陣痛の恐怖心を和らげるための備えとは?
ママリにて下記のような投稿がありました。
出産をするにあたり、避けて通れないのが陣痛。どのくらい痛いのか、どのくらい耐えればいいのかなど、特に初産の妊婦さんにとっては痛みに対する不安が大きいかもしれません。
今回ママリインスタライブにお招きした助産師・杉浦加菜子さんからの回答はどのようなものだったのでしょうか、その内容についてインタビュー形式でご紹介します。なお、今回の回答はあくまで参考程度に読み、不安なことや気になることは医療機関へ相談するようにしてくださいね。
リラックスできる環境づくりが大切
ーー陣痛が怖いのですが上手に乗り切るコツはありますかという質問をいただいています。こわいですよね。
助産師杉浦さん:どんなイメージでした?
ーーナイフで切り裂かれるような、けがの痛みなのかなという想像しかできてなかったです。
助産師杉浦さん:実際産んでみてどうでした?
ーー産んでみたら切り裂かれる痛みじゃなかったというのと、めちゃくちゃ痛かったけど流れに身を任せて耐えていたらいつの間にか終わってました。
助産師杉浦さん:そうなんです。陣痛って痛みを感じない人もいるんです。でも、そういう情報はネットではほとんど見かけないし、聞かない場合が多いかもしれません。そのため余計に不安になりやすくなります。でも実際、陣痛は子宮の収縮なので、リラックスして深呼吸をしていると意外と痛くないということもあるんです。緊張している方が痛みを感じやすいのでリラックスが大事です。
ーーアロマとかどうなんでしょう?
助産師杉浦さん:いいと思います。自分がリラックスしてほっとできる環境を作ることが大事なので、好きな匂いや好きな音楽を病院に持ち込めるか聞いてみて、OKだったら活用していいと思います。
助産師にとことん甘えてOK
ーー呼吸は、吐いた方がいいとか吸った方がいいとかありますか?
助産師杉浦さん:一番大事なのは深呼吸です。ろうそくを消すみたいに吐く意識をしましょう。吐ききっちゃうと自然に息を吸うので、とにかくゆっくり吐くことに集中してもらうといいかな。あとはあおむけじゃないと出産できない決まりはなくどんな姿勢でも大丈夫。自分が一番楽な姿勢をとることが大事です。
ーー痛い、怖いというような気持ちを取っ払うことがいい方向へいくかもしれないですね。
助産師杉浦さん:怖いと思っている原因を、1つ1つ妊娠中に助産師や信頼できる人と話しましょう。そうすればより赤ちゃんを産むことに集中できると思います。
ーー助産師さんとかに甘えて自分をさらけ出す方がいいのかなって思いました。
助産師杉浦さん:本当にそうだと思います。助産師は、妊婦がいかに気持ちよくお産できるかを考えているので、思っていることは全てその時に言ってしまいましょう。
お産は自分中心に考えてOK
陣痛や出産は不安が大きいですが、自分がリラックスして迎えることが一番大事だと思うと、気持ちが楽になった方もいるのではないでしょうか。
出産に関して不安に思っていることがある場合は、ぜひ助産師さんや家族などと共有し、ご自身がリラックスできる環境について考えてみてくださいね。
杉浦加菜子さんプロフィール
©じょさんしonline
助産師・看護師・保健師。じょさんしonline代表、マタニティヨガ講師、わらべうたベビーマッサージ講師。
愛知県出身、2児の母。都内の病院で勤務後、転勤族の夫について愛知県、東京都、オランダに在住。オランダで妊娠・出産・育児を経験。