🔴【1話から読む】優しかった夫に何が…?「バイトがなくなった」報告の裏に隠された“家族崩壊のサイン”
胸さわぎがおさまらず、雄太のスマートフォンを手に取った、美咲。そこには、想像もしない裏切りの言葉が、うつしだされていた…。
夫がお風呂に入ったすきに…
©︎ママリ
雄太がお風呂に入っている間、どうしても気になって、彼のスマホを手に取った。
彼は私にかくし事をしないから、パスコードも設定していない。私は何かに突き動かされるように、画面をスワイプし、LINEのアプリを開いた。
トーク履歴の一番上に見知らぬ女性とのやりとりがあった。開くのをためらったが、もう後戻りはできなかった。
「今から会うの楽しみにしてるね」
「こんなに人を好きになった事はない」
「えみちゃんに会えるなら、離婚して何もかも失っても構わない」
心臓がドクンと大きく鳴る。
手がふるえて、スマホを持つ指に力が入らない。頭の中が真っ白になった。信じたくなくて、別のアプリも開いてみた。
すると、あやしげな「出会い系サイト」の履歴がずらりと並んでいる…。
さらに、携帯のメールボックスには、コンビニのATMから「3万円が送金された」というメールが届いていた。
送金先は、聞いたこともない「合同会社」。その会社名を検索すると、やはり「出会い系サイト」であることがわかった。女性とやり取りするための、ポイント購入に必要な振り込みだったのだ…。
夫の口から語られた「言い訳」
お風呂から上がってきた雄太に、スマホを突きつけた。
「これは、何?」
雄太は一瞬、ひるんだ顔を見せたが、すぐに「何のこと?」ととぼけた。
私は彼の目をまっすぐ見て、
「しらばっくれないで。全部見たから」
と言った。すると、彼は観念したように肩を落とし、すべてを話し始めた。
「ごめん…本当に、ごめん」
彼の口から語られたのは、女性と会う約束をしていたこと。でも、実際は会う直前に連絡が途絶え、未遂で終わったこと。
そして、この「恋愛ごっこ」が、ただ楽しかっただけだということ。「相手に気持ちはなかった。離婚する気なんて少しもなかった」と彼は言った。
私はふるえる声でたずねた。
「バイトがなくなったって言ったのは、ウソだったの?」
「うん…本当は、会う約束をしてたんだ。でも、本当に会って、どうこうというつもりはなくて…遠目からどんな人か確認して、すぐに帰るつもりだったんだ」
しかも、その女性は待ち合わせ場所にあらわれなかった。
「それって…いわゆる、ネットでの恋愛詐欺にあったということなんじゃないの?」
「悪気はなかった」とでも言いたそうな彼の言葉は、すべてが見苦しい言い訳に聞こえた。
🔴【次の話を読む】「ママ活」の闇で破滅…!夫の口から語られた“詐欺”の全貌
あとがき:身勝手な夫の言い訳
雄太の不貞を確信した、美咲。雄太は妻の追及に観念し、謝罪の言葉を繰り返します。しかし、彼の弁解は「恋愛ごっこだった」「離婚する気はなかった」といった、自己保身に満ちたものでした。
関係を修復したい雄太は、言い訳ばかりを述べますが、美咲の心の溝は、むしろ深まってしまったと言えるでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










