託児所付きの求人数が前年比1.5倍に。人材不足に悩む企業が復職の支援拡大へ

まもなく4月。この春から仕事に復帰する人も、仕事を探している人も、新たな気持ちを迎える季節となりました。求人検索エンジン「スタンバイ」によると、今年1月の託児所付き求人数が、前年同月より1.5倍も増えているとの調査結果が出たそうです。深刻な人材不足を抱える企業が、主婦層をターゲットに人材獲得へ向けて本腰を入れ始めました。ここではどんな託児所付きの求人が増えているのか、成功事例も交えて紹介していきます。

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人材不足が深刻化。託児所完備の求人増加で企業がママ層の獲得に本腰

求人検索エンジン「スタンバイ」による求人動向調査では、「託児所完備」関連のワードを含む求人数が昨年と比べて1.5倍も増えているそうです。

昨今の人材不足が深刻化し、妊娠出産を機に退職した主婦層にアプローチするため、子育てと両立できる職場環境を整える企業が増えてきたことが伺えます。

※求人検索エンジン「スタンバイ」(https://jp.stanby.com/)調べ

介護士、看護師、美容業界で特化

看護師 PIXTA

特に人材不足に陥っているのは、介護士や看護師、美容業界です。

資格が必要なだけではなく、長時間労働や重労働、夜勤、土日祝日の勤務があるなどして、子育てとの両立が難しいとされています。そのため出産を機に退職する女性が多く、なかなか復職しづらいというのが現状です。

企業は資格を持っている主婦層に短時間でも復職してほしいとアプローチするため、雇用形態を問わず利用できる託児所を完備しているところも。

大企業でも事業内託児所を設置する会社が増加

企業内保育 PIXTA

この傾向は業界に限らず増加傾向にあります。

2017年にはセブンイレブンジャパンが店舗で働くパートの女性に向けて、店舗の2階に託児所を開設しました。子育て中の女性でも安心して働ける上に、採用もしやすくなります。

また、大和ハウス工業は千葉県流山市に国内最大級の物流センターを建設しています。物流センター内にはテナント企業の従業員に向けて600人の子供を預かれる託児所も併設。

こうした大企業も従業員の労働環境を整えるため、託児所の必要性を重視していると考えられます。

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幼稚園の一時預かりや預かり保育を拡充、保育園以外も職場復帰できるシステムを

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政府も企業が従業員の子供を預かる「企業主導型保育所」の受け皿を当初の目標よりも2万人上乗せした7万人にすると発表したため、今後もさまざまな業界で託児所つきの求人は増えていくと見られています。

また、文部科学省は2018年度には幼稚園で2歳児を預かる一時預かりを拡充すると発表。育休を終えたけれど、保育園に入れなかった2歳待機児童への救済措置を推進していく流れになっています。

そして幼稚園園児に対する預かり保育も今までと同様に推進し、今後は長時間化・通年化を推進していく傾向です。それによって、働くママは子供を保育園でなくとも、幼稚園に通わせながら仕事を続けることができるようになります。

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託児所つきの美容室で転職成功したママ

全国に18店舗の美容室を経営する「ラッキーヘアー」は美容師経験のあるママを積極的に採用しています。柔軟な勤務形態が選べる、無料のキッズルームを完備するなどさまざまな企業努力がうかがえます。

保育スタッフが常駐しているキッズルームに子供を預け、子供の安全をすぐそばで感じながら安心して仕事に打ち込むことが可能に。

美容業界は出産で離職する人が多く、慢性的な人材不足

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現在、美容師として働いている数は全国で50万人と言われています。

一方で美容師免許を持っていながら、美容師として働いていない休眠美容師は75万人とも言われています。

その背景にはフルタイムが常識化しており、閉店後の練習なども含めた長時間労働や土日祝日の勤務が必須であることから、子育てをしながら続けることが困難となっているのが現状。

各美容室はその状態を考慮し、この75万人にどうやって現場で働いてもらうか試行錯誤しているのです。

子供との時間も大切。平日のみ・時間限定で美容師に復帰

ラッキーヘアー佐藤さん

美容師経験のある佐藤さんは5歳のお子さんを持つママ美容師です。

ブランクが6年ありましたが、美容師として再び働きたいと思っていました。しかしその反面で子供との時間も大事にしたいと考えていました。仕事と今しかない子育てとのバランスは働くママにとって大きな課題でもあります。

佐藤さんは求人検索エンジン「スタンバイ」を通じて「ラッキーヘアー」からスカウトメールを受け取り、平日のみ9時〜17時限定でスタイリストとして働くことに。

キッズルームに子供を預けながら、美容師として再び活躍することができています。

ママの職場復帰を企業も政府も応援!多様な働き方が認められる時代へ

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育休を経て復帰するママや一度退職したけれど再就職を目指しているママ向けに、子育てをしながら働ける環境が整いつつあります。

そのためにはどんな仕事があって、どんな企業がママを歓迎してくれて、どんなサポートがあるのか調べてみることが大切です。思っているよりもたくさんの仕事や支援制度があるかもしれません。

さまざまなライフスタイルに合わせて、自分が納得できる「子育てと仕事のバランス」が見つかるといいですね。

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