1:「批判」ではなく「共感」
我慢したり、自分の気持ちを言葉にして伝えたりすることが難しい乳幼児期。そのため保育園では、おもちゃの取り合いから手が出るなどのトラブルは日常茶飯事です。そして、そのできごとについて子どもは「自分が見たまま」を話します。その裏側には、もしかすると何か違う事情があったかもしれません。
そのため、子どもから最初に乱暴な子について話があった時は、「その子最低だね」などの批判ではなく、つらかった気持ちに共感するよう意識しましょう。
2:子どもにアドバイスをしてみる
子どものモヤモヤした気持ちに寄り添ったうえで、どんな対応をすれば良いか一緒に考えます。「やられたらやり返せ」「今度ママが叱るわ」など、極端な対応はおすすめできません。今後のためにも、自分で気持ちを言葉にする練習が必要です。
「やめて!」と言ってみる、そのお友達から離れる、乱暴されたことを先生に伝える…。次、同じことがあればそのように対応するよう提案してみましょう。もちろん、程度によっては最初から保育士に報告をする必要があるケースもあります。
3:保育士に様子を聞いてみる
それでも「今日はおなかにパンチされた」など、解決がみられない場合、保育士に様子を聞いてみましょう。以前にも子どもから同じ報告があったことを伝え、以下のような質問をしてみましょう。
- 先生はわが子が乱暴を受けていることを把握しているか
- わが子はそのお友達に「やめて」と言えているか
- たたかれたときに先生に伝えに行っているか
- トラブルが起こる前後の流れはどのようなものか
- 乱暴されているのはわが子だけか
保育士に相談することで、「実はケンカの原因を作っていたのはわが子だった…!」という事実がわかることも…。あくまでも「相談」という姿勢で話をしてみましょう。
4:しっかり見ていてほしいことを伝える
保育士から様子を聞き、あきらかに悪意のある場合、乱暴がエスカレートする前に対応してもらう必要があります。
年長児にもなれば、保育士の見ていない間にいじわるな言葉でお友達を傷つけることも…。安心して子どもを保育園に通わせるためにも「同じことが起きないようしっかり見ていてほしい」と、きちんと伝えましょう。