある園がほとんどです。集団生活の場で、お子様が困ることがないように配慮されています。
例えば、「廃材を使って製作活動をするのでお家にある廃材を持ってきてください」と言われていたのに忘れてしまった…という場合。園で出た廃材をとって置いたり集めて置いて準備をしています。お子様が活動に参加できないことが無いように、配慮していますので「うちの子だけ参加できていないのでは…」ということもないはずです。
ただし、プール前の体調チェックや水着を忘れてしまったときなど、どうしても活動させてあげられないこともあります。
登園している間に忘れ物に気が付いたら、保育士に一声かけて
家から出て登園途中。「あ!これ忘れた!」と途中で気が付くこともあるでしょう。その場合は先生に一声かけてください。
「保護者の方も気付いているのね」とご家庭と連携が取れたほうが先生も配慮しやすいので、ちょっと言い出しにくいな…と思うこともあるかと思いますが、ぜひ一声かけてくださいね。
忘れ物が多い親、保育士は何を気にかける?
忘れ物をしてしまうのは、みんな必ずあるのであまり気にすることはありません。誰もわざと忘れようと思って忘れ物をしているとは思っていないので、気にしすぎたり、周りの目を気にしたり、子どもが活動に参加できないのではと心配したりしないでくださいね。
では、先生は忘れ物をした時何を一番気にかけているのでしょうか。
ご家庭の様子とその背景にあるもの
お箸セットを持ってきてはいるけど、今日も洗い忘れている。スモッグを持ってきてはいるけど洗濯し忘れている。忘れ物をしているけど、保護者が毎回全く気が付いていない…など、このような場合、先生はまず家庭の様子やその背景を気にかけます。お家ではどのように過ごしているのか、家庭内で親子のコミュニケーションは取れているかなど、園生活だけでなくお子様が健やかに成長していくためにはその環境を理解し、関わることも先生の大切な役割です。
昨今、家庭環境はさまざまです。いろいろな家族の形があり、その家族の形や生活環境を尊重した上で、お子様がご家庭で最低限の衛生面や情緒の安定が確保できる環境にあるか、先生も見極めていく必要があるのです。
「環境は問題ないけれど、親が忙しかったり、年度初めで持ち物が変わったりしてバタついている」という状況なら、あまり心配しません。親子でコミュニケーションを取りながら、少しずつ忘れ物が減ればいいと思います。
忘れ物を減らすために
忘れ物をしても活動できるように配慮はしていますが、やはり忘れ物をしないのが一番というのは、園側も保護者も同じ思いかと思います。
忘れ物をしないためには、やはりリスト化するのが一番おすすめです。例えば以下のようにリストにするといいでしょう。
1、毎日持っていくもの
- ハンカチ
- スモッグ
- お箸セット…etc.
2、週の初めに持っていくもの
- 上履き
- お昼寝セット…etc.
3、イレギュラーな持ち物
このように3つに分けるとわかりやすくなるかと思います。でも「正直このリスト化するお時間もないくらい忙しい」という保護者の方が多いかと思うので、できればやってみる程度で大丈夫ですよ。
保育園の準備をパパがしたり、ママがしたりするご家庭もあると思います。不慣れな方がやると忘れ物をしやすいかもしれませんが、少しずつ慣れれば大丈夫です。
まずは忘れ物に気が付いたら、必ず先生に声をかける。ということから始めてみてください。無理なくできることから少しずつ。あまり気負いし過ぎずにいきましょう!