©suzukimiro
パパのことを聞かれた娘は「いない」と正直に答え、友達は「へ〜」と気に留める様子もありません。先入観のない子どもたちの姿に、ゆみさんはハッとさせられます。すると突然、「一緒にご飯食べようよ!」とお誘いが。初対面の家族と食事だなんて——胸が少しざわつきました。
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娘は、自分にパパがいないことをまっすぐに伝えました。けれど聞いた友達は「へー」と気にも留めない様子で、すぐに話題を変えてしまいます。それよりも、「これから一緒にご飯食べたい!」と無邪気に言い出したのです。
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まさかの初対面の家族とランチへ行くことに——。馴染めるか不安を抱えたまま席についたゆみさんは、保育園の話題になった流れで、自分がシングルであることをそっと伝えました。すると返ってきたのは「大変だね」のひと言。その何気ない言葉に、胸の奥がきゅっと痛むのでした。
🔴【続きを読む】「家族が増えるってうれしい」ママ友の“2人目トーク”で蚊帳の外に|33歳という日々
幸せだと思える日々があれば、それで十分
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シングルマザーとして4歳の娘を育てるゆみさんは、仕事と育児に追われる日々のなかで、いつも娘を優先して過ごしています。朝は慌ただしく身支度を整え、気づけば自分のことは後まわし。それでも「娘の笑顔を守りたい」という思いを胸に、今日も前へ進んでいます。
しかし、周囲から「お母さん」としての役割ばかりを求められるなかで、自分という存在が薄れていくように感じることもあります。母である前に、1人の自分としての気持ちに戸惑う瞬間もあるのです。
また、周囲との違いにふと孤独を感じることも。家庭のかたちや環境は人それぞれだと分かっていても、自分だけが違う場所にいるように思えてしまう日もあります。
そんなゆみさんを支えているのは、娘の何気ない笑顔や優しさでした。与えているつもりでも、実はたくさんのものを受け取っていることに気づかされます。
比べなくていい、完璧でなくていい。今の自分なりの幸せを大切にしていいのだと、そっと背中を押してくれるお話です。
書籍『33歳という日々』(鈴木みろ/KADOKAWA)とは、高校の同級生だったエリ、このみ、ゆみの3人を主人公に、33歳になった彼女たちの「混じり合わないけれど地続きな日常」を描いた作品です。現在、1〜3巻が好評発売中。
鈴木みろ|Suzuki miro(@suzukimiro)さんのインスタグラム
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