🔴【第1話から読む】端末に残された「ホテル予約したよ」→運命の人と信じた夫の“最低な裏切り”|結婚前から女がいた夫
離婚を決意した由美子は、両親と共に哲司の実家へ。結婚式のキャンセルを告げるとともに、不倫や暴力の義両親に突きつける―――。
ようやく決意した離婚
「お父さん、お母さん…私、結婚式をキャンセルする。そして、哲司と離婚する」
決意した私と両親は、式場に連絡を入れ、キャンセル手続きを進めました。高額なキャンセル料は父が支払ってくれることになりました。
「由美子、哲司くんの親御さんは、まだ彼の不倫や暴力を知らないんだろ?別れるならしっぺ返しした方がいいぞ」
父の言葉に私は頷きました。親を裏切ってまで再構築を選んだ私が、今度は親に守られ、最大の復讐に挑むことにしたのです。
義両親に暴露した夫の悪事
私たちは3人で計画し、哲司の実家で、哲司と両親にキャンセルについて告げることにしました。
「ま、まさかキャンセルだなんて。俺の友達も呼んでたのになんで相談しないんだよ」
哲司は明らかに動揺していました。
「式のキャンセルの原因は、うちが欠席だからですか?」
面倒そうに、哲司の母が聞きます。その時、父が持っていた分厚い封筒をテーブルに置きました。
「いいえ。原因は、あなたの息子さんの不倫と暴力です」
場が凍りつきました。哲司は、私の顔を見て目を見開きました。
「お義父さん、何を言い出すんですか!」
哲司が慌てて封筒に手を伸ばそうとしましたが、母がそれを遮りました。
「触らないで。中には、哲司くんと不倫相手のやり取りと、由美子に手を上げた時の警察調書、あざの写真があります。息子さんからは何の説明も無かったんですね?」
義両親は、言葉を失っていました。
「哲司!本当なのか!」
義父の怒鳴り声が響きます。哲司は顔面蒼白で、何も言えません。ただ下を向いているだけです。自分がとんでもないことをしでかして、結婚生活をぶち壊した事実が、ついに両親に知られることになってしまいました。
新しい人生を生きるために
私は静かに立ち上がり、テーブルの上に、すでに記入済みの離婚届を置きました。
「哲司さんの自分勝手さにはもううんざりです。結婚前からの女性関係と、それがバレてからの暴力、結婚式の問題に向き合わない姿勢、すべてにもう疲れました」
一言一句、感情を込めず、事実だけを淡々と伝えました。
「さようなら」
私は深々と頭を下げ、それから一切哲司の顔を見ずに、両親と共に義実家を後にしました。哲司の「待ってくれ!」という声が背後から聞こえましたが、もう振り返る理由はありません。
車に乗り込むと、父は私の肩を抱き、母はそっと涙を拭いてくれました。
「由美子、また幸せになる道はあるぞ、絶対に」
運転席の父の横顔は、力強く、温かかった。
私の心も体も限界でしたが、理不尽な結婚生活を終わらせ、真実を突きつけ、未来に進むための第一歩を踏み出せました。
「ありがとう」
両親に感謝を伝える私が車窓に目をやると、空は晴れ渡っていました。私の第二の人生は、今日、この瞬間から始まります。一度失敗してしまっても、またやり直せばいい。私は自分の幸せを見つけるために、今後も前向きに生きようと思います。
🔴【第1話から読む】端末に届いた「ホテル予約しちゃった♡」」→運命の人と信じた夫の“最低な裏切り”|結婚前から女がいた夫
あとがき:復讐の果てに掴んだ自由
これまでの苦しみと献身が報われる、痛快な復讐の回です。由美子自身の決意に加え、両親の献身的な協力(キャンセル料の負担、証拠の提示)が、このスカッとする結末を可能にしました。哲司の嘘と裏切り、そしてDVの事実を義両親に突きつけ、彼の立場を完全に崩壊させました。
感情的にならず、淡々と事実と離婚の意思を伝える由美子の姿は、苦難を乗り越えた強さを感じさせます。由美子は真の自由を手に入れ、未来への一歩を踏み出しました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










