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バタコさんを演じるシングルマザー、幸せの合い言葉は「すっぽんごろりん」

声優やナレーターとして活躍する佐久間レイさんは、約25年前に離婚を経験したシングルマザー。当時2歳だった娘さんを連れて家を出てからの暮らしは楽ではなかったといいますが、思い出のアルバムには、佐久間さんが娘さんと幸せそうにほほえむ姿がたくさん残されています。「なぜ私が幸せだったかというとね…」佐久間さん自身が幸せな日々を送るために大切にしていたことや、娘さんとの時間の過ごし方について話していただきました。

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『それいけ!アンパンマン』のバタコさん、『魔女の宅急便』の黒猫のジジなどの声を演じている佐久間レイさん。大人も子供も、声を聞くだけでキャラクターの姿がすぐに頭に浮かんでくるほど、多くの作品で活躍されています。

私生活では一人の娘さんの母。現在は26歳の娘さんが2歳だったころに離婚をし、シングルマザーとして子育てをしてきました。苦労もあった日々だといいますが、佐久間さんは「娘と私はとても幸せだったの」とほほえみます。

佐久間さんが娘さんと歩んだ、母としての道のりについてお話を聞きました。

離婚後の生活は、窓辺での「ピクニック」から始まった

編集部撮影 Ⓒママリ

――離婚後に娘さんと二人での生活を始めたとき、どのようなお気持ちでしたか?

だれでもね、まさか離婚するなんて考えずに結婚をすると思うの。私もそう。父親と母親の間に子供が生まれて、3人で仲良く、末永く暮らすことを想像していました。でも、現実はそうじゃなかったのよね。

いろいろあっての離婚。間違っていたとは思わないけれど、娘に「家族のきずなは壊れる」という場面を経験させてしまったことは深い傷だと思っていて、当時はつらく感じたこともあります。

母子家庭だと、なかなか部屋を借りることすらできず、家探しも大変。ようやく引っ越したと思えば、今度は家具の配送日を間違えていたことがわかり、入居した日にはカーテンもテーブルもない状態。そんな二人暮らしの始まりでした。

――それは大変なスタートでしたね…。

そうなの。家具がないから、コンビニで買ってきたおにぎりとお茶を床に座って食べなくてはいけなくて。私はすごく心細く、わびしい気持ちになったのを覚えています。

「ごめんね、こんなことになって…」と、とっさに娘に謝りたくなりました。でも、私が「ごめんね」と言えば娘は「そうか、私はかわいそうなんだ」と思ってしまうでしょう?娘に不幸な思いをさせたくなくて、私は娘とベランダのそばに座って「ねえ、ピクニックみたいね」って、笑ってみたの。そうしたら娘は大喜び。空を見上げながら、2人でおにぎりを食べました。娘はそれが気に入って、テーブルが届いてからも、たまには窓辺でご飯を食べました。

娘の様子を見ていると「子供は大人のフィルターを通して、世界を見ている」と感じさせられましたね。私が世界をどんな風に見せてあげるかで、この子の幸せの感じ方が変わるって、気づいたんです。

娘とワクワクを共有する「すっぽんごろりん」

編集部撮影 Ⓒママリ

――娘さんにとっては佐久間さんが、世界を見るフィルターだったということですね。具体的にはどんな工夫をして、娘さんが笑顔でいられるようにしていましたか?

とにかくね、娘と一緒に、私もたくさんの幸せを感じるように意識していました。私の場合は仕事をしていて時間はないし、お金に余裕もなくて、裕福さで幸せを得ることは難しかったの。でも、娘と一緒に毎日感じられる「小さな幸せ」なら見つけられるし、作ることもできました。アルバムにその写真をまとめていたんだけど、ほら、私たち、よく笑っているでしょう。(編集部注:上の写真)

――小さな幸せを見つける、作るというのは、具体的にどのようなことですか?

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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