実家を頼れない理由はさまざま…体力的にも精神的にもつらい
妊娠や出産、その後の育児で実家を頼りたくても頼れないママ。実家は遠方で頼れない、里帰りできるような環境でないというような物理的なことから、親と疎遠になっているといった精神的なものまで、理由はさまざまあるでしょう。
しかし両親は子育ての先輩ともいえる存在。特に産前産後はママの体調が変わりやすく、すぐにいつも通りの生活がおくれるとは限りません。自分では大丈夫と思っても心身共に疲れ果ててしまうことも。ママにとっては誰かの助けが必要な時期でもあります。
そのようなときに実家を頼れるものなら頼りたいですし、孫をかわいがって欲しいと思いますよね。欲張りなことかもしれないけれどそれができないことで悩んでしまうママがいます。
現在、私が実家と疎遠状態で全く連絡とってません。
父親とは20年前から絶縁状態で母を頼ってきましたが母とも疎遠になりました。
実家は同じ県内ですが車で2時間以上かかります。私も仕事をしておりすぐには行けません。
子育てで悩んだりした時とか母に相談したいなと思う時もありますが、最近は母に連絡するのも躊躇してきてます。
旦那の実家にも頼れず、近所にも頼れる人がいません。
いつも孤独な気持ちになってしまいます。
実家と疎遠になっていることで、出産や育児の際に頼れず、孤独感を抱いているママがいるようです。せめて出産や育児を経験している実母に少しでも頼れたらどんなによいかと思うものです。
「実家に頼らない」と決めたものの育児は不安だらけ
私には2人の子供がいますが、2回とも出産時の里帰りはしませんでした。できなかったという方が正しいかもしれません。
私が実家にいた頃から母との関係に悩むことが多く、少しでも早く実家を離れたいという気持ちがありました。早く自立して自分自身で生活していきたい、自分自身の家庭を築きたいと思っていました。
育児は実家を頼っても頼らなくても大変なものですが、昼夜問わない育児は想像以上に孤独感を覚え、おしよせる不安も大きいものでした。
慣れない育児と寝不足
誰の力も借りずに生活をすると意気込んでいましたが、実際に子供ができると周囲の協力を得ることのありがたさを痛感することが多くなります。特に一人目の出産後は慣れない育児に寝不足、心身共に疲れ切っていました。少しの間でも子供をみていてもらえるということがどれだけありがたいことか…と思いました。
こんなときに実家に頼れたら…母に相談できたら…少しは楽だったのかもしれないと今となってはそう思います。しかし、その当時は、電話で少し相談しても軽い反応しか返ってこなかったり、場合によっては私自身を否定するような言葉が返ってきたりしてつらくなることがよくありました。
上の子の赤ちゃん返り
私の場合、上の子と下の子の年の差は1歳7ヶ月。2人目の出産のときは下の子のお世話というよりも、赤ちゃん返りがある上の子の対応に困りました。
昼間は上の子を保育園に預けることができたため、下の子の世話に集中できましたが、2人を私1人でみなければならない時間は想像以上に大変でした。体力、気力共に追いつかず2人同時に泣き続けたときなどは「もう誰か助けて!」と叫びたくなったこともあります。
出産入院のときは上の子を義理の実家に預けるなどしてお世話になりましたが、こちらもいつでもすぐに頼れるわけではありません。
上の子を預かってもらえたことはとてもありがたく感謝の気持ちでいっぱいでしたが、自分自身の実家ではないこともありやはり気を使いました。
実家を頼れる友人が羨ましく、妬ましいと感じることも
2人育児が大変だった私には心の余裕がなく、周囲のママたちが「里帰りした」という話を聞くたびに、ただうらやましいと思って聞いていました。
みんなそれぞれ育児に対しての悩みがあるとは思いながらも、「実家に頼ることができていいな、楽だろうな」などと妬む気持ちがあったと思います。周囲を羨ましく、妬ましく思っていたときは、出産直後で心身ともに余裕がありませんでした。
でも、ある日とある友人に「あなたは子供のために一生懸命頑張っているじゃない、もっと自信を持って!」と言われてハッとしました。
そのとき、実家に頼れるか頼れないかを気にしすぎていた自分に気づきました。周囲と比べることではなく、悩みながらも自分なりの育児に自信を持つことが子供にとっても、私自身にとっても良いし大切だと思ったのです。
そして頼れるところは実家だけではない、自分なりに周囲の助けを借りてやっていけたらよいじゃないかと思ったら気持ちが少し楽になったのを覚えています。
行政などのサポートを受けて、自分なりにやってみたことが自信に
実家を頼れない理由はさまざまですし、頼れたらありがたいですが、ときには「もう頼れないものは仕方がない」という割り切りも必要であると私は思っています。環境は人それぞれ違いますし、私の場合は腹をくくることで「よし!やってやろう」という強い気持ちも生まれました。
その気持ちと意志は育児のみならず生きていく上で大切にすべきであると思います。悩みながら過ごした日々もいつかは自信につながるときがくるからです。でも、頑張りすぎはいけません。
頼る場所は実家だけではありません。自分の親に相談ができればうれしいですが、それができない場合は地域などの子育て支援を頼ることだってできるのです。
私は、新生児の家庭訪問のときに始まり、子供の健診時の面談、個別に予約を入れて子育ての相談などたくさんの機会を活用しました。物理的なサポートから、面談やママたちが悩みをぶつける会など精神面でサポートしてくれるサービスもあります。
自分なりに、一人で頑張るのではなく、周囲の力を借りてやってみたこと。これは私の中で大きな自信になりましたし、気持ちの面でもとても支えられました。
実家に頼ることだけがすべてではない、自分に自信を持とう!
初めての出産や慣れない育児、特に第一子出産のときは誰かに頼りたいと思うことがありますよね。私も里帰りをしてしばらく実家で育児ができたらよかったのにと思ったことがありました。
しかし、実家に頼ることができなかったとしてもそれがすべてではありません。それよりも日々頑張っている自分自身を認めてあげることが大切だと思っています。
実家に頼ることができるママもできないママもそれぞれに悩みがありますし、育児は皆にとって大変なものです。実家に頼れないことを悲しんでいるママがいたら私は「実家に頼れないことを悩まないで!」と伝えたいです。悩みながら過ごした日々はいつか自信につながるはずだと私は思っています。