退会の意思は変わらない
「こちらからすれば、まったく得も魅力も感じない提案ですし、これ以上説得されても、退会するっていう気持ちは変わらないので…はやく退会手続きをおねがいしてもいいですかね?」
これだけストレートに言えば伝わると思ったのですが、水口さんからは、意味の分からない言い訳が返ってきました。
「お気持ちは分かるのですが、もう契約して、支払い登録までしちゃってるので、解約できないんですよ…」
「え?」
「結局、お支払いは発生しちゃうので…少しでもやった方が良くないですか?ただお金がなくなるだけですよ?」
「解約できないっておかしくないですか?」
「契約書に書いてありますよ」 ※1
衝撃!「解約できない」とは?
副業スクールに入会したものの、自分には合ってないと感じ、退会を決意。そのことを伝えますが、強引な引きとめにあいます。何を言っても「もう少しがんばりましょう」や「特別に延長します」など、よくわからない理由で説得されます。
押し問答につかれた青井さんは、きっぱりと辞める意思を表明。ところが、スクール側は「解約できない」と言いはります。
おかしいと感じた青井さんは、「消費者センターに相談する」と告げ、電話を切ります。そして翌日、さっそく消費者センターへ電話をかけます。
消費者センターの見解は?
「基本的には、内容によって8日以内…もしくは20日以内であれば、クーリングオフ制度の権利がございます。お話をうかががう限り、業務提供誘引販売取引に抵触する可能性がありますので、クーリングオフは可能かと」
私は思わず、安堵のため息がもれました。
「まだ支払いはなく、カードの登録をしてしまっている…ということでしたら、早急にカードの停止をしていただいた方が良いかもしれません」
早急に行動したのが吉でした。さいわいにも、支払いがまだで良かったです。
実際には、「契約の段階で全額を支払わせる」といった詐欺が存在するようです。いくつもの消費者金融にお金を借りさせ、全額をふり込ませてから、期限が来たら一切連絡が取れなくなる…というもの。考えただけでもおそろしいですね。
本当なら、連絡の必要もないのかもしれませんが、水口さんにも一応メッセージをおくりました。
相手もめんどうくさくなったのでしょう。数日たっても返事はありませんでした。 ※2
カードを停止したおかげで、お金の支払いをせずに済みました。すぐに行動して、本当によかったですね。
詐欺被害からの教訓
消費者センターの相談で言われたとおり、手間でしたが、すぐにカード会社に連絡をし、カードを止めてもらいました。
「詐欺にあいそうになった」という理由を話し、カードをつくり直すという形で、ことなきを得ました。
あのまま、水口さんにながされてお金を支払っていたら…カードを追加でつくって借金をして…。おわりの見えない日々が始まっていたかと思うと、今でもゾッとします。
1日だけだとしても、不安と絶望と恥ずかしい気持ちでいっぱいになってしまい、はき気と頭痛がひどかったあの日の夜のことは、忘れません。
あの経験が、これからの私に冷静さをあたえてくれることでしょう。
今、同じような状況の方がいらっしゃったなら、少しでもはやく消費者センターへ相談することをお勧めします ※3
今回のお話では、すぐに消費者センターへ相談したおかげで、お金を払わずに済みました。ですが、精神的なダメージは大きいものでした。
家計のために、副業に興味を持ち、挑戦する人もいらっしゃいますね。ですが、そこには人の心につけいる詐欺が存在することを忘れてはいけません。「自分は大丈夫」と思わず、あまい言葉には耳を貸さないことがいちばんですね。
もし、だまされたことに気づいたら、早急に専門機関に相談することが大切です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










