Ⓒママリ
テニス好きな夫と1歳の娘とともに平穏な生活をしていた妻・ユリ。しかし、あるスマホの通知をきっかけにその生活に不穏な空気が流れるのでした。
スポーツ好きな夫が登録していたのは「既婚者向けマッチングアプリ」
夫のマサヒトとは結婚して5年目。可愛い1歳の娘・シホもいて、私たち家族は穏やかな日々を送っている、そう信じていました。夫の趣味はテニス。週末はよくコートに出かけていましたし、私も「体を動かすのは良いことだね」と応援していました。
ある日、ふとリビングのテーブルに置かれたその古い携帯の画面が光ったんです。何気なく視線をやると、通知の表示に、見慣れないアイコンとメッセージが。
「新しいメッセージがあります」
直感的に、嫌な予感がしました。そっと携帯を手に取り、その通知をタップすると、目に飛び込んできたのは、驚くべき言葉でした。
「既婚者向けマッチングアプリ」
頭の中が真っ白になりました。血の気が引いていくのが分かりました。まさか、夫が、こんなものに登録しているなんて。思えば、ここ最近のマサヒトの行動には、いくつか変なところがあったんです。休日のテニスが急に増えたり、いつもより帰りが遅くなったり。以前は気にも留めていなかった些細な変化が、このアプリの存在を知った瞬間、全て繋がっていくような気がしました。
その日は、問い詰めることもできず、ただ茫然と過ごしました。
スマホに残された、不貞の数々の記録
そして、その夜。私は、震える心臓を抑えながら、チャンスを待ちました。マサヒトがリビングでテレビを見ながら寝落ちをしてくれたんです。普段、しっかりロックされている彼の携帯ですが、その日は運良く、ロックが解除されたままになっていました。
私は、そっと彼の携帯を手に取り、普段使っているLINEアプリを確認しました。見るのが怖い。でも、見なければ、このモヤモヤは一生消えない。覚悟を決めて、トーク履歴を遡っていきました。そして、そこに広がっていたのは、まさに地獄でした。複数の女性とのやり取り。そこには、私が知る夫とは全く違う、チャラチャラとした会話や、会う約束、そしてホテルを示唆するようなメッセージが並んでいました。
ああ、黒だ。完全に、黒だと発覚してしまいました。私の心は、深く深く傷つきました。
でも、この場で感情的になっても、何も解決しない。証拠を集めなければ。今後のために、徹底的に。まずはとにかく証拠集めだと思い、私はその日から、夫に対して「信頼しているご機嫌な妻」を演じることにしました。バレていないと思わせて、泳がせる。その方が、より多くの証拠を掴めるはずだから。
そして、私はある大胆な行動に出ました。夫が登録している既婚者向けマッチングアプリに、私自身が別の女性になりすまして登録してみたんです。ドキドキしながら、プロフィールを作成し、夫のマサヒトを探しました。数日後、アプリの通知が光りました。
「マサヒトさんとマッチングしました!」
信じられない気持ちと、これで証拠が掴めるという期待が入り混じり、私の手は震えていました。
🔴【続きを読む】マチアプ夫の“自己弁護”にドン引き!「嫁とは…」登録理由に呆れる|既婚者マチアプ夫を公開処刑した話
あとがき:夫の「クロ」を知った妻のショック
物語は、主人公ユリが夫の古い携帯から既婚者向けマッチングアプリの存在を知り、決定的な不倫の証拠を掴む衝撃的な展開で幕を開けます。夫の不自然な行動が全て繋がっていく過程、そして夫のLINE履歴から不倫が「黒」だと発覚した瞬間はショックが大きかったことでしょう。
さらに、主人公が自らアプリに登録し、夫とマッチングするという大胆な行動に出たユリ。夫の考えを知りたいという強い決意を感じます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
イラスト:まい子はん










