©suzukimiro
妊娠がわかったとき、ゆみさんは喜びよりも先に、これからできなくなることの多さに足がすくんでしまいました。それでも娘はすくすくと育ち、無事に生まれてきてくれました。小さな命を腕に抱いた瞬間、ゆみさんは心の底から誓いました——何があっても、この子の笑顔を守り抜くと。
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突然の妊娠に、ゆみさんは自分の人生がもう自分だけのものではなくなるように感じ、現実をなかなか受け入れられませんでした。戸惑いと不安が心のなかで渦巻く日々。それでも、お腹の赤ちゃんはゆっくりと、確かに育っていきました。
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お腹の赤ちゃんは順調に育ち、ゆみさんは無事に娘を出産しました。「この子の笑顔だけは守り抜く」と誓ったその矢先、夫は家を出て行ってしまいます。突然シングルマザーとなり、他の家族を羨ましく思う瞬間もありましたが、ゆみさんは母として強く生きることを決め、娘の幸せを守ると心に誓い直しました。
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幸せだと思える日々があれば、それで十分
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シングルマザーとして4歳の娘を育てるゆみさんは、仕事と育児に追われる日々のなかで、いつも娘を優先して過ごしています。朝は慌ただしく身支度を整え、気づけば自分のことは後まわし。それでも「娘の笑顔を守りたい」という思いを胸に、今日も前へ進んでいます。
しかし、周囲から「お母さん」としての役割ばかりを求められるなかで、自分という存在が薄れていくように感じることもあります。母である前に、1人の自分としての気持ちに戸惑う瞬間もあるのです。
また、周囲との違いにふと孤独を感じることも。家庭のかたちや環境は人それぞれだと分かっていても、自分だけが違う場所にいるように思えてしまう日もあります。
そんなゆみさんを支えているのは、娘の何気ない笑顔や優しさでした。与えているつもりでも、実はたくさんのものを受け取っていることに気づかされます。
比べなくていい、完璧でなくていい。今の自分なりの幸せを大切にしていいのだと、そっと背中を押してくれるお話です。
書籍『33歳という日々』(鈴木みろ/KADOKAWA)とは、高校の同級生だったエリ、このみ、ゆみの3人を主人公に、33歳になった彼女たちの「混じり合わないけれど地続きな日常」を描いた作品です。現在、1〜3巻が好評発売中。
鈴木みろ|Suzuki miro(@suzukimiro)さんのインスタグラム
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