ペダルなし二輪遊具で事故多発!道路での使用はNGって知ってた?正しい使い方を知ろう

本格的な夏がいよいよスタート。厳しい暑さが続きますが、そんななか外で遊ぶ子も多いかと思います。外遊びをしていると、二輪遊具で遊んでいる子を見かけることはありませんか?実際に持っている方、これから購入しようか検討している方もいるかと思います。ほかのおもちゃとは違う楽しさがありますが、ペダルなし二輪遊具による事故が多いことをご存じでしょうか?楽しく遊んで使うためにも、どんな危険があるのか知っておきましょう。

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ペダルなし二輪遊具の事故に気をつけて!

ペダルなし二輪遊具は、自転車に乗る前の子供がバランス感覚を養いながら楽しめる人気の遊具です。しかし、ブレーキやペダルなどがないことから思わぬ事故が多発し、消費者庁が注意喚起をしています。

消費者庁には、ペダルなし二輪遊具に関する7歳以下の事故情報が、平成22年12月から平成30年度末までに106件寄せられています。事故発生場所は、公園内を含む坂道での発生が5割以上。また、一般道路での事故が半数近くを占めているとのこと。

遊ぶ場所のチェックはもちろん、使用中目を離さずしっかり見ている必要があるようです。楽しい遊具でケガをしないよう、どんなことに気を付けたらよいのか見ていきましょう。

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ペダルなし二輪遊具ってなに?

バイク PIXTA

改めて「ペダルなし二輪遊具」とは、どんなものか知っておきましょう。

この遊具は幼児用自転車とは違い、ペダルやチェーン、後輪を回転させる役割を持つクランクがついていません。また、ブレーキがついていないのが主流です。子供が自分の足を地面へつけ、バランスをとりながら進む遊具です。

自分で地面を蹴って進むので、遊びながらバランス感覚を養える遊具。そのため、トレーニングバイクやランニングバイクとも呼ばれています。

対象年齢は2〜3歳から自転車に乗れるようになる5〜6歳までとされています。

ペダル無し遊具で起こる事故の実態を知ろう

小さいうちから楽しめる遊具ですが、悲しいことに事故が多発しています。子供が痛い目に合うのは、親として一番避けたい事態。

事故なく楽しく遊ぶために、どんなことで事故が起こり、何に気をつければ防げるのか知っておきましょう。

事故の情報について

子供 転ぶ PIXTA

消費者庁にはペダルなし二輪遊具による事故情報が、平成22年12月平成30年度末までに106件も寄せられており、増加の傾向にあるそうです。

事故は、2歳〜4歳までが最も多く3歳児は全体の4割を占めています。けがの内容は、擦過傷、挫傷、打撲傷が9割、部位は首から上が8割を占めています。4歳以下の子供はまだ体系的に頭が大きめなことから、重心が頭寄りになり、頭から落ちやすい傾向にあるようです。

病院を受診し、即日で治療が完了するケースが4割ですが、半数以上が通院が必要となり入院が必要になるケースもありました。事故の発生場所では、一般道路が約半数を占めています。その中でも坂道が半数を占め、次に多い公園内の事故でも公園内の坂道で発生。

自分の足でこぐ遊具とはいえ、車輪がついた乗り物の遊具になります。傾斜のついた場所では、子供の意思に反して進んでいってしまうことも。筆者は報告の詳細を見て、一般道路で使用している事例が多いことにびっくりしました。公園につくまで待ちきれず遊んでしまったのかもしれませんが、それを見逃してしまっては危ないですよね。

事故の事例について

病院 けが PIXTA

【事例1】
ヘルメットは装着していたが、道路で乗っていた。坂を下りているときに止まれず電柱で顔面を打撲した。下唇が腫れ上がり出血。上の歯ぐきも出血。(平成31年1月、4歳、即日治療完了)
【事例2】
下り坂を走行中、道路の凹みに引っかかって、止まれず頭から地面に激突し、その勢いで前方に 1 回転した。おでこに 1 センチ程度の切り傷、唇が腫れ上がり、左腕と右膝に擦り傷。ヘルメットは装着していた。(平成 30 年4月、3歳、即日治療完了)
【事例3】
ヘルメットを着用せず、道路で乗っていた。歩道を走行中、交差点で止まろうとした際によろけて右側に転倒。その際に走行中の自転車のスタンドに右側頭部を打撲した。頭部の切り傷を1針縫合。(平成 30 年3月、2歳、要通院)
【事例4】
マンションの中庭で遊んでいて、乗ったまま、階段を滑り降り、10 段滑落。最後で前方に転倒し、頭部を打撲した。地面はタイルが敷き詰められていた。ヘルメットは未装着。嘔吐したり、意識がなくなったりということはなかったが、眉間を5針縫合。ヘルメットを装着していれば防げたと考えれられる。(平成 30 年7月、4歳、要通院)
【事例5】
公園のコンクリートの坂道を下っていたときに転倒。顔面からコンクリートの地面にぶつかった。すぐ泣いて、嘔吐や意識消失はなかった。ヘルメット着用なし。おでこに5cm ほどの腫れ。おでこ、上唇、左腕、左膝に擦り傷。(平成 30 年5月、2歳、要通院) ※1

