Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】夏休み直前『お盆は預かり保育なし』夫も自分も仕事…預け先確保に暗雲が立ち込める
夏休みのお願いに応じてくれなかった実母
夏休みが近づいてきて、いよいよコウタの預け先問題が現実味を帯びてきた。夫は同僚がお盆に休むから休みにくいと言うし、実家に頼らざるを得ない状況だ。私は意を決して、6月終わりに母にLINEで連絡を取った。
メグミ:お盆なんだけど、どうしても仕事に行かないといけなくて……。お盆のうち1日でいいから、コウタのことお願いできないかな?
母:お盆は私も仕事なのよね。1日は休みなんだけど…実は、最近アヤカの子たちが動き回るようになって疲れちゃって…できたら休みたいのよ
仕事なら仕方ない。でも、休みがあるのに断られるとは思わなかった。
母:サトルさんは?会社員なんだしお盆はお休みなんじゃないの?
夫が対応できるならとっくにそうしている。それなのに「夫を頼れ」と言う母。姉は夫が単身赴任だから助けているけれど、わが家はそうじゃないからと言いたいのだろうか。
メグミ:うん…でも今年はサトルの同僚がみんなお盆に休むから、休みにくいみたいで…
なんとか粘ってみたが、母はだんだん面倒になったのか返信が遅くなり、しばらくしてこう返信がきた。
母:じゃあ、パート勤務のメグミが何とかするしかないんじゃない? みんな仕事なんだしね
もうどうにも融通してくれそうもない。私も諦めて「わかった」とだけ言って返信した。でも、何も解決はしていない…。
姉にも頼めず、夫婦で周囲に頭を下げることに
他に預け先もない。私は最後の望みをかけて、姉に連絡した。姉が子ども3人抱えてさらにコウタを預かってくれるとも思えなかったけれど、以前に一度だけ、私が体調不良のときには預かってくれたことがある。もしかしたら…。
電話をかけると姉はすぐに出てくれた。
「メグミ、どうしたの?」
「お姉ちゃん、お盆なんだけど、予定はある?実は仕事があるんだけど園がお盆休みで…。コウタを預かってもらえないかな? お母さんも無理みたいで……」
姉は電話口で、少し申し訳なさそうに言った。
「ごめん。お盆はマサト(夫)が帰ってきて、家族旅行の予定なの。助けてあげたいけど…家族が揃うのがそのタイミングくらいしかなくて」
私は、もう何も言えなかった。姉の気持ちもわかるし、私の都合ばかり通せない。どうしようもなくなり、私は夫に相談することにした。
「サトル、お盆の出勤、1日だけ代わって休んでくれないかな? 私は休めないけどどこにも預け先がなくて……」
夫は、最初は渋っていたものの、私の深刻な顔を見て、ようやく事の重大さに気づいたようだった。結局、夫が同僚に頼み込んで休みの都合をつけてくれて、私の出勤日を確保することになった。各所にお伺いを立て、頭を下げてなんとかするしかない。この状況にげんなりした。
その日の夕方、母からLINEが来た。
母: 結局、サトルさんが休んでくれたんでしょう?
全然大丈夫じゃなかったのに「大丈夫」と言うのが嫌で、私は既読スルーしてしまった。
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あとがき:身近な人の言葉が、重くのしかかる瞬間
身近な存在だからこそ、遠慮してしまい、結果的に溝が深まることもあります。メグミが母に子守を断られるシーンは、多くの親御さんが共感するのではないでしょうか。
「夫がいるでしょ」という母の言葉や、姉の「家族旅行」という理由。どちらも理解はできるけれど、切羽詰まった状況では余計につらく響くものです。この話は、身内に助けを求めづらい親の葛藤を描いています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています