高熱で寝込んだ妻のため子供を2人連れて外出したパパの本音が話題に
話題になったブログの筆者は「しん」さん。しんさんは当時2歳の男の子と0歳の女の子のパパ。
ある日、奥さんが高熱で寝込んでしまい、しんさんが子供の面倒や家事をすることに。家で家事育児をすることには慣れていたというイクメンなしんさんでしたが、さすがに1日中家にいると2歳の息子のフラストレーションがたまりグズってしまったため、この日は思い切っておでかけをすることにしました。
場所は東京都葛西にある「地下鉄博物館」。前々から気になっていたこともありここに決定したのですが、もちろん下の子も同伴させなくては妻を休ませることはできません。そこでしんさんは子供を2人連れてベビーカー&抱っこでのおでかけに挑戦したのですが...。
ベビーカー&抱っこのおでかけに待ち受けていた様々な困難
しんさんが子供を2人連れて街に出てみると困難がたくさん...。しんさんが挙げた困難は7つですが、ここでは特にママ達の共感の声が聞こえた3つの困難をご紹介します。
1.荷物が多すぎ
ただでさえ上の子用のマザーバックには着替えやらおむつやら常時いっぱい入ってて、なんかこぼした時用のハンカチ、ティッシュ、ウェットティッシュ、ガーゼとかもあって、なんか病気にかかった時用に母子手帳とか保険証とかも入ってる。
さらに今回は下の子用にさらにおむつが上乗せされ、着替えも入れなければいけない、ミルクも必須。
準備するもんがいろいろありすぎて行く前からすでに若干萎える。
しかし一回決めたこと。面倒ながらも一つ一つマザーバックに入れる。
もちろん自分の財布やら携帯やら、家の鍵やら、眼鏡ケースやら、いつもの携行品を入れることも忘れちゃいけない。
出典: blog.livedoor.jp
普段おでかけの支度はママがすることが多い家庭が大半ではないでしょうか?パパがいざ1人で子供を連れて外出することになると「ええ!こんなに?」と思うかもしれませんね。
もし怪我をしたら?と思って保険証や医療証は欠かせませんし、なかなか食べ物をこぼさなくなっても「念のため」と着替えは入れているママが多いのではないでしょうか。
ママは「いつもの荷物」と捉えていても、パパからしたら「こんなに持って外出するなんて...」とおでかけする気が萎えてしまう気持ちも少しわかります。荷物、重いんですよね。
2.常に抱っこした赤ちゃんが重い
赤ちゃんといってももう体重4キロ以上はある。お米の袋をおなかに抱っこしたまま移動しているようなもんである。
肩がいて~!ってかこれ移動中ずっとこうだから、地味に一番きつい。
抱っこひもしたことある人ならわかると思うけど、エルゴなら腰に重みがかかる設計だからそこまで肩痛くなんないんだけど、ベビービョルンはだめだー。肩にもろに重みがかかる。誰が設計したんだよ。やり直し! 出典: blog.livedoor.jp
この表現「わかる~!」というママも多いのではないでしょうか。まだ4㎏の赤ちゃんとはいえ、ずっと肩にぶら下げて歩いていたら肩がどんどん消耗しますよね。
ベビービョルンには、腰ベルトがある抱っこ紐もあるので、肩への重みが負担になる場合はそちらを検討するのもひとつの解決策ですよ!愛用しているパパママは多いのはそういた理由からかもしれませんね。
3.娘は泣き、息子は脱走
いざ地下鉄博物館に着いたはいいものの、さっそく下の子、泣きだす。
しゃーねーなー、とミルクを取り出してくわえさせてる間には上の子、ベビーカーのベルトを軽々すり抜け、脱走!おい、いつの間にベルトのすり抜け方マスターしてんだよ!
