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ひまりは半年ほど生理がきていないことを不審に思い、念のため妊娠検査薬を購入し、自分で検査をしました。すると、陽性反応が出て、パニックに陥ります…。
高校生の娘の妊娠を知った母親の対応
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「ごめんなさい」と泣きながら謝るひまりに対して、母の「自分の体と赤ちゃんにでしょ」という言葉、ジーンときますね…。そしてすぐに、産婦人科を受診しました。
すると、医師から思いがけないことを告げられます。「もう人工妊娠中絶を選択できない」ということは、産む選択肢しか残されていません。病院からの帰り道、母娘で話をします。
母から娘への謝罪…その理由とは?
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すぐにひまりの父も交えて、妊娠のことを話し合います。このとき、ひまりの父はガンが発覚し、大変な時期だったのです。ですが、妊娠のことを聞いた父は、怒るでも取り乱すでもなく、「新しく生まれる1人の人間の話だ」と、前向きな言葉をかけてくれたのです。
自分が病気で大変なときに、なかなかかけられる言葉ではないですよね。翌日、改めて家族3人で産院を訪れます。そして、出産に関わるお金のこと、育てていけるかどうかについて相談します。父は、自分がガンで余命宣告も受けていたこともあり、今後の生活について気にしていたのです。
産院で相談した結果、明るい未来が見えた
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細々とした説明を聞かされましたが、結論、新しい命の居場所はあるということがわかり、気持ちが前向きになりました。出産に対する不安が軽くなりますね。
本作では、著者・おたんこさんの親友が高校生で妊娠・出産した経験が、本人の目線でていねいに描かれています。10代での妊娠・出産は、金銭面での不安が大きいですね。さらに、無事生れたとしても、きちんと育てていけるかどうか、心配です。ですが、ひまり一家のように、まずは信頼できる場所で相談することが第一歩ですね。
高校生の妊娠・出産をテーマに描かれている本作。性教育の在り方や命の尊さ、子どもを産み育てることに対する責任感など、さまざまな視点でも考えさせられました。1人でも多くの若者に、この作品が届いて欲しいと感じました。また、今まさに、10代で妊娠・出産をし悩む家族にとっても、励みとなる作品です。