おしゃれで可愛いドライフラワー、手作りする方法とは?
お花を綺麗な姿のまま乾燥させて作るドライフラワー。自分で作るとなりますと、大変な作業が必要になのでは?と考える人もいるかもしれません。枯れると色も茶色くなったり、花びらが落ちてしまったりしますよね。そんなお花の姿を見てしまいますと、きちんとした方法でしっかりやりませんと、綺麗に作れないのではと思い、作る事に少し気が引けてしまう方もいらっしゃるかと思います。
そんな、一見作るのが難しそうに感じるドライフラワー作りですが、実は意外と簡単に作ることができるのです。作り方にもいくつか種類があり、簡単で手間のかからない方法や時間短縮できる方法などがあります。
では次に、実際のドライフラワーの作り方を見ていきましょう。
自然におまかせ、ナチュラル乾燥
ドライフラワーの作り方と聞いて多くの方が思い浮かべるのが、この自然に乾燥させる方法ではないでしょうか。ドライフラワーにしたい花や植物をさかさまに吊るす方法です。
- 葉っぱを少なくし、花びらがなるべく重ならないようにします
- 直射日光が当たらない場所を探してください
- 1本ずつさかさまにして吊るします
- 1~2週間程度でしっかりと乾燥していたら完成です
実に簡単な方法ですが、乾燥は自然におまかせなので時間が一番かかる方法でもあります。ドライフラワーは、植物の水分をきちんと抜くことが大切ですので、じっくりと時間をかけて下さい。
また、乾きやすいようにと日光に当ててはいけません。直射日光は色褪せの原因になりますので、なるべく直射日光の当たらない場所に吊るすことがポイントでもあります。
手早く作りたい時は、ドライヤー乾燥
ドライフラワーを作るときに大切なのは乾燥ですが、上記で述べた自然乾燥では、かなり時間がかかります。もっと時間短縮したい人はドライヤーでの乾燥方法がおすすめです。
- 紙袋とドライヤーを準備します
- 葉っぱを少なくした花を紙袋にさかさまにして入れます
- ドライヤーで紙袋の中に温風を送ります(温風が直接お花に当たらないように注意)
- 5分ほどたったら花を取り出し、さかさまにして風通しの良いところに吊るします
- 1日ほど様子を見て乾燥していれば完成です
自然乾燥では1~2週間もかかってしまうのに対して、こちらは1時間程度で完成するので急いでいる時などには嬉しい方法ですよね。
ドライヤーをあてた後の紙袋の中は高温になっているので、火傷などには十分に気を付けてください。また、直接花に温風をあててしまうとせっかくの綺麗な花を傷めてしまいますので、あたらないように注意してください。
花瓶に飾って作る、グリセリン溶液
薬局などで簡単に手に入るグリセリンを使ったドライフラワー作りです。ドライフラワーにしたい花や植物を花瓶に挿したまま作ることができます。
- グリセリンと熱湯、花瓶や瓶を用意します
- グリセリンと熱湯を1:3の割合で混ぜます
- 混ぜた液が冷めたら用意した花瓶や瓶に溶液をいれます
- 花を花瓶に挿します(溶液を吸い上げやすいように、茎に切り込みを入れてください)
- 冷暗場所で保存してください
- 10日ほどで完成です
グリセリンを使った方法は、葉が落ちにくく、花の色もあまり色褪せることなく保存ができることがメリットです。冷暗所であれば、花瓶に挿したままドライフラワーを作ることが出来ますので、お部屋のポイントになり飾っても良いかもしれませんね。
しっかりと溶液を吸い込むように、茎に切り込みを入れるのがポイントです。
色鮮やかな仕上がりに、ドライフラワー用シリカゲル
記念やお祝いなどでもらった大切な花なら、そっくりそのままの綺麗な姿で残したいですよね。そんな時はドライフラワー用のシリカゲル(乾燥材)を使うと色鮮やかな花の色を残したまま、ドライフラワーを作ることが可能です。
