🔴【1話から読む】優しかった夫に何が…?「バイトがなくなった」報告の裏に隠された“家族崩壊のサイン”
母の言葉に背中を押され、自分の手で人生を切り開いていく決意を固めた美咲…。雄太の言葉と行動を、慎重に見極めながら、いつでも離れられるように準備を進めていった…。
夫の行動を慎重に見極め…
母に相談し、少しずつ冷静さを取り戻していった。
夫の言葉をうのみにせず、彼の行動をじっくりと見極めること。そして、いつか彼と離れることになっても、経済的に困らないように準備をしておくこと。それが、私が今できる最善のことだ。
雄太は、あれからさらに反省した様子を見せている。
休みの日は、家族サービスを欠かさない。そして、
「信用をうしなった分、一生かけて償っていくから」
と、何度も言ってくれる…。彼の言葉は、ウソではないのかもしれない。しかし、一度、裏切られた傷は簡単に消えるものではない。私は彼の言葉を、すべて信じることはできなくなっていた。
夫に依存しない、私自身の生き方
私は母の助言に従い、正社員としての仕事を探し始めた。
長らく専業主婦だった私にとって、簡単なことではない。履歴書の書き方、面接の練習、そして何より、仕事と育児の両立という、大きな壁が立ちはだかる。
それでも、一歩ずつ前に進んでいるという感覚が、私を支えてくれた。これは、彼の裏切りから生まれた、私自身の新しい人生なのだ。
この準備は、「いつでも、彼と別れることができる」という、私の心のよりどころになっていた。同時に、彼に依存せず、自分の人生を自分で選択していくという、私自身の決意表明でもあった。
私たちの関係は、まだ完全に修復されたわけではない。
もしかしたら、この先もずっと不安を抱えて生きていくのかもしれない。彼が再び過ちをくり返すのではないかというおそれは、私の心に深く根を張っている。
でも、私はもう、あの日のように、ただ泣いているだけの私じゃない。「いつでも離れられる」という安心感と強さを手に入れたのだ。
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あとがき:自身の人生の再スタート
雄太は誠実な態度で美咲の信頼を取り戻そうと試みていますが、美咲はもはや彼の言葉をうのみにしません。
美咲が就職活動を始めたことは、雄太に対する明確な「警告」であり、いつでも彼から離れることができるというゆるぎない意思表示です。
これにより、2人の力関係は逆転し、関係の主導権は美咲にうつりました。この状況は、雄太にとって真の反省を促す試練となるはず…。そして、美咲は自立という「武器」を手に入れたことで、新たな人生の再スタートを切ることでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










