Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】授かり婚で迎えた義両親との初対面…義母の「うちの子は純朴だから」その言葉が地獄の始まり
消えた仕送り、崩壊寸前の夫婦関係――そして突然の警察からの電話で、夫のわいせつ逮捕が発覚。すべてを終わらせたヒカリは、子どもと新しい人生を歩み始める決意を固めます。
もう無理かもしれない……そう思った矢先に鳴った一本の電話
義母から毎月20万円もの仕送りがケイゴにされていたという事実。それが家族の手元には届いていないという信じられない話に、私は途方に暮れていました。夫婦関係は、もう限界だと感じていました。
しかし、田舎ゆえに近所へのメンツを優先する義実家が簡単に離婚に同意するとは思えません。身重な状態で離婚をめぐって争うことすら面倒に感じます。
そんなある日、見知らぬ電話番号から私の携帯に電話がかかってきました。表示された番号は、見覚えのない市外局番。嫌な予感がしましたが、私は電話に出ました。
「もしもし、〇〇警察署の者ですが、ヒカリさんでしょうか?」
夫の逮捕、義実家の沈黙、そして私の解放
警察?なぜ?私の心臓は、激しく鳴り始めました。
「ご主人のケイゴさんですが、わいせつ容疑で逮捕いたしました。つきましては、事情をお伺いしたいので、署まで出頭をお願いできますでしょうか」
その言葉を聞いた瞬間、私の頭の中は真っ白になりました。わいせつ容疑で逮捕?ケイゴが?信じられない。目の前が、真っ暗になりました。警察官の話によると、ケイゴは酔っぱらって街中で女性に抱きつき、わいせつ行為に及んだとのことでした。田舎ですから、そんな噂はあっという間に広がるでしょう。私たちの家族、子どもたちのことまで、世間に晒されてしまう。そう思うと、悔しさと怒りで震えが止まりませんでした。
急いで警察署へ向かいました。義実家にも連絡しましたが、義母も義父も義妹も、今回の件ばかりはケイゴをかばうことができませんでした。いつもなら何があってもケイゴを擁護する義母も、ただ呆然と立ち尽くすばかりでした。
「ご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
そう言って、私は警察の調べに応じました。ケイゴの姿は、とても正視できるものではありませんでした。その時、私は確信しました。もう、この結婚生活を続けることはできない。こんな男と、こんな家族とは、一刻も早く縁を切りたい。警察署を出て、私はすぐにケイゴに「いつか」と思って用意していた離婚届を突き付けました。彼は、何も言い返さずサインしました。もはや無気力状態のようでした。
そして、私は義実家を飛び出しました。夫の不祥事をどう隠すかで頭がいっぱいな義実家には、出ていく私を止める余裕はなかったようです。義母も義父も義妹も、私に引き止める言葉をかけることはありませんでした。
結局、養育費はもらえませんでした。ケイゴにその能力があるのかも分かりませんし、もはや彼との関わりを一切持ちたくありません。
今は実家に支えてもらいながら、子育てをしています。子どもたちには、父親がいない寂しさを感じさせないよう、精一杯愛情を注いでいます。大変なことも多いですが、弟や母が温かく支えてくれるおかげで、何とか毎日を過ごしています。
あの地獄のような結婚生活から解放され、今は、子どもたちと平穏な日々を送ることができています。あの時、勇気を出して家を飛び出してよかった。そして、自分の選択は間違っていなかったと、心からそう思えるようになりました。
夫のわいせつ逮捕、義実家の沈黙。そして私は自由になった
夫・ケイゴのわいせつ容疑での逮捕という衝撃的な結末。この決定的な出来事が、義実家が夫をかばいきれない状況を作り出し、主人公が離婚を決意する大きなきっかけとなりました。養育費は得られなかったものの、実家の支えを得て、夫と義実家から完全に離れて新たな人生を歩み始めたヒカリさん。「選択は間違っていなかった」という言葉からは力強さを感じます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