結局博物館の外に出ようとしたところを、係員に止められ、あえなく御用。いやー、係員さん、子ども見てなかったわけじゃないんですよ、ええ。そいつの脱走のタイミングが絶妙だっただけで。 出典: blog.livedoor.jp
これはもう「2人育児あるある」ですよね。でもここで良かったことは、博物館という室内で、しかも出入り口を係員の方がきちんと見ていてくれたこと。外で脱走されると本当に危険なことがあるので怖いですよね。
博物館の係員さんも「パパが子供を見ていなかった」とはきっと思っていないはず。地下鉄博物館は筆者も行ったことがありますが、パパが子供と来ているところを良く目撃します。きっと係員さんも「パパ頑張ってるなあ」と見てくれていたのではないでしょうか。
今回のおでかけの「結論」
半ば実験的に子供2人を連れて遊びに出かけたわけだが、後悔しかない。
正直、博物館内でもっと息子を自由に歩き回らせてあげたかったが、もはや管理が無理なので、息子には申し訳ないが、途中からベビーカーからの閲覧のみとさせていただいた。
多分息子も大好きな電車をそんなに満喫できなかったことだろう。
つまり、大人1人で乳幼児2人を連れてお出かけした結論はこうだ。
意味なし。疲れるだけ。 こんなことを世のママさんたちに強いる時代はもう終わりにしましょう。 夫婦で出かけりゃいいだけなんだから。 出典: blog.livedoor.jp
子供2人連れのおでかけにすっかり懲りてしまったしんさん。今後は夫婦でおでかけしようと心に誓ったようです。
子供1人の時に比べ、1人の子供の要望に全て付き合うことは難しい2人育児。完全に満足させるおでかけをするのは難しいんですよね。でも2歳の息子さんにもパパの頑張りは伝わっているはずです。
コメント欄には賛否両論の声が
この記事の面白いところは、記事はもちろんコメント欄に様々な声が寄せられていることです。SNSで記事が拡散されたこともあり多くの意見が寄せられました。賛否に分けてご紹介します。
批判の声
今回は批判の声からご紹介します。
父親でしょーが。
夫婦で出かけられりゃ1番いいけど、休みが土日に限らなかったり、旦那さんがいないときでも外に行きたいとせがまれたり買い物行ったり、やらなきゃいけないことをお母さん達は同じ思いをしてやってる。
世の中がもっと優しくなればとはいつも思っているけど。
面倒だけど…って父親でしょーが。同じ親。
そんな面倒なこと母親だけに毎日させてるって事だよ。 出典: blog.livedoor.jp
ママはいつも同じ思いをしながらも1人で2人を連れ出しているのに、1日やっただけで「俺はすごいことをした!」と言っているように感じた読者の方もいるようです。
確かに、毎日同じ思いをしながらも子供を楽しませようと頑張って外出しているママはたくさんいますよね。同じ親なのに「やったぞ!」と書く父親に「父親でしょーが。」と感じるのかもしれません。
自分頑張ってますアピールされても...
自分頑張ってますアピールされても……って感じです。
普段から家事・育児手伝ってないからそうなるのでは?
2人をたった1日でしょ⁈
我が家は4歳・2歳・0歳の子がいますが、俺が一人で面倒見てもそこまではしんどいとは思いません。 出典: blog.livedoor.jp
ママからの「ママはいつもやっているんだから」という意見が多く寄せられる中、同じ父親の方からも、意外にも厳しい意見が寄せられました。3人のお子さんを持つパパからの「たった1日なのに音をあげるな!」という喝です。
3人の子供を1人で見ていても「しんどくない」と言えるこのパパはママから見てもすごいです。しかし「しんどい」と感じるのは個人ごとに違う尺度がある問題なのでは...とも感じられます。
父親の子育ては週末しか見えてない
書いてあることは共感できるけど、タイトルと結論がおかしい。
他の方もコメントしてますが、母親は平日ひとりでこれをやってるんだからさ。
子供を2人以上連れて出かけてはいけないとか言われても、やらざるを得ないんですよ。
父親の子育てって週末しか見えてないんだなぁと悲しくなりました。 出典: blog.livedoor.jp
タイトルに「出かけてはいけない」、結論は「夫婦でやればいい」。この部分に批判的な感想をもつ読者もいるようです。母親が毎日こなさざるを得ずにこなしていることに対して「でかけてはいけない」とコメントしていることに不快感を感じたようです。
パパは休日のおでかけだけに目が行きがちですが、ママは週末以外も子連れででかけなくてはいけないんですよね。今回の「休日のみ」に特化した結論には残念に感じる意見も多く寄せられました。
ママが「夫婦ですればいい」と感じてしまったら、平日はどこへもおでかけできないことになってしまいますよね…。
肯定の声
次に、肯定する声をご紹介します。
お疲れさまでした
本当にお疲れ様でした。
こどもを二人連れていこうと思う事を
思うと普段からイクメンなんですね。
こういう風にわかってくれる
パパが増えると家庭円満になると思います 出典: blog.livedoor.jp
慣れないながらも頑張ったパパに「お疲れさま」の声も多く寄せられました。
結果はどうあれ「大変だ」ということをわかってくれただけでも夫婦にとっては良い経験で、夫婦仲もさらによくなるのではないでしょうか。
奥さんが元気なときもやってあげて
我が家は夫が日曜のみ休みなので、土曜によくこういうことが。子供一人に保護者二人、の方々を横目に見つつ、ベビーカーに抱っこひもでがんばりました。何度も懲りるけど、子供が喜ぶかなあと、また出かけちゃうんですよね。だんだん要領も良くなります。奥様が元気な時も、時々やってもらえたら嬉しいです。 出典: blog.livedoor.jp
