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「それ、本当に母親の仕事ですか?」上司の“ド正論”が私の心をえぐった|そのドアを開けるまで

体験談を元にママリ編集部が再編したエピソードです。『そのドアを開けるまで』第5話をごらんください。

©ママリ

👉【1話から読む】新1年生になった娘は登校拒否児なりかけだった

教室の床から解放されても、私の心は晴れない。遅刻して始める在宅ワーク、募る罪悪感と焦り。週に一度の上司との面談は、いつしか私の愚痴を聞いてもらう時間に。その日も、進展のないユイの登校しぶりを嘆いていた私。そんな私に投げかけられた上司の言葉にはっとするのでした。

©ママリ

出口の見えない日々、疲弊する心

午前10時半のダッシュの後、家でPCの前に座っても、頭は教室のユイのことでいっぱい。ちゃんと座ってるかな、泣いてないかな…。そんな思考が渦巻き、精神的な疲労はピークだった。

そんなある日の午後、上司との週に一度の1on1ミーティング。いつも優しい上司に、私は今日も愚痴をこぼした。

私「……今日も二限目の途中まで教室にいて、ユイが集中したのを見計らって抜け出してきて……毎日が脱出作戦みたいで……」

力なく笑う私に、上司はその日、少し考え込むような表情でこう言ったのだ。

上司からの、思わぬ問いかけ

上司「……でもそれって、お母さんがやらなきゃいけないことなんですかね? 学校に任せればよくないですか?」

私「えっ……?」

予想外の言葉に思考が止まる。お母さんがやらなきゃいけないこと? 学校に任せる?

「母親だから」という呪縛からの解放

その言葉は雷のように私の頭を打ち抜いた。そうだ、なんで私が毎日教室まで付き添って授業まで?

今まで、「ユイが学校に行けないのは親である私の責任」「私がなんとかしなきゃ」と思い込んでいた。初めての小学校で、目の前の異常事態をどこか無批判に受け入れていた自分にも気づく。

「学校に任せる……」

その言葉を繰り返し、目の前の霧が少し晴れた気がした。

(私、一人で抱え込みすぎてたのかも。もっと周りを頼っても良かったのかも……)

自分のことになると、こんなにも視野が狭くなるなんて。恥ずかしさと悔しさが込み上げるが、それ以上に、新しい道が見えたような、小さな希望の光が差し込んだ感覚があった。

「学校に任せる」という選択肢が、私の頭にはっきりと生まれた瞬間だった。この一言が、膠着していた状況を大きく動かすとは、まだ知る由もなかったけれど、心には確かに変化の風が吹き始めていた。

思い込みを手放し、新たな道へ

上司のふとした一言は、行き詰まっていた母親の心を大きく揺さぶり、新たな道を示すことになりました。

母親が一人で抱え込み、「母親だから」と自身を縛りつけていた見えない呪縛から解放された瞬間と言えるでしょう。

この重要な気づきは、娘ユイの登校問題解決に向けた大きな一歩となり、母娘の物語を新たなステージへと導いていくことになります。

固定観念を捨て、周囲に頼る勇気を持つことの大切さを教えてくれる、物語全体の大きな転換点となりました。

👉【次話を読む】わらにもすがる思いで先生に伝えた言葉だったけれど、予想外の返答が

【全話読む】
そのドアを開けるまで

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