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🔴【第1話から読む】【衝撃】母の死の直後、実家で発覚した夫の不倫!|夫を信じきれない妻が仕掛けたハニートラップ
ハニートラップを通じて、健太が真面目に家族と向き合う気がないことを痛感した美咲。しかし、その後の離婚については即決できない理由がありました。
どうしようもない夫を捨てるのか?悩み続ける妻
健太がハニートラップに引っかかり、偽アカウントの女性と会う約束をした事実を突きつけられた主人公の美咲は、ある決意を固めていた。健太が密会しようとしているその場に、自分が行こうと。
その瞬間、健太の裏切りが白日の下に晒され、もはや言い逃れはできない状況になるだろう。そうなれば、もはや「さすがに離婚だな」と、美咲は冷静に考えていた。
しかし、その一方で、美咲の心の中には奇妙な「現実味のなさ」が広がっていた。まるで、他人の物語を読んでいるかのような感覚。自分自身の身に起こっていることなのに、「本当に離婚する?」という問いが、頭の中で何度も繰り返される。
こんなにも「最低最悪のクズ」である健太だと分かっているのに、なぜか離婚という選択が現実のものとして受け止めきれない。それは、長年連れ添った夫への情なのか、それとも離婚後の生活への不安なのか。美咲自身、その感情の整理がつかないでいた。
息子のため、自分のため、そして迫る経済的現実
頭では「絶対離婚したほうがいい」とわかっている。家族をないがしろにする男と家族でいても、自分や息子にとってよい生活ができるとは思えない。また、健太の嘘や裏切りに苦しみ続ける毎日が、美咲自身の精神衛生にとって良いはずがない。
しかし、理解していることと、実際にその選択を実行に移すことは、全く別の次元の話だった。離婚という大きな決断を下すには、あまりにも多くのハードルある。特に、彼女の心を支配していたのは、現実的な不安だった。美咲は産後に退職して専業主婦の状態で、今から正社員で職を探すには、30歳という年齢が不安要素だ。
そして、幼い悠真の預け先も考えねばならず、今すぐに働きに出ることは難しい。もし離婚すれば、経済的に自立できるのか。母を亡くした美咲を助けてくれる人はいるのだろうか。そうした切実な問題が、彼女の最終的な判断を鈍らせていた。
答えがない問いに葛藤を続ける日々
母を亡くしたばかりの自分が子育てにおいて頼れる人がいるのか、自治体の支援はどのくらい得られるのか…。具体的な情報も不足している中、美咲は1人でこの重い問題を抱え込んでいた。途方に暮れる美咲の心は、深い霧の中に迷い込んだようだった。
健太の裏切りへの怒り、再構築への期待と絶望、離婚後の生活への不安、そして悠真への責任。様々な感情と現実的な問題が複雑に絡み合い、何が「最善」の選択か、美咲はまだまだ決断できずにいる。
そんな中、SNSの偽アカウントには、健太からのメッセージが届いていた。
「日曜日会える?妻がママ友と出かける日だから、ドライブ行こうよ」
(ねえ、健太。私の気持ち、わかってる…?)
日曜日、夫と待ち合わせて全てを終わらせるのか。はたまた今後の不安がなくなるまでは目を瞑り、いつか不安なく離婚できるように準備を進めるのか。美咲の心はまだまだ揺れ動くばかりだった―――。
あとがき:離婚か再構築か…悩む妻の胸の内
夫が女性と密会を企てている事実を突きつけられた美咲は、離婚が最善だと理解しつつも、その決断に現実味を見出せずに葛藤を続けています。貯金がなく幼い息子を抱え、すぐに働けないという経済的な不安が、美咲の心を混乱させ、離婚への迷いを生じさせていることでしょう。
信頼を置くことができない夫と決別するか、生活の安定を最優先して婚姻関係を維持するか。この悩みに正解・不正解はないのかもしれません。もしあなたが美咲のような状況になったら、どんな決断をしますか?
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










