家計の支出、どれくらいの割合か知っていますか?
妊娠中は出産準備、産後はベビーグッズなど、思わぬ出費が重なりますね。気になってくるのが家計のやりくり。かわいいわが子の将来のために、少しでも多く貯金をすることが主婦の課題ですよね。
まずは、身近な家計の見直しから初めて観てはいかがでしょうか。
ファイナンシャルプランナーである横山光昭さんの著書『約7000世帯の家計診断でわかった! ずっと手取り20万円台でも毎月貯金していける一家の家計の「支出の割合」』では、手取り月収と子供の年齢別に、理想の支出割合が提示されています。
この本によると、夫婦と小学生の子供が2人いる場合(手取り28万5,000円)の理想の支出割合は以下の通りです。
- 住居費:26.0%(74,100円)
- 食費:13.0% (37,050円)
- 水道光熱費:5.0% (14,250円)
- 通信費:5.5% (15,675円)
- 生命保険料:5.5%(15,675円)
- 自動車関連費:2.5%(7,125円)
- 生活日用品費:2.5%(7,125円)
- 医療費:2.0%(5,700円)
- 教育費:3.5%(9,975円)
- 交際費:2.0%(5,700円)
- 被服費:2.5%(7,125円)
- 交際費:2.0%(5,700円)
- 娯楽費:3.0%(8,550円)
- 小遣い:9.0%(25,650円)
- 嗜好品:1.5%(4,725円)
- その他:3.0%(8,550円)
- 預貯金:10.5%(29,925円)
- 支出合計:100%(285,000円)
手取りの月収や車の有無、子供の年齢には差がありますが、これを一つの目安として、それぞれの家庭の支出を比べてみるとよいでしょう。理想の割合よりも多い項目を、まず節約対象として定めてみるのもよいかもしれませんね。
- 横山光昭「約7000世帯の家計診断でわかった! ずっと手取り20万円台でも毎月貯金していける一家の家計の「支出の割合」」41(ダイヤモンド社,2013)
主婦のおすすめ節約術ご紹介!
私が実践している、節約術をご紹介します。たいしたことないと思っていても、積み重ねるとかなりの節約になったりするものです。ぜひいろいろとトライしてみてくださいね。
節約貯金術1:家計簿をつけよう!
ついつい溜まりがちなレシートの整理。面倒になりがちですが、毎月いくら収入があり、いくら出費があったのかの管理は忘れずに行いましょう。
「あれ?今月厳しいけど何に使ったっけ?」なんて言っていたら、貯金への道のりは危険信号。
家計簿をつけることで、月々の予算に見合った生活ができているのか、毎月一定の貯金額を貯められているのか、赤字や黒字がいくらあったのかの確認は重要です。
最近は、紙の家計簿だけではなく、スマートフォンやパソコンで見られるウェブの家計簿もたくさんあります。あえてノートや紙に書く、というのが向いている人もいるかと思いますが、まずは手軽に始められるアプリを試してみるのがおすすめですよ。
節約貯金術2:食費の見直し
食費を削れない…という声はよく耳にしますね。先ほどご紹介した理想の食費は、収入の13%となっています。少しでも理想に近づけるように、節約につながる簡単なポイントをご紹介していきます。
ポイント1:買い物の曜日を決めてまとめ買い
週に1回、一週間分の食料をまとめ買いするのが理想的ですが、慣れるまでは曜日を決めてお買い物に行くことから挑戦しましょう。
なくなった食材を買い足すためにスーパーへ行ったつもりが、「ついで買い」してしまった…なんていう失敗の経験がある方も多いのでは?
