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子育ての悩み、理想とは?イマドキの子育てに関する調査結果を発表

子育てに関する意識や悩み、また子供の将来や必要な費用など、今どきのパパ・ママたちは子育てとどのように向き合っているのでしょうか。普段交流しているだけでは、なかなか知ることのできないそれぞれの家庭環境ですが、今回は子育てに関するアンケート結果からのぞくことができました。子供を持つ家庭を対象に行われた調査では、普段なかなか聞くことのできない他の家の子育て事情がかいま見えるかもしれません。気になる結果を抜粋して紹介します。

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今の「パパ・ママの子育て事情」を調査

2018年6月、メディケア生命保険株式会社にて「イマドキのパパ・ママのくらしと子育てに関する調査2018」が行われました。

インターネットにより実施されたアンケートでは、中学生以下の子供を持つパパ・ママからの回答を集計。現在子育てに関わっている世代のリアルな声を集めた調査結果となっています。

パパやママが直面する子育ての悩みや育児に対する意識とはどんなものなのか、今どきの子育て事情が反映された調査の内容を見ていきましょう。

調査概要

  • 調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員、中学生以下の子供がいる20~49歳の既婚男女
  • 調査期間:2018年6月5日~2018年6月8日
  • 調査方法:インターネット調査調査
  • 地域:全国
  • 有効回答数:1,000サンプル(男性500サンプル/女性500サンプル)
  • 実施機関・調査協力機関:ネットエイジア株式会社

子を持つ親の悩みや理想…「子育て世代の本音」とは?

子育て PIXTA

まさに子育て真っ最中の世代を対象に行われた調査では、子育てに関する考え方や悩みなどのリアルな問題から、理想の子育て像など少し砕けた内容まで幅広い質問が用意されていました。

子供を育てるうえで生まれる悩みの内容や子育てにかかる費用など、子供の年代によって違いが出るものがあったり、仕事と子育てのバランスや子供へのかかわり方など、男女の意識に違いが見えるものがあったり。同じように今子育て中のパパやママにも非常に参考になるのではないかと思います。

もしかすると、自分のパートナーもこんなふうに感じているのかも。回答例を見てみることで、パパとママがお互いを理解するチャンスになるかもしれませんね。

「仕事と育児の両立ができている」パパ4割強、ママ6割弱

回答者のうち仕事をしている人(739名)に、仕事と子育ての両立について聞いた質問では「仕事と子育てが両立できている」という項目に「あてはまる(「とても」「やや」の合計)」と答えた人は47.3%、「あてはまらない(「あまり」「全く」の合計以下同様)」と答えた人は13.9%でした。

男女別に見ると、「あてはまる(計)」は、男性では42.1%、女性では57.9%となり、アンケートの結果からは働くママの6割弱が仕事と子育てが両立できていると考えているということになります。

今回のアンケートでは、仕事と子育ての両立ができているとの回答が多く見られます。現代は共働きの世帯も多くなっていますが、仕事と育児を上手に両立させている人は少なくないよう。今どきの働くパパ・ママは頼もしいですね。

「子育てのしやすさ」を評価。1位「関東」2位「九州・沖縄」3位「近畿」

住んでいる地域における子育てのしやすさについては、「自分が住んでいる地域は子育てがしやすいと思う」に「あてはまる(計)」との答えは54.0%、「あてはまらない(計)」は8.4%となり、半数以上のパパ・ママが自分の住む地域で子育てがしやすいと回答しました。

地域別に見ると、「あてはまる(計)」が最も高かったのは関東地方、58.1%という僅差で九州・沖縄地方(57.4%)と近畿地方(56.0%)が続きました。一方で「あてはまる(計)」が最も低かったのは北陸・甲信越地方の39.1%。

北陸・甲信越地方の回答では「とてもあてはまる」が1.8%と極めて少ないのも目を引きます。今回の調査発表では紹介されていないのですが、そう思う理由までの回答があれば、それもまた興味深い結果となったかもしれません。