- ドライフラワー用シリカゲルとタッパーを用意します
- タッパーにシリカゲルを敷き詰めます(タッパーの底が完全に隠れる程度)
- 敷き詰めたシリカゲルの上に、乾燥させたい花を入れます
- 入れた花の上にシリカゲルを入れます(花が潰れないように優しく、完全に隠れるように入れて下さい)
- タッパーの蓋をしっかりと閉めます
- 1~2週間ほどで完成です
ここで注意しておきたいのが、シリカゲルの取扱い方法です。乾燥剤のシリカゲルは素手で触ると肌荒れの恐れがあります。また、小さいお子さんがいる家庭では、お子さんの手が届かないところでの作業や保管をして取扱いに注意して下さい。
シリカゲルは湿気に弱いですので、タッパーの蓋はしっかりと閉めて保管をする事がポイントです。
最速!電子レンジであっという間にドライフラワー
ドライフラワーを作るにあたって、一番短い期間で作れてしまうのが電子レンジを使う方法です。上記のシリカゲルを使った作り方の4番目である、「シリカゲルと花をタッパーに入れる」所までは一緒の工程になります。
- 電子レンジ対応の容器にシリカゲルと花を入れます(入れ方は上記シリカゲルを使った作り方の4番目まで同じです)
- タッパーを電子レンジに入れます(蓋はしないで下さい)
- 500ワットで約1分30秒加熱します(電子レンジにより加熱時間は調節して下さい)
- 加熱が終わったらタッパーを取り出してある程度冷まします
- 花を取り出して完成です
ここで注意しておきたいポイントは、必ず電子レンジ対応の容器を使うことと、加熱しすぎてしまうと花が焦げて台無しになってしまうので、加熱時間は調節しながらおこなって下さい。
また、加熱後はタッパーやシリカゲルが高温になっているので火傷にも注意して下さい。
ドライフラワーにしやすい、おすすめの花10選
実際にドライフラワーを作るにあたって、難しいのが花や植物によってはドライフラワーにしにくいものがあるという事です。綺麗なドライフラワーを作るにはどんな花が良いのでしょうか。ドライフラワーに適している花を上手に選んで、初めてでも綺麗にドライフラワーが作れたら嬉しいですよね。
ドライフラワー作りに適していると言われている花は、花の水分が少なめのものです。また、香りが強めの花の方が、乾燥させた後にも香りが楽しめるのでおすすめです。
1.バラ
バラはドライフラワー作りには失敗が少ないと言われている種類で、贈り物で頂いたり、フラワーショップでも比較的簡単に手に入りやすかったりと、香りも良いのでおすすめです。
バラにはトゲがありますが、こちらは乾燥させる前に処理をしておくと良いでしょう。
バラは香りも強く、見た目も華やかですので、最初は簡単な自然乾燥方法で試しにドライフラワーを作ってみてはいかがでしょうか。
2.カスミソウ
たくさんの小さな白い花が特徴のカスミソウもバラと同じくドライフラワーにはとても適した花です。カスミソウは、比較的簡単に乾燥させることが出来ます。
カスミソウは、花と茎がしっかりした植物ですので、花瓶などに適度な水を入れてお部屋に飾っておくだけでも、ドライフラワーが完成します。ただし、部屋の湿度などによっても仕上がり方が異なってきますので、この作り方の場合は注意が必要です。
3.スチータス(リモニウム)
スチータス(リモニウム)は花の部分の水分が非常に少ない植物で、乾燥も早く、最もドライフラワーに適しているといわれています。そのため、綺麗な色も残りやすく、鮮やかなドライフラワーを作ることができます。紫や青、ピンクなど、いろいろな色の花があるのが特徴です。
ドライフラワー作りが初心者の方は、乾燥が早く、色鮮やかに仕上がるこのスチータスを使って初めてのドライフラワー作りを体験してはいかがでしょうか。
4.ラベンダー
