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六代目中村勘九郎さんの熱血梨園の子育てに注目!息子とEテレに出演していた

PIXTA

「彼は、僕がやられる役が嫌いなんです。いざ僕が刺される場面になると『(場面を)飛ばして!』と言うんです。その理由を聞いたら『お父ちゃまが負けるのは嫌だ』って......。もうね、かわいい。『いいやつだ、よしよし!』という感じですよ」 出典: trendnews.yahoo.co.jp

パパは誰よりも強いヒーローでいてほしい。その思いは多くの子供たちが描いているものですよね。勘九郎さん自身も、幼い頃は勘三郎さんをヒーローとして見ていて、今でもその背中を追っているといいます。

また、刀が大好きな七緒八くんと立ち回りごっこを楽しんだり、哲之くんともお芝居を見たり。そこにはどこにでも居そうな「普通のパパ」の素顔があるようです。

そして、勘九郎さんがちょっと違う振り付けをすると「違う!」と突っ込まれてしまうのだそう。さすが歌舞伎界の御曹司たち。幼くして芸の道には厳しいのですね。

歌舞伎界を支える”跡取り”を育てる責任

そうはいっても、やっぱり中村屋は伝統ある歌舞伎の名門。我が子には中村屋の跡取りとしてふさわしい人物になってほしいという思いは、波野家みんなの願いです。

七緒八くんが3歳の時の初お目見えでは、家族みんなが七緒八くんに期待し、幼いながらも中村屋の一員としての自覚を持つように接していました。

祖母である波野好江さんは「たくさんのお客様が来ているの。ちゃんとやってくれなきゃダメなの。じゃないとお父様、おじいちゃまにも恥ずかしい。一生懸命やってちょうだい!」と強い言葉で送り出しました。

まさに家族総出で子育てをしているのですね。

陰で支える妻 前田愛さんの「覚悟」

2009年に結婚し梨園の妻となり、七緒八くん、哲之くんを出産した前田愛さん。愛さんも幼いころから子役として芸能界で頑張ってきましたよね。結婚会見では勘九郎さんについて「もう少しきれい好きになってほしい」と語るなど和やかムードでしたが、それから数年たち、キリッとした梨園の妻の姿に変わっていました。

初お目見えの舞台を終えた七緒八くんを出迎えた愛さん。「おおきいこえだった?」と聞いた七緒八くんに「おおきい声でしたよ。もっと大きい声でるかな?」と声をかけます。それに対して七緒八くんが「出る!」と答えると、厳しい表情で「出るんだったらやってよ」と、七緒八くんを真剣に見つめました。

芸の道はいつでも全力でやらなくてはいけない。そんな思いを、まだ3歳の七緒八くんに伝えようとしていたのではないでしょうか。

最後は笑顔で受け止める、大きな”母”

しかしそのあとは笑顔になり、七緒八くんの頑張りを認めます。普通の家の子どもだったら、3歳の「発表会」なら、失敗してしまっても泣いてしまって何もできなくても「頑張ったね、えらいね」と抱きしめることができるでしょう。

しかし、歌舞伎の世界に生まれた子供にはそういうわけにはいきません。前田愛さんも、我が子への愛しさと梨園の妻という立場の責任の中で、本当に頑張って子育てをしていますね。

中村屋の子育ての奥には、ほかならぬ妻、前田愛さんの存在があります。

弟七之助さんも育児に参加!可愛すぎる2人に「叔父バカ」に♡

中村勘九郎さんの弟である七之助さんも、七緒八くんや哲之くんの成長をそばで見守っています。七緒八くんが小さいころから歌舞伎のDVDを見て真似をしているのを見ていた七之助さんはイベントの取材で「七緒八は、フリースタイルは死ぬほどうまい。これは本当に皆さんに見せたい。お金を取れるぐらい」と絶賛。

「僕は父のファンだったので、今度は七緒八と(勘九郎の次男の)哲之にシフトチェンジしようと。連獅子で、兄が親獅子、二人が子獅子をやる日が来るんじゃないかと思うと今から楽しみ」と、成長を楽しみにしてることを語っていました。

勘九郎さんはそれを聞いて「叔父バカで困るんですよ」と言いながら笑っていました。弟さんも一緒に成長を見守ってくれて、とても心強いですよね。

来年は兄弟そろって「桃太郎」で襲名!中村屋の”最強”子育てに注目です

2012年に中村勘三郎さんが亡くなったときの挨拶で、勘九郎さんは「波野(本名)家は最強だということを続けていきたい」と語りました。

その決意の通り、生まれてきたお子さんを波野家総出で見守り、子育てしていく姿は、まさに最強だと感じさせられます。

歌舞伎の世界は、一般の世界とはかけ離れていると感じていた部分も大きかったのですが、勘九郎さんの子育てはとてもストレートに愛情を伝えていて、優しさと厳しさを兼ね備えた素敵な"パパ"ですよね。

かつて勘三郎さんを「愛のある人」と話していた勘九郎さんですが、ご自身もお父様と同じ「愛のある人」として子育てされているのではないでしょうか。

来年2月には、七緒八くん、哲之くんがそろって演目「桃太郎」に挑戦し、七緒八くんはお父様も名乗ってきた「勘太郎」を、哲之くんは「長三郎」の名跡を襲名することになりました。

厳しい稽古を積む毎日だとは思いますが、"最強"の中村屋の総力を結集すればきっと素敵な襲名披露になるはず!今後も中村屋の子育てに注目していきたいですね。

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