Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】大して打ち解けていないのに「ちゃん呼び」引っ越し先で距離感バグ系ママに遭遇|私のストーカーはママ友
長文のLINEに恐怖を感じ、返信に困っていた真奈美。そこに梓は追い打ちをかけるかのように、何度もメッセージを送ります。
とんでもない長文に夫も困惑
「……どうするの、これ」
夫・健一もメッセージを読み終わり、困惑した顔で私を見た。
「どうするって言われても……。返信しないわけにはいかないよね。でも、なんて返したらいいんだろう」
私はスマホを握りしめたまま、うめき声を上げた。適当な返信をすれば、また長文が返ってくるかもしれない。かといって、突き放すようなことを書けば、梓さんがどう反応するか、想像もつかない。
その日の夜は、結局、返信することができなかった。考えるのが嫌で、スマホを遠ざけて寝た。
SNSにもコメントで返信を催促される
翌朝、幼稚園の二学期が始まった。タケルをバスに乗せ、私は一息つく。今日は梓さん、バス停に来るかな……そう思っていると、スマホがまた震えた。梓さんからのLINEだ。今度は、短いメッセージだった。
『まなちゃん、おはよう。メッセージ読んでくれた?』
ああ、催促だ。私は心臓が跳ねるのを感じた。
「あのさ、SNSも見てるみたいだよ」
健一が、そう言って私のスマホの画面を指差した。なんと、私のSNSの投稿に、梓さんからのコメントがついていたのだ。数時間前の投稿に、梓さんのアカウントからコメントが寄せられている。しかも、そのコメントには私が返信していなかった。
『まなちゃん、メッセージ、読んでくれてないのかな?SNSも見てるのに、コメントにも返信してくれないから、やっぱり私、嫌われたのかなって思っちゃうよ。』
まるで、私の行動を監視されているような気分になった。SNSに投稿したことは、誰にでも見られるものだとわかっている。でも、まさか、それを見て、返信がないことにまで言及されるとは。しかも、たった6時間程度の話だ。私は思わず、ぞっとした。
苦手意識がどんどん強くなる…
私は諦めて、梓さんへの返信を打ち始めた。これ以上、深入りしないように。でも、角が立たないように。言葉を選んで、選んで、慎重に当たり障りのないメッセージを作成した。送信ボタンを押す指が、震えた。
メッセージを送って、数秒。すぐに返信が来た。
『良かったー!!まなちゃんに嫌われたのかと思って、本当に不安だったの!返信してくれて、すごく安心したよ!ありがとう!』
そのメッセージには、たくさんの絵文字と、心底安心したような言葉が並んでいた。私はそのメッセージを読んで、複雑な気持ちになった。安心してもらえたのは良かったけれど、私にここまで依存されているかと思うと、ますます苦手意識が募った。
「嫌われたかも?」なんて、普通、本人に直接聞けないよね。それを平気でやってのける梓さんの行動力には、もはや感心するしかない。でも、それが私には重かった。
結局、この一連の出来事で、私は梓さんに対する苦手意識を一層強めてしまった。卒園までの我慢だ。そう自分に言い聞かせて、私はスマホをテーブルに置いた。
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あとがき:ママ友との断絶と新たな道
真奈美は、執拗なママ友・梓からの連絡と監視に精神的に追い詰められていました。
スマホでメッセージを気軽に送信できる時代だからこそ、返信しないことさえもストレスになってしまいますよね。ママ友からの執着や独占欲に疲れ果てている真奈美の気持ちが伝わってくるお話でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










