口唇口蓋裂とは?
口唇口蓋裂とは、胎児の口唇や口蓋(口の中の天井部分)や顎堤(はぐき)が、ママのおなかの中で成長するときにくっつかず、裂け目が残ったままの状態で生まれてくる先天性の疾患です。唇の裂を口唇裂(こうしんれつ)、はぐきの裂を顎裂(がくれつ)、口蓋(こうがい)の裂を口蓋裂(こうがいれつ)と呼びます。
口唇口蓋裂は、主に片側口唇裂(上図左)と両側口唇裂(上図右)の二つのタイプがあります。さらに、裂け方など症状も子供によってさまざまです。
- 日本形成外科学会「唇顎口蓋裂について」(http://www.jsprs.or.jp/general/disease/cleft_lip/,2018年7月10日最終閲覧)
- 日本口腔外科学会「口唇裂口蓋裂などの先天異常」(https://www.jsoms.or.jp/public/disease/setumei_senten/,2018年7月10日最終閲覧)
「我が子との対面が不安…みんな同じです」
妊娠中のエコー検査で可能性が指摘されることもある口唇口蓋裂。LeonineスタッフのKさんは次のように振り返ります。
「おなかの中にいる長男が口唇口蓋裂と医師から告知を受けたのは、妊娠24週目のときでした。ネットを調べるとショッキングな画像ばかり出てきて…その夜は泣きました。今だから言えますが『生まれたらかわいいと思えるだろうか』『愛せるだろうか』と不安でした。これは私だけじゃなくて、いろんなママが同じことを言います。人間だから当たり前ですよね」
わが子に愛情を持てるか不安だった、と正直な気持ちを吐露するKさん。しかし、出産後は気持ちに変化があったといいます。