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学生時代の友人たちと女子会を楽しんだ帰り道、ハルミは自分がみんなから羨ましがられていることに、少し優越感を感じていました。一方、自宅では夫が子どもの世話をしながら、夕食の準備もしてくれていました。
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女子会の帰り道、ハルミは友人たちとの会話を思い返していました。
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彼女は、自分が友人の中で最もエリートな男性と結婚したことに、ひそかな優越感を抱いています。
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家に帰ると、夫のコタロウが息子の世話をしながら夕食の準備をしていました。
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ハルミは、誰もがうらやむ理想的な家族を手に入れたことに満足しています。
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ハルミにとって、三重崎家は自分が思い描いていた理想通りの家族です。そんな彼女は、そろそろマイホームも建てたいと考えるようになりました。
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手放して気づいた本当に大切なもの
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この漫画の主人公・三重崎ハルミは、大手企業に勤めるエリートサラリーマンの夫と、元気な息子と暮らす専業主婦。三重崎一家は、静かで整った新興住宅街に、念願のマイホームを手に入れました。穏やかな日々が続くかと思いきや、たった数年で家を手放すことになるのです。
引っ越し先で出会ったママ友たちは、ハイブランドの服や持ち物に身を包み、気さくで親切な人ばかり。けれどハルミは、どこか居心地の悪さを感じ始めます。自分とは違う「豊かな暮らしぶり」に引け目を感じ、次第に劣等感を抱くようになっていったのです。
やがてハルミは、「負けたくない」という気持ちから、ブランド品のバッグや食器を次々と購入。ママ友より少し高い物を選ぶことで、安心感や優越感を得ていました。さらに、子どもの習い事や小学校受験までも、周囲の流れに合わせて見栄で決めてしまいます。気づけば、今月の支払いを翌月の給料でまかなうようになり、200万円あった貯金も30万円まで減ってしまっていました。
そんな折、夫の会社に残業規制がかかり、手取り収入がダウン。毎月の固定費がまかないきれず、ついにはマイホームを手放す決断を下すことになります。
お金の問題だけでなく、どこかで「自分を見失っていたこと」がいちばんの原因だったのかもしれません。他人と比べすぎず、自分たちのペースで暮らす大切さを思い出させてくれる作品です。
音坂ミミコ@音坂マンガ部屋(@otosakamimiko)さんのインスタグラム
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