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「生まれちゃったから死ぬしかない」絶望した小学生が母になって思うこと

突然ですが、皆さんが命を意識し始めたのはいつですか?今は2児の母である私が「死」について考え始めたのは、小学生のころ。実家の猫が死んでしまったことがきっかけでした。「死」を考えると怖く、息ができないまま苦しくて死ぬんじゃないかとか、心臓が止まったらすごく痛いんじゃないかとか、そんなことを考えていたと思います。

PIXTA

生まれたから、死ななきゃならない

そんな私は高学年になり「生まれたからにはみんな死ぬ」ということを理解します。そのころ考えたことは「死を怖がりながら生きるのがつらい」だったり「生まれちゃったから死ぬしかないのか…」だったり…。

そんなに死が怖いのは、裏を返せば生きる喜びがあったからこそ。でも、当時はただ怖かったのです。毎日怖がっていたわけではありませんが、家族が医療ドラマや刑事ドラマを見ていると死を思うことが多かったように思います。

身近な人とのお別れをへて、当時よりは死と向き合えている私も「命は生と死のセット」という気持ちは自分の中に強くあります。

親目線で見る「命を受け取ってもらったこと」

死が怖くて仕方ない子だった私が母親になって子どもたちに思うのは「生まれてくれてありがとう」の一言。

命という「生と死のセット」を受け取ってくれた彼らには、いつか死が訪れます。親子が順番通りに命を終えられるなら、彼らの最期に私はいません。

ペットを飼うときは終生めんどうを見ることが原則ですが、子育ては最終的には自力で頑張ってね、になることが多い。もちろん遺せるものは遺したいですが、十分ではないだろうなと思います。

そんな命を受け取ってくれて、成長を見せてくれて、時には「ママありがとう~」と言ってくれる子どもたち。かつて「生まれちゃったら死ぬしかないのか…」とまで思った私は、ただ楽しく生きてくれていることに、感謝するばかりです。

35歳の「命」は、ありがたくて重い

大好きな祖母から母が生まれ、そして私にいただいた「命」。小学生のころは死を恐れるのみだった命も、今はいろいろな意味を持ちました。

自分にとっても、家族にとっても大事な命。働いて、子育てをして、たくさん笑って、満足するまで生ききることが大事だと思っています。健康で、何気ない毎日を送れていることに心から感謝。

週末は祖母の3回忌と祖父の1回忌。35年生きられたことに感謝しつつ、これから先も元気に生きるから見守ってくれるようにしっかりお話してきたいと思います。

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ママリ編集部note

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