2018年夏のボーナス、支給予想額は?
九州地方以南では梅雨入りの声が届き、初夏らしい天気も続くようになりました。
6月の声を聞くと、にわかにそわそわしてしまうのがボーナスに関することではないでしょうか。
今季は支給される?支給額はどの位?こういった予想に関して、民間企業の正社員1,000名に調査した結果が公表されています。
調査概要
- 調査主体:マクロミル
- 調査対象:全国15~64歳の民間企業に勤める正社員の男女(マクロミルモニター)
- 割付方法:総務省 平成28年労働力調査(速報)による、正規の職員・従業員(役員を除く)×性別×年齢階級の人口動態割付(計1,000名)
- 調査日:2018年4月24日(火)
ボーナスは景気のバロメーター
報道などによると、日本の国内景気は横ばいながらも緩やかに景気回復が続く見通しといった状態が続いています。
しかし私たちの生活の中では、「食べ物の値上げが続いている」「石油価格が上がった」といった状況が目立ち、景気回復の報道とは裏腹に支出が多くなっている事実も否めません。
こういった小さな打撃は、企業の業績にも影響している可能性が。それを知るにはボーナスの支給に関する情報が参考になります。今回はそんなボーナスについてのアンケート結果をまとめました。
もちろんアンケートの結果が全ての企業に当てはまることではありませんし、「ボーナスの支給なし=業績悪化」に直結するわけではありません。支給の有無は企業によってさまざまな判断があってのことですので、会社からの見解を仰ぐようにしましょう。
2018年夏ボーナスは「支給される予定」が78%、昨年より4.6ポイント微減
2018年の夏のボーナスが支給される予定かどうかをアンケートしたところ、2018年度は「支給予定:78.8%」「支給されない予定:21.2%」という結果が出ました。この結果を2017年度と比較すると、「支給予定」と答えた方は4.6ポイントも減っている結果に。
2017年は天候不良が続いたり、大規模災害も起こったりました。国内情勢はもとより、海外情勢に関しても大きく混乱しましたよね。
筆者自身、「景気回復が続く」というニュースに対しても「本当かな?」と首をかしげることが多かったですし、さまざまな品物の値上がりがあったことも記憶に新しいのではないでしょうか。
そのため、業種によっては業績の伸びに大きく差が出てしまった結果かもしれないと思いました。
従業員数が多い企業ほど、夏のボーナスの支給率が増加
回答者の属性を元に、勤め先の従業員規模別に「受給予定あり」「受給予定なし」を表したグラフです。この結果を見ると、従業員数が多くなるほど夏のボーナスの支給予定率が増加していることが分かります。
単純に従業員数だけを見るのではなく、「個人経営か」「業種」「一部上場企業か(会社に投資してくれる人がいるか)」といった細部も見てみると、更にボーナスとの関係も浮き彫りとなってくるのではないでしょうか。
ボーナスの見込み額は、平均453,521円
2018年夏のボーナスを支給予定の企業に勤めている方を対象に「いくら支給される予定ですか?」というボーナス支給の見込み金額をたずねました。
その結果を平均したところ「453,521円」という結果が出ました。この金額は、日本経済新聞社が発表した2018年の大卒初任給ランキングの平均「214,482円」の約2ヶ月分といったところ。
もちろん、受給する従業員の年齢給や給与体系、企業背景などによっても大きくばらつきがあるため、この金額が参考値のすべてではありません。
- 日本経済新聞社「初任給ランキング2018」(https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/research-starting-salary/,2018年5月27日最終閲覧)
ボーナスの使い道 上位5位
同じく「ボーナスの支給予定がある」と回答した方に対し、「2018年夏のボーナスの使い道」に関して質問したところ、73.2%もの方が「貯金」と答えました。
次いで、「旅行」「外食」という身近な使い道にとどまり、「ローン返済」「子供の教育費へ充当」という回答が寄せられました。
これまでのボーナスの使い道として一般的にあげられていた、「家電を購入する」「車を購入する」というような出費予定が少ない傾向にあることが分かります。
それに反して「旅行」の声が高まっているのは、LCC(格安航空会社)の普及が要因の一つにありそうです。国内や海外へ格安で渡航できるプランが増えたため、「旅行」という声が高まっているのかなと感じました。
早割や旅行サイトの利用で、国内の人気旅館も手ごろな価格で宿泊できるプランが増えていますよね。
ローン返済の内訳は?
