5年ぶりの出生数増加に「30代女性の出産が目立つ」
2015年の1年間に生まれた赤ちゃんの人数は100万8000人と、
5年ぶりに増加したことが厚生労働省が2016年1月1日付でまとめた人口動態統計の年間推計で分かりました。
厚生労働省は、2015年度の出生率増加は30代女性の出産が目立ち、全体の出生数を押し上げたと発表。
また、雇用情勢の改善なども影響した可能性があるとも分析しています。
出生数100万人割れにストップ。しかし人口は9年連続で減少
日本の出生数は200万人を超えた第2次ベビーブーム(1971~74年)をピークに、減少傾向が続いていて
2014年度は100万3539人で、初の100万人割れが迫っていました。
しかし一方で、2015年に死亡した人数は130万2000人で、戦後最多に。この結果、日本の人口は9年連続で出生数が死亡数を下回る「自然減」となりました。
世間の声は?
今回の出生数増加のニュースを受け、明るいニュースだと喜ぶ声が多い一方
改善のためにもっとすべき点もある、といったさまざまな声がみられました。
まわりで赤ちゃん率が高いと思った…!
なんか私の回りでは、赤ちゃん率高まってると感じてたら、出生率増加しとるらしい。
いま生まれてる子達が大人になるころ、少しでもマシな世界にしておきたい。 出典: twitter.com
まわりで妊娠・出産の報告多かった、という声も多数。
たしかに2015年は、芸能人の方達の妊娠出産発表も多かった年でもありましたよね。
不妊治療の成果向上も関係ありそう
政治支援の成果じゃなくて妊活の認知が広まったり不妊治療成績向上の成果なんじゃないのって思ってしまうなぁ 出典: twitter.com
こういった声も多くみられました。
特に、ここ数年で「不妊治療」に対する認知は広がり、高度な治療に進めば進むほどかかる高額な費用の助成も見直されてきています。
また、各メディアでも不妊治療を大きく取り上げる機会が増え「不妊治療を受ける」ことに対する世間のイメージもここ何年かで大きく変わってきた印象がありますよね。
2016年からは不妊治療の助成拡大・男性不妊への助成制度も新設
2015年12月28日には、厚生労働省が不妊治療の助成制度を拡充することを発表しました。
自治体によっては助成がさらに加わる場合もあるそう。
そして、男性不妊に対する助成制度もあらたに設置。
現在不妊治療中の夫婦や、これから不妊治療を受けたいと思う夫婦にとって金銭的な負担が減り、治療を受けやすくなる取り組みと言えますよね。
若い夫婦が安心して子供を生める環境を作らなければ
正月で甥っ子・姪っ子たちと戯れてきましたが、やっぱり子供が多いと家の中が明るくなってよい。
泣いたり、喧嘩したりするけれど毎年大きくなる子供を見るのはとても楽しみ。
若い夫婦が安心して子供を生める環境を作らなければ。 出典: newspicks.com
若い世代が子供を望みたくなる環境が大切ですよね。
なおさら子育て対策に財源が必要
これは率直に、とても好い話。
だからこそ、なおさら子ども子育て対策に財源を振り向けていく必要がある。
若い父母が子どもの将来を考えるのはあまり前だが、今は、祖父母が子や孫の将来を考える時代になっている。
少子高齢社会とは、そういう社会なのではないか。 出典: newspicks.com
こちらはNPO法人社会保障経済研究所・代表の石川氏のコメント。
子育てだけではなく介護や福祉ももちろんですが、つねに国民のことを第一に政策をお願いしたいですね。
安心して子供を産み、育てていける環境づくりが必要
出生率が増加したことは喜ばしいことですが、それだけで少子化・人口減少を食い止めることはできません。
出生数増の流れをこれからも持続させていくためには、生まれてくる子供たちを迎える態勢の不安をより払拭していくことが大切なのかもしれません。
少子化が進んでいる以上、日本のトップに立つ方々には、より国民のニーズに耳を傾けきめ細かな取り組みを続けてもらいたいと思います。