アロマなどでも人気のある、香りが特徴のラベンダーは、ドライフラワーにした後にも良い香りが残るのでおすすめです。ラベンダーはドライフラワーにすることによって、特徴でもある香りを長持ちさせてくれる効果があります。
お部屋に吊るしておけば、良い香りを楽しみながらドライフラワー作りができますので、とても嬉しいですよね。香りを楽しみたい方には、ラベンダーの中でも香りの強いイングリッシュラベンダーがおすすめです。
5.千日紅(センニチコウ)
千日紅(センニチコウ)はスチータスと同じく花の水分量が比較的少ない植物です。ですので、乾燥までの時間が短くて済むといったメリットがあります。千日紅などの茎が細い植物は、ドライフラワーを作るときに茎を短くカットしておきますと、折れにくく、花がポロッと落ちるのを防ぐ効果があります。
千日紅の丸い可愛らしい形はドライフラワーにしても残るので、お部屋のインテリアとして飾っても可愛いですね。
6.ユーカリ
花以外でもドライフラワーを作ることができます。葉物でのドライフラワーに適しているのがユーカリです。ユーカリには抗菌、防虫作用がありますので、傷みにくいのが特徴です。ドライフラワーにした後も、抗菌、防虫の効果は続きますので、インテリアとして飾るだけではなく、機能面でも嬉しいですよね。
また、ユーカリの中には様々な種類があり、葉っぱも形状も異なる為、お好みの1つを選ぶのも楽しいかもしれません。
7.ミモザ
春の季節にたくさんの小さな黄色い花を咲かせるミモザです。小さい花がたくさんついたボリューム感があるのが特徴です。そのボリュームと鮮やかな黄色がドライフラワーにしますと、なんともいえない風合いを出してくれます。
束にして吊るすだけの簡単な方法で手軽にドライフラワーを作ることができます。乾燥後のくすんだ風合いがとっても素敵です。
8.マリーゴールド
黄色やオレンジ色がとっても色鮮やかなマリーゴールドは、何枚も重なっている花びらが特徴です。丸いボリュームのある花は色も形もそのままに残したいですよね。
そんなマリーゴールドには、ドライフラワー用のシリカゲルを使った作り方をおすすめします。自然乾燥の方法で吊るしても、綺麗にドライフラワーを作る事ができますが、色を意識するのであれば、やはりシリカゲルがおすすめです。
9.アジサイ
アジサイは、様々な色や特徴的な丸い形を楽しめるので人気があります。アジサイにもいくつか種類があり、ドライフラワーにするととても素敵なのが「アナベル」と「西安」がおすすめです。
アナベルは水分量が少なく乾燥に適しており、西安は花が密集していてとてもボリュームがあり、ドライフラワーにすると豪華な印象になります。
梅雨の時期のアジサイは水分が多いので、あまりドライフラワーにはてきしていません。秋の始まりを感じる頃に少し色が変化し始めたアジサイを使うのがポイントです。
10.ローダンセ
ローダンセは小さくて茎がとても細いのですが、元々水分の少ない花なので比較的ドライフラワーにしやすい植物です。ローダンセには、乾燥材と同じ成分を含んでいますので、乾燥しても腐りにくなっていて、先ながらでもドライフラワーになってしまうくらいたくましい花です。
ローダンセには、ピンク、白、黄色と色の種類がいくつかありますので、是非それぞれの色でドライフラワーを楽しんでみてください。
インテリアやギフトにぴったり!ドライフラワーのおしゃれなアレンジ法をご紹介
楽しく丁寧に手作りしたドライフラワー、せっかくならもっと可愛くおしゃれにインテリアなどとして飾りたいですよね。そして手作りだからこそ、大切な誰かへのプレゼントとしても使いたいです。
でもドライフラワーってそもそもどうやって使えば良いのか悩む方も多いがと思います。吊るしているだけでもインテリアとしては可愛いけど、何か物足りない!
