わが子は落ち着きがなく、育てにくく感じる…
1歳半ごろになると歩ける子が増えてきて、行動に個性が出てきます。ママのそばから離れない子、積極的に探索する子などさまざまですね。
個性は当然あるものですが、中には困った面が見えてくることも。例えば、絶えず動き回りじっとしてくれないなど、落ち着きがないと感じられること。ママリにも以下のような投稿がありました。
やはり日々「多動」という言葉がひっかかりながら接してしまいます。とにかく落ち着きがなくほぼじっとしていることはありません。(中略)商業施設では放せばすぐに走り去り呼んでも戻りません。動きの激しい息子にイライラも多くて育児に疲れてしまいます。
落ち着きがないことから「多動」という言葉が気になるという投稿者。育てにくさから不安が膨らんでしまっていることがわかります。
体力がつき、動きが素早くなってくる1歳半の子供。毎日追いかけていたら、疲れ果ててしまうのは当然のことかもしれません。
落ち着きがないわが子とどう付き合う?先輩ママのアドバイス
ここからは、子供の落ち着きのなさに悩んでいた先輩ママの声を紹介します。成長の見守り方やママ自身の考え方など、参考にしてくださいね。
夢中になっているときは、ひと呼吸おいて声かけをする
まだ自分の気持ちを上手く言葉で伝えられないから体全体を使って伝えてくれてるとこっちに余裕のある時は解釈して一呼吸おいて声掛けしてます✨
声かけの仕方を工夫しているというママの声です。1歳半ごろの子供はまだ自分の言葉で気持ちを伝えることができず「あっちに行きたい」と言えないため、とにかく行動で表している面がありそうです。
危険なことや人に迷惑をかけることでなければ、ある程度満足するまで好きなことに付き合ったあと、ひと呼吸おいて声をかけてみると応じてくれるかもしれませんね。
性格的なものだと割り切る
うちはお兄ちゃんもいますが、お兄ちゃんは寝っ転がったことなかったので、しつけというより生まれ持った性格だと思いますよ☺️
投稿者のように、鮮魚のごとく暴れる子供をかついだことがあるママは多いのでは。
ただ、こうした行動はしつけがなっていないなどの理由ではなく、単なる性格ではないかと投稿者は捉えているようです。個性の一部だから仕方ないと割り切ってしまえば「なんとか落ち着かせなくては…」と焦る気持ちが和らぐかもしれませんね。
区切りのよいところで、ほかのことに誘導する
イオンとかショッピングモールにあるエレベーターとエスカレーターに乗るのがすきで異常に乗りたがります。
むりにやめさせると泣きわめいて地面にねっころがります。
わたしはある程度やりたいとか思ったことはやらしてあげて区切りのいいとこでやめさせてお菓子とかアイスクリームとか違うことに興味を持ってもらうようにしてます。
子供のやりたいことに付き合いつつ、うまく気持ちを切り替えさせる方法です。子供がやりたいことを飽きるまでやらせてあげられたら一番ですが、忙しいときはそうもいきませんよね。
投稿者の場合は、お菓子やアイスなど大好きなもので興味を誘うとのこと。1歳半ごろのうちはまだ言葉で説得するのが難しいこともある分、ママがイライラするくらいならものに頼るのも一つの方法です。
2歳ごろから支援センターに通って成長した
(中略)2歳過ぎてから、あまり行ってなかった支援センターに行くようになりました!
やはり最初のほうはお歌や体操の時間、先生が絵本を読んでくれる時間は座って聞いたりみんなの輪に入りたがらずまだ遊びたいと言って1人だけ遊んでしまうってことがほぼ100%
でしたが半年もしないうちに絵本も座って聞くことが出来て、苦手な体操なども参加できるようになりました。
1番の成長はじっとできる、話を聞ける、ようになったことです。
2歳ごろから支援センターに通い始め、しばらくしてから落ち着きが出てきたというママの声です。
初めのうちはなかなか思うように活動に参加できなくても、根気よく通ううちに変化がみられることもあるようです。「じっとできる」「話を聞ける」というのは大きな成長。ママはとてもうれしいでしょうね。
幼稚園生活を始めてから落ち着いた
2歳過ぎからプレに行き始めたのですが、2語文も全然出ていませんでしたし1人だけほんっとに落ち着きなくて、座ってられない、走り回る、とにかくやりたい放題。
お名前呼ばれてもお返事どころか手もあげられず、来年から幼稚園どうなっちゃうんだろう…面接落とされたらどうしよう…なんて思ってましたが、半年後にはペラペラ喋るようになり、座ってみんなと同じ事ができるようになり、お歌まで歌えるようになり、本当に感動しました。
幼稚園に通う始めたことで、半年ほどで落ち着きが出て、言葉も話すようになったという声です。周りの子供と一緒に過ごすうちに、よい刺激を受け取れたのかもしれません。
心配な気持ちがたくさんあったという投稿者ですが、歌まで歌えるようになったときの感動は大きなものでしょうね。
専門家に相談をしたほうがよいケースは?
2歳ごろまでの子供に落ち着きがないことは珍しくありません。ただし、落ち着きのなさ以外に以下のような様子があり、ママ自身が育てにくさを感じているなら、保健師や小児科医などに相談をしてみてもよいでしょう。相談をするだけでも、不安が少し和らぐかもしれません。
- 他者と視線が合わない
- 運動発達に遅れがある
- あやしても笑わない
- 一語文が出ていない
- 母親に無関心で、一人でいても平気なようす
なお、上記に当てはまるかどうかだけで、障害があるか、療育が必要かを判断することはできません。あくまでも子供の様子をもとに相談をし、成長へのサポートが必要であれば支援を受けてくださいね。相談は自治体の窓口や発達専門医、かかりつけの小児科でも大丈夫です。
- 愛知県小児科医会「落ち着きのないこども」(http://aichi-pediatric-ass.jp/wp-content/uploads/2013/06/14314100ba4afcc153768256cb475d56.pdf,2019年11月22日最終閲覧)
- 鳥取県「発達障害ハンドブック」(https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/873682/allhandbook.pdf,2019年11月22日最終閲覧)
- 厚生労働省「発達障害」(https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html,2019年11月22日最終閲覧)
- 松原三智子「1歳6か月児健康診査で保健師が気になる母子の様子」(https://hus.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=117&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1,2019年11月28日最終閲覧)
- 龍ヶ崎市「1歳から2歳未満までの相談」(https://www.city.ryugasaki.ibaraki.jp/fukushi/kosodate/dekakeru/kosodateshien/zadankai/2013092400144.html,2019年11月28日最終閲覧)
- 長野県立こども病院「こどもの発達問診票」(http://nagano-child.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/shinkeimonshin201907.pdf,2019年11月28日最終閲覧)
一人で抱え込まず、できることを少しずつ
落ち着きがないことによって感じる育てにくさは、なかなかすぐには解消できないかもしれません。しかし、他のママがしているように声掛けへの工夫をしたり、気持ちの持ち方を変えたりすることで、不安な気持ちが少しでも和らぐとよいですね。
落ち着きのなさや、それ以外のことで困りごとがあるときは、保健師やかかりつけの小児科医などにアドバイスを求めるのも手です。思いもしなかったアドバイスをもらえて、気持ちが楽になるかもしれませんよ。一人で抱え込まず、できることから試してみてくださいね。