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いよいよ臨月、正期産の時期に突入。ドキドキの毎日ですが…
出産というゴールまではおよそ10ヶ月間。妊娠期間中、初期は下腹部痛の不安とつわりで苦しみ、中期はおなかが重くて体を横にできないというつらさが重なることも。後期に入るとだんだん眠れなくなってきたり、トイレが近くなったりと更なる体の変化に悩まされ、大変ですよね。
その上、陣痛や分娩時に大きな痛みがくるなんて…と、出産予定日が近づくにつれ気持ちがナーバスになってしまう方もいるかと思います。
初産の場合「どんな痛みだろう?」「例え話は聞いたことがあるけれど、本当にそんなものなの?」と、なかなか痛みに関して想像できないかもしれません。先輩ママが口をそろえて「痛かった」と言うのを聞くと、早い段階で痛みを緩和できる分娩法を選択したいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
会陰切開と縫うとき
陣痛
出産
内診グリグリ
初産だと何日かけて産みましまたか?
YouTubeで出産に挑んでるママみてすごい思います。
出産で気失ないそうになりましたか?
妊活、妊娠、子育て中の女性向けアプリ・ママリにも、上記のようにプレママさんから出産の痛みに関する質問が数多く投稿されています。
「本やネットで見聞きした内容よりも想像を超える痛みだった」と言われることもありますが、実際はどうなのか先輩ママからの回答をまとめました。
先輩ママたちに聞く、出産で一番痛かったこととは?
先ほど挙げた、プレママさんからの「出産の中で、どんな行為が一番痛かったですか?」というお悩み。先輩ママはどのような経験をされているのでしょうか。
一つ念頭に置いて読み進めてほしいのが、陣痛は赤ちゃんが生まれてくるために必要な痛みだということ。痛みで苦しんでいるときは、赤ちゃんも苦しい思いをしています。
痛みの尺度は人それぞれ。ネガティブにとらえることなく「出産時の痛み」を怖がらないことが大切です。
CASE1:陣痛中に入る内診が苦しかった
陣痛で苦しいときの内診は子宮口への刺激にもつながるので、なかなかお産につながらないときは良いと言われた経験が筆者にはありますが、探りを入れられているときはとても苦しかったことを覚えています。
私自身、長女を出産するときに破水が先に来てしまいました。なかなか陣痛につながらなかったときの内診は、羊水が漏れだすし苦しいしで厳しかった思い出があります。
苦しいときはいきみ逃しと同様、ゆっくり「ふぅ~っ」と細く息を吐き続けるとよいですよ。
CASE2:分娩中に途中で頭がハマってしまった時です
頭が出てきた時に、助産師さんから「ハッハッハッと呼吸法を変えると後は自然に出てくるよ」とアドバイスをもらった瞬間、母体の緊張も相まって分娩が止まってしまったということも。
2日がかりの陣痛、とても苦しかったと思いますが、あと少しというときに分娩が止まってしまうのはママも不安になりますよね。
そんなときは産科医や助産師が的確な判断を行い、きちんとフォローをくれるので安心してくださいね。
CASE3:出産後、会陰切開の傷が痛みました
分娩の痛みを忘れたころ、会陰切開後に縫合した場所のひきつれたような痛みが気になるという方がいます。
私自身もそうでしたが、切開をする前に裂けてしまった場合痛みを引きずってしまうようです。入院中に痛みが気になった場合は、痛み止めを処方してもらえることがありますし、状況を見て再縫合するなど対応してくれます。
退院後に痛みが強まったときもあわてず産婦人科を受診してくださいね。
CASE4:出産後の内診が痛かったです
子宮の戻りが悪いという経験は筆者自身、3回の出産共に経験しています。第一子のときは産後に掻爬(そうは)処置を受けました。
痛かったというよりも、専用器具を見てつらい気持ちが残った経験があります。
産後に子宮の戻りを良くするために、とにかく冷やしましょうと助産師や看護師から助言を受ける事もありますよ。
CASE5:全開大の突然の痛みが一番でした
