もしかしてうちの子、おしゃべりが遅い?
子供が成長していくにつれ、言葉を話す力もだんだんと発達していきます。「あー」「うー」などの喃語から「マンマ」「パパ」などの単語に変化していくと、成長を感じますね。
言葉の発達スピードには個人差があるものですが、周りの子がおしゃべりしている様子を見ると、焦りが出てきてしまうのも事実。1歳半を過ぎても発語をしないわが子の様子に、不安を感じるママもいるようです。ママリでもこのような投稿がありました。
パパ、やママ、も言える時もありますが
私以外の物にもママって言ってて
本当に理解できて話してるのかハッキリしません
(中略)
一歳半検診の項目にパパとママ以外に意味のある言葉を話すって項目があり、とても不安です、、、
発達には個人差があるとわかってはいても、周りにいる子と比べてしまったり、健診で確認する項目ができていないと感じたりすると「もしかして発達に遅れがあるのでは」と考えてしまうのかもしれませんね。
この時期はとても個人差が大きい
「1歳半なのに発語がないのは言葉の発達が遅いのでは?」と不安に思われるママパパもいるでしょう。しかしこの時期は、発達具合の個人差がとても大きい時期です。
また、上の年齢の兄弟がいたり、祖父母と同居していたりなど家族構成にもよることもあります。もちろん舌や顎の発達具合によっても変わるので、発達に個人差がある時期だと考えてあたたかく見守ってあげることが大切です。
聞こえはどう?
1歳半での言葉の発達具合には個人差がありますが、耳の聞こえにより言葉の発達が遅い事も考えられます。もしささやき声で赤ちゃんに話しかけたとき、聞こえにくそうにしているなら耳鼻科などで検査を受けてみると良いかもしれません。
その他、ママパパが子どもの後ろから指をこすってみて、音が聞こえるか確認してみても良いでしょう。生活の中で音を聞きづらそうであれば、それが1歳半で言葉がゆっくりな原因になっているのかもしれません。
身振り手振りはする?
1歳半で発語がない赤ちゃんでも、身振り手振りをしていれば問題ないと言えるでしょう。
1歳半ごろであれば、まだ「うーうー」「あーあー」などの喃語とともに、身振り手振りでコミュニケーションをとろうとする赤ちゃんもいます。
もし喃語とともに身振り手振りで伝えようとしたり、ママパパが言っていることを理解できたりするようであれば心配ありませんよ。もう少し発達すれば、言葉が少しずつ出てくるのはないでしょうか。
「うちの子も1歳半では言葉が出なかった」先輩ママの声を紹介
ここからは「うちの子も1歳半を過ぎても言葉が出なかった」という先輩ママの声をご紹介します。
身近に同じような経験をしたママがいないと「うちの子だけ遅いの?」と考えてしまいやすいものですが、経験者の話なら、気持ちが前向きになれるかもしれません。ぜひ参考にしてくださいね。
今は言葉をためている時期なのかも?
特に検診にも引っかかってません。
1歳7ヶ月から色々話すようになり、今1歳8ヶ月で、ワンワン、落ちちゃった、消えちゃった、パパ、電車等言います
友達の子は、2歳頃まで意味のある言葉言わなかったけど、2歳過ぎてからすごい話してますよ
個人差があるので心配しなくて大丈夫と思います♪
今は、言葉を聞いて貯めている時期だと思いますよ
子供は自分で言葉を使い始める前に、たくさん聞いて覚えていくといわれています。
「まだおしゃべりしない…」とネガティブに捉えるよりも「今日もたくさん、言葉がたまったかな?」と前向きにとらえられると、子供との関わり方もポジティブになれそうですね。
- 安井泉「こどもが話し始めるまで」愛知県青い鳥医療福祉センター(http://aoitori-center.com/pdf/toku1.pdf,2019年11月21日最終閲覧)
- 母子健康協会「ことばの遅れと対応」(https://www.glico.co.jp/boshi/futaba/no68/con05_11.htm,2019年11月21日最終閲覧)
子供との時間の使い方に目を向けてみて
2歳3ヶ月過ぎてから、やっと、ママと言ってくれました。
(中略)
私は、こどもちゃれんじを2歳になるくらいの時に始めたんですけど、それが息子にはよかったのか、言葉をたくさん覚えるようになりましたよ!😃
今2歳10ヶ月ですけど、しっかり会話も成り立ってきました😃
月齢に合わせた内容のおもちゃだったり、絵本やDVDが送られてくるので、本人もいい刺激になっているみたいです😃
ついつい成長のことは焦ってしまいますけど、子どもとの時間をどう過ごしたらいいのかなって考えるようにしたら、私自身は少し気持ちに余裕を持てました😁
1歳半健診では経過観察と言われたというママ。しかし、2歳半くらいで言葉がたくさん出てきて「大丈夫」という結果だったようです。
言葉が出るきっかけは子供によって異なりますが、投稿者のお子さんには通信教材が合っていたとのこと。子供と過ごす時間の中で、楽しく使える教材やおもちゃを手に入れられたのがよかったのかもしれません。
発達そのものだけでなく、子供との時間の過ごし方について、前向きに考えられるとよいですね。
発音しやすい言葉から教えてみる
発語がゆっくりかも…と悩んでいたママですが、お母さまのアドバイスで「葉っぱ」という言葉を教えたところ、上手に発音できるようになったそう。
子供にとっては発音しやすい言葉とそうでない言葉があり「パピプペポ」などの破裂音は発音しやすいようです。こうした発音しやすい言葉から教えてみると、子供が発音しやすく、自信につながるかもしれませんね。
- 石川丹「言葉の遅れのある子の言葉を促す方法、教えます」楡の会(http://nire.or.jp/wp-content/uploads/2015/12/02.pdf,2019年11月20日最終閲覧)
- 岸田こどもクリニック「Ⅰ)赤ちゃんの言葉の発達について」(http://www.kishidakodomo.com/mother.html,2019年11月20日最終閲覧)
専門家に相談した
言語と児童心理士のリハビリ的なやつを受けてました。
保育園の子達と比べると、言葉だけでなく
色々なことが遅れていた様に感じます
3歳すぎぐらいから追いついてきて
今では劇などをアドリブをぶっ込んだり
仕切る勢いでペラペラしゃべります!