ローン返済と回答した方に対して、掘り下げてその内訳を質問しました。
圧倒的に多かったのが「住宅ローンの返済(65%)」で、次いで「自動車ローン(33%)」「カードローン(23%)」という声が寄せられました。
ボーナスを返済に充てる方も多いことが分かりましたよ。
ボーナスの使い道、どうする?
ここからは、2017年の夏ボーナス時期にママリへ寄せられた投稿をもとに、ボーナスの使い道についてのリアルな声をまとめてまいります。
家族でボーナスの使い道について話し合う参考になさってくださいね。
貯金に回します
「全額貯金」という言葉が散見されました。今後のことやさまざまな背景があってのことだと思われます。
「貯金」と答えた方の中には「もらった額のいくらかを貯金に回す」という声も多く見られましたよ。堅実的な考え方だと思います。
出産費用です
これから出産を控えている方の中に、出産費用をボーナスで捻出するという声がありました。
「出産一時金直接支払制度」という、健康保険組合が直接産院へ一時金相当額を支払う制度があるため、出産費用として大きなお金を確保する必要は少なくなりましたが、子供を迎えるための準備や、一時金相当額を超える費用は個人負担となるため、準備しておく必要がありますよね。
里帰りの生活費の捻出など考えている方もいらっしゃいます。
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)「出産育児一時金について」(https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g6/cat620/r310,2018年5月27日最終閲覧)
各種ローン、税金や保険の支払いに充てます
車の保険代(一括なので)
車の税金
夫6ヶ月分の小遣い
6ヶ月分の外食費やレジャー費
が主な使い道です^ ^
50万ほどは残るかな…?
うちはボーナス頼りの生活をしてるのであまり残せません>_<
車や住宅ローン、火災保険や、自動車保険料、自動車税・市町村民税などの支払いに充当するという声も寄せられていました。
特にボーナス併用型での返済の場合は、ボーナスの翌月に大きめのお金が引き落とされるので、額面の確保が必要になります。
旅行・食事・レジャーなど
旅行の他、お盆の帰省旅費として計上しているという声もみられました。遠方の実家へ家族での帰省するとなれば、ちょっとした旅行と同じですよね。
行き先などを決めて早めに行動することで、旅費や宿泊費を節約することもできるため早めの計画が肝要です。
ボーナスの支給はありません
いろいろな使い道を検討されている方がいる中で、転職が理由で算定期間の評価がなく賞与支給がないという方や、企業がボーナスの支給を行わない方針などの理由で「ボーナスがもらえない」という声も。
また、賞与の時期が春という方もみられました。
年収UPやキャリアアップを目指して転職しても、我慢の時期という現実もあるようです。
ボーナスの使い道、早めに決めておきましょう
わが家でも、ボーナスに時期を間近に控え、ボーナスの支給額の決定を左右する「組合交渉」が行われる時期に突入しています。それによってボーナスの支給額が決まるので、妻の立場でもドキドキしています。
ボーナスの使い道は、ライフステージや子供の年齢などによっても大きく変わると思います。「ボーナスがもらえるから○○を購入する」というような「行き当たりばったり」ではなく早めに決めておくことをおすすめします。
また、クレジットカードなどで「ボーナス一括払い」を選択したことがある場合、金額など必ずチェックをしておきましょう。
これからの支出を検討しながら計画的にボーナスを使いたいものですね。