マンション内でのあいさつ禁止は防犯になる?
ツイッター上で拡散され話題になっている「マンション内ではあいさつをしない」というルール。マンションの住民総会で、小学生の子供がいる親から提案されたのだとか。
このマンションに住む年配の方から「あいさつをしてもあいさつが返ってこないので気分が悪かった。お互いにやめましょう。」という意見もあり、あいさつ禁止のルールが決定したそうです。
これに対して理解に苦しんでいるという、マンションの管理組合の方。はたしてマンション内であいさつを禁止することが本当に防犯になるのでしょうか?
防犯意識が高まる中でのルール
子供が巻き込まれる悲しい事件が増える中、防犯意識の高まるパパやママは増えているのが現実です。あいさつを禁止するというのは極端なようにも見えますが、あるマンション内では実際に決定されたルールでもあります。
一方で、ルール化してしまえばあいさつをする必要がなくなった、という少し寂しい決まりごとでもあるような気もしてしまいます。
2児の母でもある松嶋尚美さんの意見に納得のママも多いのでは?
朝の情報番組、スッキリ!では2児の母である松嶋尚美さんはこの“マンション内でのあいさつ禁止”に対して「大きな集合住宅や高層マンションでは、あいさつすることが怖いかもしれない。でも、子供にはあいさつする子に育ってほしい」と語っていました。
防犯意識の高いママからすると、知らない人に子供が顔を覚えられたり、声をかけられたりするのは怖いですよね。一方で、あいさつは子供のうちから教えて自分からすすんでできる子供に育ってほしいと考えるママも多いはずです。
「あいさつ禁止」に対する世間の考え!賛成?反対?
マンション内でのあいさつ禁止ルールに対して世間の人たちはどのように感じたのでしょうか?今回、新聞に掲載された記事はツイッター上で拡散されたため多くの意見が飛び交っています。
子供がいる人もいない人も、あいさつに対しての意識の違いがうかがえます。「マンション内でのあいさつは禁止する」に対しての賛成意見と反対意見をまとめてみました!
「あいさつは禁止する」に対しての賛成意見
防犯に対する意識が高まる中、あいさつを禁止することは防犯対策として有効だという意見も。あいさつ禁止に対する賛成意見には子供が危険なめにあったり、怖い思いをしたりしないようにという理由が多いようです。
あいさつ禁止は無難な防犯対策
顔見知りになったから、仲良くなったら、の危険性もあるしあいさつ禁止って対策は無難だと思う 出典: twitter.com
顔見知りなら安全、仲良くなったから大丈夫だと言いきれない以上、防犯対策は必要だという意見もあるようです。
大人よりも子供の方が危機感が低く判断力が乏しいため、子供が危険な目にあわないためにはこのようなルールを作らなければならない。そんな環境ができてしまっているのかもしれません。
子供にはあえて“あいさつされるまでしない”
「知らないオッサンに挨拶なんかされたくないだろうからされるまでしない」派なんだけどこのスタートラインが既におかしいのかな?いや、悲しいが妥当な配慮の範囲だよね 出典: twitter.com
あいさつ禁止に賛成とまではいかないかもしれませんが、子供が知らない人に声をかけられた時のことを考えて、あえて自分からはあいさつをしないという大人もいるようです。確かに、知らない大人に声をかけられると怖がってしまうという子供もいるかもしれませんね。
あいさつは子供の警戒心を解く場合も・・・
挨拶しとけばいいってのは知人に対して警戒心を緩めること、だから挨拶しない方がいい 出典: twitter.com
子供は、少しでも話をしたりやさしくあいさつされたりするとそれを素直に受け止めて警戒心がなくなってしまうのでは?そんな心配をするママも多いのではないでしょうか?本当ならしてもされても気持ちがいいはずのあいさつが、悲しい事件へとつながらないようにしたいものです。
「あいさつは禁止する」に対しての反対意見
圧倒的に多かったのが、こちらの反対意見です。どのような理由で反対するのか、意見は様々。あいさつに対する意識の高さが感じられました。
あいさつは大事だと教えるママは・・・
嫌な世の中だなぁ、子供に挨拶が大事って教えてるのに・・・・ 出典: twitter.com
ママは普段から子供にあいさつをするように教えていますよね。この人にはあいさつして、この人にはあいさつしなくていいというのは子供には難しいかもしれないですね。あいさつは大事なコミュニケーションのひとつで、されて気持ちのいいものという概念は変わらないでいてほしいものです。
あいさつすることこそが防犯につながるという意見も
あいさつ禁止って、もし何かあった時とか「大丈夫?」って事すら声掛けづらくなるんじゃ…
あいさつした方が顔見知りは増えるだろうし、防犯になるような気がするんだけどなぁ… 出典: twitter.com
普段から特に話をするわけではなくてもあいさつをする関係を築いておくことは大切だという考えです。そうすることで、なにか困ったことがあったときに助けたり助けられたりできるかもしれません。特に子供がなにかに困ったときには、知らない人よりもいつもあいさつをする顔見知りの人のほうが頼りやすいかもしれませんね。
あいさつすることが防犯につながる。そんな意見もあるようです。
あいさつは不審者を見抜く手段になる場合も・・・
普段から挨拶し合って互いの顔把握していないと、いざ不審者が現れたとき不審者だと気付く事ができない 出典: twitter.com
不審者に気付いて、不審者から子供を守るためにもあいさつをすることは必要だという意見もあります。いつもと違う、なんだか様子がおかしいななど気づけるようになるにはある程度のコミュニケーションをはかっておくことは必要かもしれませんね。
ママにできるのは、あいさつしやすい環境作りから
今回話題になっていたのはマンション内でのルールでしたが、近所の付き合いとなると、顔を見たことがあってもあいさつしようか迷ったり、今声をかけたら迷惑かなと躊躇したりしたことがあるというママも多いのではないでしょうか?
昔ほどの近所付き合いがなくなっている現在。あいさつは大切だと子供に教えたいけれど、近所の人がどういう人かわからない、あいさつすることで話すきっかけになって子供が怖い思いをするのではないかと考えるママもいますよね。
大人がまず普段から少しでも近所の人との関わりをもつことで、子供にもあいさつをしやすい環境を作っていけるのかもしれません。