この不倫の件は、サッカークラブ中の噂になった。不倫相手が「コーチからの押しが強くて」と言いふらしたせいか、武に向けられる視線の方が厳しい。実際、武は母親に馴れ馴れしい態度をしていたし、母親たちも「あのコーチならやりかねない」と見なし、コーチ解任の要求が出る。意見が通った結果、武はコーチをやめた。
そして、この噂はクラブ内に留まらず、学校の保護者にまで広がり始める。子どもたちの耳に入るのも時間の問題だった。悩んだ末、他地域への引っ越しと転校を決断。それなのに武は懲りずに、他チームでコーチを続けたいと言う。
武「サッカーは生き甲斐なんだよ。ユウタが新しいチームに慣れるためにも必要だと思うし」
真奈美「…もう絶対に不倫はやめて。真面目にコーチだけするならいいよ」
武「もちろん!」
彼に「もう2度と浮気をしない」と誓約書を書かせ、コーチ継続を許可した。武からサッカーを取れば、確かに何も残らないだろう。
こうして、新しい土地で再スタートを切った私たち家族。子どもには引っ越し理由を「仕事都合」と伝えた。何も知らない彼らの笑顔だけが、心の支えだった。 ※1
夫のせいで引っ越し・転校
サッカークラブでコーチを務めていた夫・武。ところが、あろうことかスポ少に所属する保護者と不倫をしたのです。あっという間にウワサは広まり、真奈美家族は居場所を失います。引っ越しと転校を余儀なくされたのです。
そして、新天地での生活と、夫婦の再構築を始めた家族。ところが、武は移籍先のスポ少で再び同じ過ちを犯します。
逆ギレ?不倫の再犯がバレた夫
真奈美「これ、何」
武「えーっと…」
私の前で縮こまる武。彼のスマホで見つけた決定的証拠は、桃子との通話履歴とメッセージ内容だ。
桃子:今日も楽しかった!またデートしようね
武:次はドライブしたいな、景色がきれいな場所に
以前の不倫騒動の際、彼のスマホの暗証番号は控えていた。それなのにこんなやりとりを残してしまうとは、呆れてしまう。
武「なんだよ、勝手にスマホを見るのはプライバシーの侵害だろ」
真奈美「悪いのはそっちでしょ!もうしないって誓約書を忘れたの?」
武「うるせえな」
武は全然懲りていない。ここまできては病気だ。不倫病の再発だ。反省しない彼は、ふてぶてしくもこう言った。
武「男はこういう生き物なんだよ、仕方ないだろ」
私の中に怒りがふつふつと、湧きおこる。
真奈美「…ふざけないで」
私の怒りはもう限界。この男にはきつい制裁を加えねばならないと、強く決意した瞬間だった。 ※2
不倫を指摘され、開き直るなんて…。あまりにもふてぶてしい態度に呆れています。真奈美の言う通り、病気なのかもしれません。
そして、きつい制裁を加えることを決意。離婚をせずに、夫を追い詰めます…。
妻が考えた「きつい制裁」
ちっとも反省をする様子のない武に、堪忍袋の緒が切れた。離婚を決断できるほどの勇気はないが、強い「制裁」を与えてやろうと心に誓う。そのためにまずは…。
真奈美:前回のを含め、親たちには報告する
武:そんなのおかしい!夫婦の問題だろ?
真奈美:誓約書にも書いてある内容だから
私は迷わず近場に住む私の両親と、遠方にいる義両親に事実を伝えることにした。前回の不倫は黙っていたけれど、2度目となれば話は変わる。彼らにきっちり武の不貞を伝えるのだ。
そして2つ目は、不倫相手に対する罰。
真奈美:小早川さんには慰謝料請求する。準備するよう伝えておいてね
武:まてよ、相手はシングルだぞ
真奈美:それが何?既婚者とわかって不倫してるんだから、当然です
桃子さんはシングルマザーのため、あちらからの慰謝料請求は発生しない。武は「相手に悪い」と何度も言うが、既婚者のコーチ、しかも子どものクラスメイトの親とわかって不倫しているくせに、何が悪いんだか。
真奈美:そんなに可哀相なら立て替えてあげたら?もちろん、あなたのポケットマネーでね
私がそう言うと押し黙る。どこまでもせこい男だ。 ※3
武に対して、もう夫婦としての愛情は残っていません。それでも真奈美は、子どもたちのために離婚をせずに、制裁することを決意。
今回は、真奈美が早めに不倫に気づいたため、周囲に広がらずに済みました。それでも、二度も裏切られた代償は、計り知れません…。
このあと、武が不倫したことは子どもにもバレます。武はじわじわと家庭内での居場所を失い、家族の中で孤独な日々を過ごしています。夫婦の数だけ、さまざまな制裁の方法があるものですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