突然やってくる大きな痛み。筆者は「ドンッ」というような衝撃に近い感覚が子宮口にやってきて、どうしようもなく大きな声を出すしかできなかった経験があります。
こちらの先輩ママも私が経験したような痛みと同じ体験をされたのだと思います。しかしこの痛みからが本番。あと一息、というように自分を奮い立たせていくことが大事ですよ。
CASE6:とにもかくにも、陣痛が一番の痛みでした
痛すぎて吐くし、ベッドの上のものは暴れたせいか全て落ちるし…
旦那には暴言吐くし…笑
内診、出産は陣痛の痛みが勝ってたのでそんなに記憶にないです(・ω・)ノ
わたしは誘発分娩で、20時間かかりました💦
その次に出産、縫う時、グリグリです。
初産の時は促進剤を使って10時間でした。
今回2人目だったんですがもう途中痛すぎて辛すぎて切ってほしくて、気を失ったら帝王切開になるかなと思って(帝王切開の方には申し訳ないです)気を失おうと頑張りましたが失えませんでした(笑)
でもそれを乗り越えて赤ちゃんに会えた時はもうほんとに言葉にできないくらいの気持ちになります♡
寄せられた回答の中で圧倒的に多かったのが「陣痛の痛み」でした。これは経産婦でも同様「痛いものは痛い」という感覚であることが、二つめの解答から分かりますね。
でも、長い時間を経て痛みに苦しんだ先にはかわいいわが子との対面が待っています。やっと出会えたときのうれしさは痛みがあったこともすっかり忘れてしまうほどですよ。
CASE7:後陣痛が痛かった
陣痛ほどの痛みではないのですが、産後直後からしばらく下腹部の痛みが続くことがあります。これは「後陣痛(こうじんつう)」と呼ばれており、子宮が収縮する際の痛みです。痛みは産後数日以内でなくなります。
急に子宮が縮むので痛みを伴うと考えるのが一般的ですが、痛みが強いときは看護師さんや助産師さんに必ず伝えてくださいね。
- 山本産婦人科「後陣痛について」(http://www.yc-tsu.jp/dekigoto/nyuin/nyuin.html,2017年10月27日最終閲覧)
- 中川産科婦人科「マタニティ通信 第142回 後陣痛について」(http://www.nakagawa.or.jp/signal.html,2017年10月27日最終閲覧)
CASE8:筆者・たがめかめのが一番痛かった出産エピソード
私が3人出産した中で、一生忘れない「出産時の痛み」ナンバーワンは、「会陰切開の縫合」の痛みです。そのときは裂傷といい、切開する前に裂けてしまった状態でした。
「生まれたね、良かったねぇ」と助産師さんや立ち会ってくれた夫と話をしながら、分娩台の上で生まれて間もないわが子を抱きとめ、カンガルーケアをしていた時に突然鋭い痛みが襲いました。不意打ち過ぎて思わず叫んでしまうほど。
「あぁ、ごめんごめん。麻酔忘れた」
産婦人科医ののんびりとした一言。麻酔なしでの縫合はどうしたって痛いですよね。私史上ナンバーワンの痛みです。その後麻酔を打ってもらい縫合をしてもらえました。
でも、既に「どのくらい痛かったのか」までは覚えていません
陣痛・出産・縫合、一通り経験したなかではどれも痛かったです。この記事を執筆するに当たり、どの位痛かったのか?と振り返るとうまく思い出せない自分がいることに気付きました。
第三子は現在小学二年生。これだけ時間が経過すれば覚えていないのも当たり前かもしれませんね。けれど、分娩時の痛みであれほど苦しんだのに、第二子・第三子を妊娠し自然分娩で出産できたということは、分娩時の痛みは人生を大きく揺るがすものではないのかもしれません。
痛みをポジティブにとらえましょう
お産の痛みは、長くは続きません。余韻もなく出産すれば次第に治まります。産後は育児に追われるあまり、不思議なくらいお産を振り返ることや痛みを思い出すこともなくなります。
私の場合、包丁で指を切ってしまったときの痛みの方が、粘着質で長引く感覚です。でも、痛いものは痛い。これはしっかり受け止めていきましょう。わが子も頑張っていると、ポジティブに受け止めて痛みをうまく乗り越えていきましょう。
イラスト:アキタヒロミ