今回は失敗も多かったパパのおでかけですが、回数を重ねるごとに要領が良くなりますと励ます声も聞かれました。
今回は奥さんが具合が悪かったので仕方なく、という感じですが、ぜひ奥さんが元気なときにも挑戦してほしいですよね。
母親だけが大変アピール良くないよ
珍しく男性が、母親業の大変さを書いてくれているのに普通でしょって頭悪すぎ
そうなんですよ、体重増えるともっと大変なんですよ、だから男性がもっと手伝ってくれると嬉しいとか言っておけば、もっと潤滑に進むかも知れないのに
母親だけが大変アピール良くないよ 出典: blog.livedoor.jp
批判的なコメントに対して、こうした返信も見られました。
せっかく大変さをわかってくれたパパに「そんなの当たり前」「要領が悪い」「いままでごめんなさいでしょ」というコメントが多く寄せられたことに対して、母親だけが大変アピールは良くないと苦言を呈しています。
確かに、せっかくママの大変さに気が付いたパパに対してこうしたコメントばかりでは、世間のパパのハードルも上がり、「育児は力を合わせて取り組むもの」という考えではなくて「ママは大変なんだからパパも苦労を味わえ」というだけの育児参加になりかねませんよね。
パパも平日遊んでいるわけではなく仕事をしているわけなので、その部分は敬意を持って接するべきです。
パパにとっての「大変」がママにとっての「日常」
このブログを読んで「これはいつもママがしていること」だから、2人を連れて外出して懲りているしんさんはイクメンではない。当たり前のことをしているだけだ、という意見も数多く寄せられました。
しかしそれに対して「じゃあママはパパの仕事の大変さを理解しているのか。お互いに理解がなければ家庭は成り立たない」という意見も同じくらい寄せられています。
子育てを含め、家庭でお互いが助け合い認めあっていくには「自分だけが大変、相手は楽」という発想は避けなくてはいけませんよね。時にはそういうふうに感じることがあっても、話し合いや日々のやりとりの中でお互いに尊重するようにしていかなくては、攻撃し合う関係になってしまうかもしれません。
この記事の「7つの理由」やコメント欄を詳しく読みたい方は記事の方を読んでみてくださいね。
パパならではの視線が新鮮な「子育てザッカン」
この話題のみならず、しんさんの書いたブログ「子育てザッカン」にはパパならではの視線がたっぷり込められた興味深い記事がたくさん投稿されています。
アンパンマンに関するパパならではの視点を生かした記事や、子育て支援にシルバー人材サービスを活用した体験談など、読み応えのある記事がとても多いブログなのです。
その中でも楽しい「おもちゃアイデア」の記事について一部紹介します。
パパ視点のダイナミックな「おもちゃアイデア」
パパの視点ならではの、ちょっと斬新な視点で架空のおもちゃを考える「おもちゃアイデア」の記事はママもププッと笑ってしまうアイテムが盛りだくさん。育児の合間に読むとちょっと笑えます。
いないいないばあを進化させたおもちゃ
赤ちゃんが大好きな「いないいないばあ」を進化させたおもちゃを紹介した記事が非常に面白いのです。このお面の中央が割れていて、アゴのボタンを押すと観音開きになって顔が現れるのだそう。
ブログの記事には開いた状態の画像も掲載されているため、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
段ボール号
子供はその辺にあるつまらないものが好きなのである。大人は子供がかわいくていろいろなおもちゃを買い与えたくなるが、子供の視点に立てば、もっとゴミみたいなもんの中に、創造力をかきたてる要素がたくさん含まれているかもしれない。
さて、そういった視点で考案した、リーズナブルかつダイナミックなおもちゃがコレだ。 出典: blog.livedoor.jp
赤ちゃんはおもちゃよりもごみのようなものが好きな事があるということを利用したおもちゃがコレなのだそう。普通の段ボール箱に別でつけられるハンドルをつけるだけで子供が大好きな乗用玩具に変身するというもの。
これは画期的!でも段ボールのサイズによってつけられたりつけられなかったり?ちょっと突っ込みどころ満載な所もこのブログの面白さなのです。
赤ちゃんは得てして、高価なおもちゃよりも変なゴミみたいなもんが好きである。
パパにしか見えない育児もある?
このブログを筆者が読んで一番に感じたことは「ママには見えない育児があるのかもしれない」ということ。パパ目線には「そんなことで大変なんて言わないで!」と言いたくなるような場面もあれば、その分「こうすればいいのに」というママには見えないアイデアが隠れていたり、子供にとってワクワクするような視点があるのかもしれません。
パパの育児参加については「そんなの当たり前」「いつもママがしていることなんだから」と、「ママと同じようにやるのが正解」という感覚を持っている方も多いようです。しかし、パパにはパパなりの参加の仕方があり、そこから得る感想や教訓があり、それを家族で共有して育児をさらに良くしていくことが、パパの育児参加の大きなメリットなのではないでしょうか。
しんさんの「子育てザッカン」には他にも、パパだからこそ感じる育児のあれこれがたくさん詰まっています。ママにとっても「そんな見方もあるのか!」と目からウロコな記事もたくさん。
家庭ではついつい「育児はママの意見が一番間違いない」と思われ、パパの意見は出てきにくいものですが、パパの声を聞いてみると意外な発見があるのかもしれません。あなたの家のパパも実はすごいアイデアマンかも?