ペダルなし二輪遊具で道路や坂道は危険!
見た目は自転車のようなので、つい路上で使ってしまいがちなペダルなし二輪遊具。中には公園で遊ぶからと、そこまでの道のりで子どもにペダルなし二輪遊具を使用させている方もいるかもしれません。
親が見ているから安心とも言えないペダルなし二輪遊具。国民生活センターでは、ペダルなし二輪遊具を道路や坂道で使用する危険性について注意を促しています。
実際にペダルなし二輪遊具に乗った子どもの事故も起きているようです。
事例
ペダルなし二輪遊具に乗って、道路の坂を下りているときに止まれず、電柱で顔面を打撲した。下唇と上の歯ぐきから 出血した。(当事者:4歳) ※1
ペダルなし二輪遊具で下り坂を走っていたところ、止まれず、道路の凹みに引っかかって、前方に一回転し、頭から地面に激突した。おでこに1センチ程度の切り傷等を負った。(当事者:3歳) ※2
大人でも自転車などに乗っている際、坂道で思ったようにスピードを落とせず怖い思いをした経験を持つ人はいるのではないでしょうか。
ペダルなし二輪遊具にはほとんどの場合、ブレーキもついていません。子どもに坂道でスピードを出すな、止まれと指示をしても、なかなか難しいのが現実です。
坂道では思っている以上にスピードが出てしまうこと、道路には電柱や歩行者、さまざまな障害物があり危険な場所であることを今一度認識する必要があると感じました。
また路上に限らず、公園でも坂道がある場合があります。坂道では使用しない、ということを徹底していきたいですね。
安全対策を紹介
天気がよい日が続けば、外で遊ばせる機会も増えるでしょう。ペダルなし二輪遊具で遊ばせる際は、下記を守ることが、子どもの命を守ることにつながります。
- ペダルなし二輪遊具を道路で絶対に使用しない
- 公園や広場でも、坂道や傾斜のある場所では使用しない
- ヘルメットを必ずかぶり、プロテクターなど保護具もつける
- 子どもたちだけで使用せず、保護者が必ず立ち会う
子どもと危険について共有することはもちろん大事ですが、子ども自身で危険を予測したり予防したりするには限界があります。ヘルメットやプロテクターを使用することで、不慮の事故に対しても大きなけがを予防することにつながるでしょう。
とはいえ、装着自体を子どもが嫌がる場合もあります。装着しないなら遊ばせないなど、何度も根気よく伝えていくことが大切かもしれません。
なお、ペダルなし二輪遊具の代表格といえるストライダーの公式情報でも、
①公道走行禁止 ②ヘルメット着用必須 ③保護者同伴 ※3
と注意換気がなされています。ご注意ください。
安全に楽しく遊ぶために
二輪遊具は正しく使えば楽しく安全な乗り物ですが、誤った使い方や適さない場所での使用は思いもよらぬけがや事故の元となります。
遊び慣れた公園でも遊ぶ前には周囲を確認することを忘れず、必ずヘルメットやプロテクターを使うようにしましょう。外遊びが楽しい季節。けがなく、安全に楽しく遊べるように心がけていきたいですね。
- 生活国民センター「道路や坂道では乗らない! ペダルなし二輪遊具の事故に注意」(http://www.kokusen.go.jp/mimamori/kmj_mailmag/kmj-support159.html,2020年8月7日最終閲覧)