監修:小山寿美江 先生

【医療監修】不妊検査ではどのようなことをする?検査内容と費用

妊娠を希望しているにもかかわらず1年間妊娠しなかった場合は、不妊症である可能性があります。不妊治療はできるだけ早い段階から始めることが望ましく、検査を受けようと思ったら夫婦でできるだけ早く受診するとよいでしょう。ただし、二人のタイミングを合わせるのが難しいという場合は、女性だけでも早めに受診しておくとよいかもしれません。また、不妊検査は基本的に保険適用外となるため、検査内容や費用は事前に確認しておくと安心です。

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不妊検査の内容

男性の不妊検査は、病院を受診すれば精液検査や血液検査など一度に複数の検査を受けることができますが、女性の不妊検査は、生理周期に合わせて行われるため男性の検査よりも検査期間が長く、一通りの検査が終了するまでに約1~3ヶ月かかります。

一度検査のタイミングを逃すと1ヶ月先まで検査を受けることができないため、病院から指定のあるタイミングで受診できるように調整しましょう。具体的には卵胞期、排卵期、黄体期、月経期それぞれの時期に適した検査を行います。

以下の基本検査で不妊の原因が見つからないときや、異常が発見された場合は、子宮内を内視鏡で観察する子宮鏡検査など精密な検査を行うこともあります。

内診

内診 PIXTA

初診ではまず問診から始めます。問診票に記入された内容や基礎体温表を元に医師から質問されますが、できるだけ具体的に話をするとよいでしょう。

内診は医師の視診や触診によって膣や卵巣、子宮の状態を確認します。余計な力が入ると痛みを感じることがあるため、できるだけリラックスすることを心がけたいですね。

また、内診台には下着を脱いで上がるため、診察の日はスカートを着用するなど脱ぎ着がしやすい服装で行くとよいでしょう。

超音波検査

  • 卵胞期:卵胞の大きさを測り発育状態を調べる
  • 排卵期:排卵しているかを確認する
  • 黄体期:子宮内膜の厚さを測る

超音波検査は、超音波の出るプロープという機械を膣内に挿入し、モニターに映し出された卵巣や子宮の状態を確認します。不妊検査では、膣用プロープが使用されますが検査時の痛みはほとんどありません。

超音波検査は、卵胞の変化を確認するため、不妊検査では月経中も行う場合があります。

血液検査

血液検査は、ホルモンの分泌状態を確認する検査で、卵巣の状態や排卵障害、黄体機能障害の有無などがわかります。

エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)など妊娠に関係するホルモンは、生理周期によって分泌される量や種類が異なるため、基本的に月経期と黄体期に血液検査を行います。

また、不妊治療を安全に行うため、ホルモン分泌の検査とともに感染症(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV)の有無についても調べます。

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子宮卵管造影検査

モニター PIXTA

子宮卵管造影検査は、膣から細いチューブ状のカテーテルを子宮内に入れ、造影剤を注入して子宮や卵管の状態を観察する検査です。

検査では、子宮の状態や子宮筋腫の有無、卵管の詰まりがないかを調べます。基本的には、妊娠の可能性が低い卵胞期に行います。

検査はすぐに終わるものの、造影剤が卵管を通る際に少し痛みを感じることがあります。痛みの感じ方には個人差がありますが、我慢せず医師に伝えるようにしましょう。

検査の際、造影剤が通ることによって卵管が少し押し広げられることがあります。そのため、卵管の詰まりがあっても症状が軽い場合は、検査後妊娠しやすくなる人もいます。

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子宮鏡検査

子宮鏡検査は、膣から子宮内に子宮鏡を入れてモニター越しに子宮内の様子を観察する検査です。子宮鏡は先端が光ファイバーでカメラとつながっていて、先端部分が3~5mmと細く柔らかいため、麻酔なしで検査を行うことがほとんどです。

出典元:
  • 塩谷雅英(監)「ふたりで取り組む赤ちゃんが欲しい人の本」P100-117(西東社,2012年)
  • 楠原ウイメンズクリニック「不妊症の検査内容」(http://www.huninsho.jp/examination/,2019年1月9日最終閲覧)

不妊検査は生理中でも受けられる?

検査 PIXTA

月経期でも実施可能な検査は血液検査(内分泌検査)です。生理3~5日目に実施され、卵胞の成長を促すためのFSH(卵胞刺激ホルモン)、受精卵が着床しやすくなるように子宮内膜を厚くする作用のあるエストロゲン(卵胞ホルモン)、排卵を促すLH(黄体化ホルモン)の分泌量を調べます。

また、必要に応じてプロラクチン(卵巣に働きかけて排卵を抑制するホルモン)や男性ホルモンの分泌、甲状腺機能に異常がないかどうかを調べるために行う場合もあります。

出典元:

不妊検査の費用

助成金 PIXTA

不妊に対する検査や治療は、病気とみなされないケースが多く基本的には保険が適用されません。自費での支払いが頻繁に発生するため、費用が高額になってしまうことがあります。

ただし、検査のときに病気が疑われている場合や、排卵障害などあらかじめ病気の診断がついている場合は保険が適用されます。

その際、健康保険の適用範囲は各病院に委ねられているため、医療機関によって費用が異なります。同じ治療を受けていても保険適用になる場合とならない場合があるため、検査や治療を受ける前にしっかり確認するようにしましょう。

病院に、事前に検査内容と費用の確認の電話をしました。
その時は、検査内容が前後しても20,000円あれば大丈夫ですと言われていました。

同じ検査でも、病院によって費用が違います。
私は、不妊治療専門の病院と2ヶ所の病院に電話しましたが、不妊治療専門の病院の方が費用が高かったです(>_<)
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診断名が付くと超音波検査が保険適応になるそうですが、付かずに原因不明の場合は保険適応外になると説明されました。私は途中で診断名がついたので保険適応になり、お会計が1500円くらい変わりました。
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私が予約して行こうと考えている不妊専門クリニックは、すべて保険適用外で対応してますとのことでした。
場所によって違うのかもしれません。
もう少し別の場所も検討してみます💦
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不妊検査にかかる費用は病院によって異なることがわかります。受診や検査だけでなく、その後の治療まで考えている場合は、診察や検査、治療にかかる費用をあらかじめ問い合わせしておくとよさそうです。

助成金は出る?

不妊検査や治療を受ける際にかかる費用については、助成金が出ることがあります。

例えば東京都では、夫婦1組につき1回に限り5万円を上限に助成してもらうことが可能で、助成の対象となる検査は、超音波検査や内分泌検査、感染症検査などです。

男性の不妊検査でも、精液検査や血液検査(内分泌検査)、染色体、遺伝子検査などを行った際にかかる費用が助成対象となります。助成については、自治体ごとに設定が異なるためホームページなどで確認してみるとよいでしょう。

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不妊検査の内容や費用を事前に確認しておきましょう

窓口 PIXTA

不妊に関する検査はさまざまな種類があります。特に女性は生理周期によって受けられる検査が異なり、一度タイミングを逃すと次の周期まで受けることができないため、余裕を持ってスケジュールを立てる必要があります。

また、不妊検査は、病気と診断された場合を除いては保険適用外となるため、基本的には自己負担となります。検査を行う医療機関によっても費用の設定は異なるため、検査内容や費用については事前に詳しく確認しておいた方がよいでしょう。

※この記事の情報は2019年1月21日現在のものとなります。最新の情報は医療機関へ受診の上、医師の診断に従ってください。

記事の監修

六本木レディースクリニック院長

小山寿美江 先生

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