スーパーによっては、クーポンやポイントサービス、特売の曜日が決まっています。一番お得に買い物できる曜日を考えてみてはいかがでしょうか。
ポイント2:買いものリストを作る
スーパーへ行くときは、まず冷蔵庫の中や食材のストックを確認して、今ある材料に買い足してできそうな献立を想像してからリストを作成すると無駄がありません。
なんとなくでもいいので、一週間分の献立メニューを考えてから買い物へ行けるとなおよいですね。買うものが決まっていないと、ついつい「これもいるかな?」と、余分なものを買ってしまいがち。必要なものだけを買う習慣をつけるのがいポイントです。
ポイント3:買い物中、なるべくカートは使わない
カートを使用すると、買い物かごにどのくらい入っているかの感覚がマヒしてしまいます。カゴを手に持つことで重さが伝わり、自然と「買い過ぎているのでは?」と気をつけるようになります。
また、長時間の滞在を防ぐことができるので、「ついで買い」や無駄遣い防止にもつながりますよ。お米やお水を買うときにはカートは必要ですが、挑戦できそうなときには試してみてはいかがでしょうか。
ポイント4:予算管理をする
お買い物をするとき、金額の上限を決めましょう。
例えば1ヶ月何円と決めて、それを買い物の回数で割ります。難しいときは1回3,000円などと決めてもよいかもしれません。決めた金額を超えないように買い物すれば自然と予算も守れます。
節約貯金術3:光熱費の見直し
夏や冬になると家計を圧迫する大きな要因となるのが、水道光熱費ですよね。ちょっとした積み重ねを毎日繰り返すことで、一年単位で考えると意外と見過ごせない金額になるので要注意です。
水道代の節約
水道代は、夏場はシャワー頻度が増え、冬場は湯船につかるようになって、必然的に使用量が増えてしまうので、ポイントはお風呂の入り方にありそうですね。
- 頭や体を洗っている間はシャワーを流しっぱなしにしない
- 節水シャワーヘッドに替える
我が家は、これらを実践して節約することができました。シャワーヘッドの取り換えは、初期費用はかかりますが、長い目でみると効果がありますので、ぜひ試してみてくださいね。
水の量が減ることで、汚れや泡が流れにくくなるイメージがあるかもしれませんが、我が家の場合はまったく気になりませんでした。
ガス代の節約
ガスを使うのは、主にお風呂や洗面台・キッチンの給湯と、ガスコンロの場合は料理をするときですね。特に冬場になると、寒くなるのでお湯の使用頻度は増えやすくなります。
- ガス・給湯器のスイッチのON/OFFを習慣に
- 給湯器の温度をこまめに調整する
寒い日は温かいお湯でお皿や手を洗いたくなりますが、ここで温度にも気を配ったり、使用しないときはスイッチをOFFにするだけでかなり節約になりますよ。
電気代の節約
電気料金の節約のためには、自分の家庭では何にどれくらいの電気を使っているのかを知ることが第一歩となります。
経済産業省が公表している「家庭エネルギー消費の実態」によると、一般的な家庭の電気使用量は、冷蔵庫・照明器具・テレビ・エアコンの4種類の機器で全体の約4割を占めています。つまり、これらの機器の使い方を意識することで電気料金の節約効果が高くなる可能性があります。
また、待機電力という、機器を使用していない状態でかかる電力も意外と多くあり、1年間に消費する電力のうち約5.1%が待機時の電力です。
待機時の消費電力を減らすためには、こまめに主電源を切ったり、長時間使わないときにはコンセントを抜いたり、日々の積み重ねが大切です。また、電気製品を購入する際に、なるべく待機時の消費電力が小さいものを選ぶようにするとよいですね。
- 経済産業省 資源エネルギー庁「家庭エネルギー消費の実態」(http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/actual/,2018年2月14日最終閲覧)
節約貯金術4:ふるさと納税で特産品(返礼品)をゲット!
「ふるさと納税」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。簡単に言うと、自分で選んだ地域に納税を行うことで、税金が控除されるとともに、返礼品がもらえるという二重でうれしい仕組みです!
自治体によってさまざまな返礼品がありますので、上手に活用すれば食費の節約にもつながり、余った分を貯金に回すことができるかもしれません。
- 総務省「ふるさと納税 ポータルサイト」(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/080430_2_kojin.html,2018年2月14日最終閲覧)
節約貯金術5:通信費の節約術!
通信費と言えば、スマートフォンや携帯電話。家庭によって、誰がどのような目的でどれくらいの料金がかかるかは異なりますが、家族で数万円かかっているという家庭があるかもしれません。
我が家で意識しているのは、以下の3つです。
極力Wi-Fiを使う
いまや喫茶店やファミレスなどあちらこちらでWi-Fiが飛んでいますよね。そちらを利用すれば自身の携帯の通信費を安く済ませることができます。
ぜひ喫茶店などに入った際はWi-FiをONにして接続してみてください。またおうちにPCがある方は無線LANを使用していればおうちでもWi-Fiをつなぐことができてお得です。
通話料を安くするサービスの利用
スマホで通話すると結構通話料が高い…。そう感じる方も多いはず。そんなときは通話料を安くするサービスを使って通話料を安く抑えましょう。
スマホとガラケーの二刀流
スマホに変えたらガラケーはポイ!ちょっと待ってください!ガラケーは普段の電話用、スマホは「格安SIM」を使って通信用。と二台持ちすることで携帯代がぐっと抑えられる場合もあります。ガラケーはしっかり取っておいた方がいいですよ。
日々のちょっとした心がけで1年後はにっこり笑顔!
我が家が実践する節約術をご紹介しましたが、いかがでしたか?すぐに取り入れられることがあるとうれしいです。それぞれのご家庭に合うように工夫しながら、ご家族にも協力してもらいつつ、楽しく節約・貯金していきましょう!