どの事例も痛々しく、とてもかわいそう。事例に上がっていたケースは、遊具を使用する場所に気を付けていたり、ヘルメットを着用していたりすれば防げたかもしれない事故ですね。

まだ小さい子供には、遊具でけがをすることや、使用する場所によって危ないことは判断できません。見慣れた環境だと親も気づきにくいのかもしれませんが、必ず親が注意して遊ぶ場所を選んであげることがとても大切。実際に筆者は、公園内の緩やかな長い坂道で使用し、止まれなくなった子供を見たことがあります。

残念なことに乗ることを促したのは親御さんで、子供はすすめられて坂道で乗ったはいいものの、スピードが出てくると自力で止められず、地面についている足も止めるどころかバタバタと動かしてしまいどんどんスピードが出る事態に。幸い坂の下に体格の良い男性がいて、タックルするような形でなんとか止めることができました。子供は泣いていましたが、目立ったけがは見られませんでした。

子供にとって楽しい遊具ですが、与えた親は使用する場所に十分気を付け、子供から離れないようにする必要があると思いました。

ペダルなし二輪遊具の「危険性」に対してどう思っている?

考える PIXTA

ペダルなし二輪遊具に対して、事故の危険性は実際感じられているのでしょうか。平成30年1~2月に、徳島県内の0~6歳児の保護者等を対象に実施した子供の事故防止調査が行われました。

この遊具の所持率は、1歳では5割以下ですが、2歳になると7割程度が持つようになる結果に。そして持っている保護者が事故の危険性を感じているかは、半数が「危機感を持っている」と答えました。しかし半数は危険性に対して認識がないことが分かったのです。

また事故が多かった道路での使用に関して、「道路で使わない」と回答したのは4歳〜6歳の年齢で7割という結果に。残りの3割は道路で使用している可能性が高いことがわかりました。ヘルメットに関しても、年齢が上がるにつれ着用率は上がっていますが、6割にとどまり4割も無防備で乗っていることが明らかに。

これは徳島県での調査となりますが、この調査だけでもペダルなし二輪遊具が安全に使われていないことが分かりますね。他の交通も多い一般道路やスピードがついてしまう坂道で使用しないこと、またヘルメットを着用し、転んだ際に頭を打たないように気を付けるだけでも多くの危険性から子供を守れます。

親の危機感の低さで、子供を危険にさらしてはいけないと思います。子供に楽しい思いだけをさせるためにも、親がしっかり対策をする必要がありますね。

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事故を防ぐため絶対に気をつけたい六つのこと

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  1. 道路で使用しない
  2. 坂道など危険な場所で使用しない
  3. ヘルメットを着用する
  4. 子供だけで遊ばない
  5. 使用する前に部品に緩みやがたつきがないか、確認する
  6. 定期点検だけでなく、自転車として使用する際には、念のため販売店や自転車専門店に作業を依頼する

この6つのポイントは消費者庁が、事故を防ぐためにアドバイスしているものになります。どれも今すぐ遊ぶ前に気を付けることができますね。

1と2は自分の子供がけがをするだけでなく、他の人に衝突しけがを負わせる場合もあります。小さい子でも加害者になりかねないということを忘れないようにしましょう。

初めての車輪付き遊具は、自転車に乗る前の最初のステップにもなります。ペダルなし二輪遊具は、車輪のついた乗り物の楽しさを教えてくれます。それと同時に危険とも隣り合わせだということを、子供に教えておきましょう。

そしてまず親自身が、幼児の遊具とはいえ「車輪」がついているとどんな危険があるか再認識しましょう。

危険を知って正しく楽しく遊ぼう!

公園 遊ぶ PIXTA

子供の痛ましい事故について、目をそむけたくなる事例がありましたね。ですが、実際に楽しむはずだった遊具で起こっていること。そして保護者が気をつけていれば防げた事故が多かったことがわかりました。

子供と遊ぶのは楽ではありません。小さな子でも、あっという間に転んだり、ぶつかったり、落ちたり、そばにいても守りきれなかったりすることがたくさんあります。

遊具を使っていなくても危ないことにあふれている子供の遊びですから、乗り物を使用する際は保護者が危険を十分に理解し、使用する場所や目まぐるしく変わる状況に目を光らせておかなければなりません。そうして正しく使うことで、子供が楽しく安全に遊べる環境を提供できるのではないでしょうか。意識していきましょう。

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