当時は周りと比べたり
色々心配もしましたが
焦らずに様子を見るしかないのかなと思います🙂
その時に言語の先生に言われたことが
毎日同じ歌を唄うことでした
同じ歌を唄うことで、子供が覚えて
次に出てくる言葉がわかるから
口が動かしやすいと言われました😄
言葉以外の発達も気になっていたというママ。専門家に相談をしていたそうです。
その後、現在の状況は「ペラペラしゃべります」とのこと。勇気を出して相談をしてみることでアドバイスを得られ、成長を見守る気持ちになれたのはよいことですよね。
また、先生のアドバイスにより、毎日同じ歌を歌っていたとのこと。こうしたアイデアをもらえるのも、専門家に相談をするメリットかもしれません。
言葉の発達を促すためのポイント
1歳半で言葉の発達が遅いと、ママパパは不安になるかもしれません。そこで1歳半の発語をうながしてあげるためのポイントを見ていきましょう。
思いを言葉にしてあげる
一つ目の方法は、赤ちゃんの思いを想像して、ママパパが言葉にしてあげる方法です。たとえばお茶を飲みたそうにしているのであれば、「お茶、ほしいだね」と伝えてあげて、ボールをとりたそうにしていれば「ボール、とってだね」と言ってあげましょう。
そのシーンで必要な言葉をママパパが教えてあげることによって、子どもが真似してくれるようになるかもしれません。
真似っこ遊び
続いては真似っ子遊びで1歳半の発語をうながす方法です。ママパパが身振り手振りとともに、赤ちゃんにとって話しやすい言葉を話してあげるというもの。
たとえば赤ちゃんが手にしているものを「ちょうだい」と言って受け取るなど、コミュニケーションの中で自然に言葉を教えてあげる方法です。手遊びやわらべうたなども効果的ですよ。
絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせも1歳半の赤ちゃんの言葉の発達のために良い方法ですね。特におすすめなのは、プープー・ビュービューなどのオノマトペ(擬音)や繰り返し言葉が書かれている、言葉遊びの絵本です。
言葉のゆっくりな1歳半の赤ちゃんが真似できるように、簡単な語彙の絵本を選びましょう。くり返し読んであげることで、1歳半の赤ちゃんが真似して発語してくれるようになるはずです。
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口周辺の筋肉を鍛える
1歳半の赤ちゃんの言葉の発達をうながすなら、口周辺の筋肉を鍛える方法もぜひ取り入れてみてください。たとえば食事のときに「フ~」と冷ます動作をさせたり、干し芋などの少し硬いものをかじらせることができます。
口腔筋が十分に育たないと発音がわるくなることがあるので、ぜひ紹介した方法を試してみてくださいね。
受診すべきか迷ったときは、1歳半健診で相談を
先輩ママたちの声からわかるように、1歳半で言葉が出ていなくても、成長とともに自然と言葉を話せるようになることはあります。一方で「何もしなくてよいのか」「専門家による診察が必要か」の見極めは、ママ自身では難しいですよね。
少しでも不安に感じているなら、1歳半健診での医師の診察で相談してみましょう。その際、専門機関の受診、あるいは定期的な相談を勧められた場合は、指示に従ってください。
ただ、受診や相談のすすめがあったからといって、必ずしも発達に問題があるというわけではありません。悲観するのではなく「わが子の成長のプラスになるアドバイスをもらおう」という前向きな気持ちで相談してみるとよいでしょう。
- 名古屋市小児科医会「子供たちの健康のために第3版」(http://aichi-pediatric-ass.jp/wp-content/uploads/2013/06/14314100ba4afcc153768256cb475d56.pdf,2019年11月17日最終閲覧)
- はせがわこども・ファミリークリニック「はせがわこども・ファミリークリニック」(https://hasegawa-kfcl.com/checkup.html,2019年11月17日最終閲覧)
- 一般社団法人 日本小児神経学会「Q72:言うことは理解できるのですが単語が数語しか出ないのは病気でしょうか?」(https://www.childneuro.jp/modules/general/index.php?content_id=79,2019年11月17日最終閲覧)
- 徳島県医師会「言葉の遅れ」(https://www.tokushima.med.or.jp/kenmin/doctorcolumn/hc/602-375,2019年11月17日最終閲覧)
- 堺市「Q1. 2歳になっても意味のある言葉がありません。ジュースなど欲しいものがあると、私の手を引っ張ってとってもらおうとするので、理解はしていると思うのですが。(2歳 女児)」(https://www.city.sakai.lg.jp/kosodate/hughug/sodan/kenkokosodate/hattatsu/nayamisodan/kotobaimi.html,2024年5月31日最終閲覧)