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「結婚式はキャンセルします」→不倫夫と非常識義両親に【NO】突き付けた妻|結婚前から女がいた夫

熱烈なプロポーズで結婚した由美子(25歳)と哲司(28歳)。愛する夫を支えるため転職までした由美子を待っていたのは、新婚早々のけんかと、夫のタブレットに隠された不倫の証拠。裏切りに気づいた由美子はショックを受けて問い詰めますが、哲司は反省するどころがDVをし始めて泥沼化。由美子の両親の介入で再構築が始まりますが、さらなる問題に直面し、由美子は離婚を決意します。『結婚前から女がいた夫』第5話をごらんください。

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離婚を決意した由美子は、両親と共に哲司の実家へ。結婚式のキャンセルを告げるとともに、不倫や暴力の義両親に突きつける―――。

ようやく決意した離婚

老夫婦 PIXTA

「お父さん、お母さん…私、結婚式をキャンセルする。そして、哲司と離婚する」

決意した私と両親は、式場に連絡を入れ、キャンセル手続きを進めました。高額なキャンセル料は父が支払ってくれることになりました。

「由美子、哲司くんの親御さんは、まだ彼の不倫や暴力を知らないんだろ?別れるならしっぺ返しした方がいいぞ」

父の言葉に私は頷きました。親を裏切ってまで再構築を選んだ私が、今度は親に守られ、最大の復讐に挑むことにしたのです。

義両親に暴露した夫の悪事

証拠 PIXTA

私たちは3人で計画し、哲司の実家で、哲司と両親にキャンセルについて告げることにしました。

「ま、まさかキャンセルだなんて。俺の友達も呼んでたのになんで相談しないんだよ」

哲司は明らかに動揺していました。

「式のキャンセルの原因は、うちが欠席だからですか?」

面倒そうに、哲司の母が聞きます。その時、父が持っていた分厚い封筒をテーブルに置きました。

「いいえ。原因は、あなたの息子さんの不倫と暴力です」

場が凍りつきました。哲司は、私の顔を見て目を見開きました。

「お義父さん、何を言い出すんですか!」

哲司が慌てて封筒に手を伸ばそうとしましたが、母がそれを遮りました。

「触らないで。中には、哲司くんと不倫相手のやり取りと、由美子に手を上げた時の警察調書、あざの写真があります。息子さんからは何の説明も無かったんですね?」

義両親は、言葉を失っていました。

「哲司!本当なのか!」

義父の怒鳴り声が響きます。哲司は顔面蒼白で、何も言えません。ただ下を向いているだけです。自分がとんでもないことをしでかして、結婚生活をぶち壊した事実が、ついに両親に知られることになってしまいました。

新しい人生を生きるために

離婚 PIXTA

私は静かに立ち上がり、テーブルの上に、すでに記入済みの離婚届を置きました。

「哲司さんの自分勝手さにはもううんざりです。結婚前からの女性関係と、それがバレてからの暴力、結婚式の問題に向き合わない姿勢、すべてにもう疲れました」

一言一句、感情を込めず、事実だけを淡々と伝えました。

「さようなら」

私は深々と頭を下げ、それから一切哲司の顔を見ずに、両親と共に義実家を後にしました。哲司の「待ってくれ!」という声が背後から聞こえましたが、もう振り返る理由はありません。

車に乗り込むと、父は私の肩を抱き、母はそっと涙を拭いてくれました。

「由美子、また幸せになる道はあるぞ、絶対に」

運転席の父の横顔は、力強く、温かかった。

私の心も体も限界でしたが、理不尽な結婚生活を終わらせ、真実を突きつけ、未来に進むための第一歩を踏み出せました。

「ありがとう」

両親に感謝を伝える私が車窓に目をやると、空は晴れ渡っていました。私の第二の人生は、今日、この瞬間から始まります。一度失敗してしまっても、またやり直せばいい。私は自分の幸せを見つけるために、今後も前向きに生きようと思います。

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あとがき:復讐の果てに掴んだ自由

これまでの苦しみと献身が報われる、痛快な復讐の回です。由美子自身の決意に加え、両親の献身的な協力(キャンセル料の負担、証拠の提示)が、このスカッとする結末を可能にしました。哲司の嘘と裏切り、そしてDVの事実を義両親に突きつけ、彼の立場を完全に崩壊させました。

感情的にならず、淡々と事実と離婚の意思を伝える由美子の姿は、苦難を乗り越えた強さを感じさせます。由美子は真の自由を手に入れ、未来への一歩を踏み出しました。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】結婚前から女がいた夫

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