そんな方におすすめの、インテリアやギフトにぴったりのドライフラワーのアレンジ方法をご紹介します。
ドライフラワーでアンティークリース
ドライフラワーをつかったリースは、優しい色味と風合いでアンティークな雰囲気を醸し出してくれます。お好きな花や植物などを組み合わせてオリジナルのリースを完成させてみてください。
- リースベース、グルーガン、お好みのドライフラワーを用意します
- ドライフラワーを置くだいたいの位置をあらかじめ決めておきます
- グルーガンでドライフラワーをリースに張っていきます。
- 壁掛け用の輪っかを作って、リースに取り付ければ完成です
ポイントとしては、ドライフラワーを張り付ける前に、あらかじめどんな感じのデザインにしたいのかをイメージしておきます。
グルーガンはすぐに固まる為、素早く作業してください。
バスケットにたくさんのドライフラワー
お手頃で簡単なアレンジとしては、バスケットのようなカゴに、ざっくりとドライフラワーを入れただけのシンプルなインテリア方法です。シンプルな作りながらも、ドライフラワーのくすんだ色合いがマッチしてとても素敵にお部屋を仕上げてくれます。
バスケットなどは100円ショップでも購入できますで、お手頃で簡単に作ることができます。
- バスケット、ドライフラワーを用意します
- バスケットにドライフラワーをお好みで入れます
- お部屋に飾って完成です
この時のポイントとしては、バスケットの下におしゃれな紙や布などをしいて、その上にドライフラワーを入れるとまた雰囲気も変わります。
玄関やリビングなどにさりげなく置いて、落ち着ける雰囲気のお部屋を作るのも良いですね。
ボリュームのあるドライフラワーはブリキの缶でさりげなく
シンプルな中にも華やかさがあるインテリア方法です。花の大きなアジサイなどのドライフラワーがおすすめです。
用意するものも飾りつけも簡単なものばかりですので、忙しい方にもすぐにできます。
- ブリキの缶、お好みのドライフラワーを用意します
- お好みのドライフラワーを入れます
- 茎の長さなどでぐらつく場合は、中に余った葉っぱなどを敷き詰めてください
- お好みの場所に飾ればか完成です
物をあまり部屋に置きたくはないけど、何か飾りたいといった人におすすめです。
フレームに飾りつけてプレゼントにも
ドライフラワーをちょっと豪華に飾りつけしたプレゼントにおすすめのアレンジです。木枠やプラスチックなどのケースに張り付けていくだけの簡単アレンジです。インテリアとしても使えますし、贈り物などにもおすすめです。
- 木枠などのフレーム、お好みのドライフラワー、グルーガンを用意します
- あらかじめどのようなデザインにするかイメージをしておきます
- ドライフラワーを用意したフレームに貼り付けます
- 貼り付けがおわり、しっかりと接着が出来たら完成です
壁などに飾る場合は、壁に取り付ける用の輪っかなどを最初にフレームに取り付けてから、ドライフラワーを張り付けた方が簡単に作業が進みます。
透明のクリアケースなどにドライフラワーを飾り入れれば、ほこりなどの汚れも防ぐことができますので、おすすめです。
大切な人へのメッセージカードにドライフラワーを
お誕生日や記念日など大切な人へ手紙を書くときに、さりげなくドライフラワーを添え入れてあげますと、ちょっとしたサプライズになって喜んでもらえると思います。
このアレンジには、小さい花のドライフラワーがおすすめです。
- メッセージカード、小さい花のドライフラワー、お好みのテープを用意します
- メッセージカードに記入します
- ドライフラワーを張り付ける場所を決めます
- お好みのテープでドライフラワーを張り付けて完成です
さりげない心遣いと、手作りのやさしさが嬉しいメッセージカードになります。小さい花のドライフラワーではなく、花びらだけをのりで張り付けても良いかもしれません。
郵送する場合は、ドライフラワーが壊れてしまう恐れがあるので注意して下さい。
花に囲まれた癒しの空間
いかがでしたでしょうか。難しいと思われがちなドライフラワー作りでしたが、意外と簡単に作ることができるんです。また、アレンジの仕方も低価格で簡単に、おしゃれな仕上がりになりますので、プレゼントにもインテリアにもピッタリです。
この方法を知っていれば、お祝いや記念に貰った大切な花などは、いつまでも長く綺麗に保管できますので嬉しいですね。また、花や植物、環境によって、1つ1つの色や風合いが変わりますので、同じ植物でも違いが見えて作っていても楽しめそうです。
お花に囲まれた素敵なライフスタイルが忙しい毎日にとって心の癒しになりますように。