子供の学歴に対する意識

子供の学歴について「子どもには高学歴になってほしい 」か「子どもの学歴にはこだわらない」かのどちらに近いかを聞いたところ、「子どもには高学歴になってほしい」は48.1%、「子どもの学歴にはこだわらない」は22.9%の回答があり、高学歴になってほしいと考えるパパ・ママが半数近くとなりました。

男女別では、「子どもには高学歴になってほしい」は男性では45.4%、女性では50.8%に。また別の質問では、子供の習い事や進路などの決定について男性では「子どもの自主性を尊重したい」の回答が33.6%で多数派になったのに対し、女性では「親として積極的に関わりたい」が39.2%と多数派の回答となりました。

アンケートの結果からはパパよりもママの方が子供の進路に積極的にかかわり、高学歴を望む傾向が強いといえそうです。

1ヶ月の教育費

「教育費」はパパの子育ての悩みで1位、ママでも2位という悩ましい問題。アンケートではさらに子育てへどのくらいお金を使っているかの質問もありました。全回答者(1,000 名)に、子供の教育費(学費・保育料・習い事・塾など)に、1ヶ月あたりいくらかけているかを聞いたところ、平均額は 20,799 円という結果に。

子供の成長段階別に平均額を見ると、未就学児では18,078 円、小学生で20,371 円、中学生では23,953 円となりました。成長段階が進むにつれて、子供の教育費が多くかかる傾向にあるようです。

小学校、中学校では塾などに通う子も増えてきます。そういった費用がアンケートの結果にも反映されているのかもしれませんね。

1ヶ月の日用品費

子供の日用品(おむつ、洋服など)に、1ヶ月あたりいくらかけているかの質問で平均額は 5,032 円となりました。

こちらも子供の成長段階別に見てみると、未就学児 5,817 円、小学生 4,755 円、中学生では 4,527 円という結果に。前項の教育費とは反対に、日用品にかかる費用は子供が成長するにしたがって減少する傾向にあるようです。

子供が大きくなるのに従っておむつなどの消耗品が減ることも、こういった結果に結びつく要因の一つといえるのではないでしょうか。

学資保険・将来のための貯蓄額

1ヶ月あたりの学資保険・将来のための貯蓄額を聞いたところ、全体(1,000名)平均は18,287 円という結果に。子供の成長段階別に見ると、未就学児では18,997円、小学生は14,822円、中学生では21,084円となりました。

金額に多少ばらつきはあるものの、将来に備えてお金の準備をしておきたいというのは各世代共通の思いのよう。アンケート結果で中学生のパパ・ママに貯蓄額が増えるのは、高校や大学の受験が視野に入ってくる時期だということもあるのかもしれません。

子供には"こんな若者に成長してほしい!"

「子供に、こんな若者に成長してほしいと思う有名人」を自由に回答してもらうという楽しい設問もありました。

結果は「大谷翔平さん」がダントツ1位。2位には「羽生結弦さん」が挙がり、世界を舞台に活躍するスポーツ選手が上位 2位を独占しました。以下、3位「芦田愛菜さん」、4位「藤井聡太さん」、5位「浅田真央さん」という結果に。

実力の世界で大いに活躍する彼らの姿は、大人から見ても憧れるものがありますね。子供のお手本になってくれそうな素敵な先輩ばかりです。

広い意見を参考に、家族で話し合ってみては

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子育てに関する調査の結果を見てきましたが、いかがでしたか?

これらの結果が一般的なものであると一概にはいえませんが、広く集められた意見の中には、個人ではなかなかわかりにくいことも。普段は見えない家庭の事情に踏み込んだ調査は、興味深く、また参考になるものもあったのではないでしょうか。

子育てにはさまざまな悩みが付き物。解決にもいろいろな方法がありますが、たまにはこういった話題も取り上げて、家族で話し合ってみるのもよいかもしれませんね。

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