赤ちゃんに水道水を与えても平気?
日本の水道水は、たくさんの水質検査が定期的に行われています。そのため、日常の飲用として、また粉ミルクを調乳するための使用が可能です。ただし、赤ちゃんは体の機能が未熟なため、煮沸してから湯冷ましとして与えましょう。
また、浄水器を通して水道水を使用している家庭もあるかと思いますが、カートリッジなどの管理を適切に行わないと清潔さが保てません。浄水器を使用している場合でも、赤ちゃんに飲み水として水道水を与える場合は一度沸騰させた上で湯冷ましとして与えるよよいでしょう。
- 株式会社ナック「トリハロメタンって何?水道水の安全性とは」(https://www.crecla.jp/blog/2018/12/post-130.html,2020年11月17日最終閲覧)
- 中之条町「中之条町の水道水の安全性について」(https://www.town.nakanojo.gunma.jp/~info/6-jogesui/shinsai/houshasei_h23.html,2020年11月24日最終閲覧)
- 戸田市「水道水の放射性物質に関するQ&A」(https://www.city.toda.saitama.jp/site/suidou/sui-sisetuka-radioactive-qa.html,2020年11月24日最終閲覧)
- 大田区保健所「赤ちゃんと水」(https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/hoken/eisei/sumai_soudan/akacyantomizu.files/akacyantomizu.pdf,2020年11月24日最終閲覧)
水道水はいつから飲んでも平気なの?
赤ちゃんに水道水を与えていいのは、いったいいつからなのでしょうか。詳しく確認していきましょう。
生後6か月頃の赤ちゃんから使える!
湯ざましは新生児からOK。少し大きくなると麦茶、ほうじ茶。水道水は離乳食が始まる頃から大丈夫。
国産のミネラルウォーターは成分が水道水とほとんど同じですので、離乳食の始まる頃から飲めます。 ※1
赤ちゃんが水道水を飲めるとされている時期は、離乳食を食べ始める6か月頃から。ただし、赤ちゃんの場合、水分も栄養もまとめて母乳やミルクから摂取するため、基本的に水を飲ませる必要はありません。
ミネラルウォーターのほうが安全?
「水道水よりもミネラルウォーターの方が安全なのでは?」と考えるパパママもいるかもしれませんが、どのミネラルウォーターでもいいわけではありません。
ミネラルウォーターには硬水と軟水の2種類があり、それぞれのカルシウムやマグネシウムの保有量によって定められており、硬水の方がカルシウムとマグネシウムが多く含まれています。小さな赤ちゃんは血液成分の調節力が弱いため、硬水のミネラルウォーターでは胃腸に負担になってしまい、下痢をしてしまう可能性もあるそうです。
赤ちゃんに与えるのは、加熱・殺菌してボトル詰めされている軟水のミネラルウォーターがよいでしょう。日本の水道水やミネラルウォーターは、基本的に軟水で、海外産のミネラルウォーターは硬水が多くなっています。どれを選べばいいかわからない場合は、赤ちゃん用として販売されているミネラルウォーターを選べば確実です。
- い・ろ・は・す「赤ちゃんにもやさしい軟水」(https://www.i-lohas.jp/products/safe/,2020年11月17日最終閲覧)
- アクアクララ「硬水と軟水の違いは? メリットとデメリット」(https://www.aquaclara.co.jp/lifehack/knowledge/difference/#:~:text=軟水と硬水の違い,硬水とされています。,2020年11月17日最終閲覧)
赤ちゃんに水道水を安全に与える方法
続いて、赤ちゃんに水道水を与える方法について見ていきましょう。
水道水で作った湯冷ましを赤ちゃんに与える
赤ちゃんに水道水を与えるなら湯冷ましがおすすめです。早速湯冷ましの作り方を見ていきましょう。
水道水を沸騰させ、フタを半開きにして5分間煮立てます。5分たったら火を消し、フタを閉めた状態で冷めるのを待ちます。
体温程度の温かさになったら、赤ちゃんに飲ませてあげてください。水道水を煮沸することで、消毒のための塩素がなくなり、安全な水になります。塩素がなくなるということは消毒効果がなくなるということなので、細菌が発生しやすくなってしまうという側面も。長時間の保管は避け、余った場合は処分するようにしておきましょう。
ミルクを作るのも水道水でOK
明治の粉ミルク(明治ほほえみ・明治ほほえみ らくらくキューブ)は、国内の水道水で溶いた時に母乳にできるだけ近くなるようにつくられており、それだけで赤ちゃんの成長に必要なミネラルは十分摂取できるように設計されております。
水道水が使用できない場合はカルシウム、マグネシウム等の無機塩類(ミネラル)の少ない市販水をお選びください。
水道水が問題なく使用できる場合は水道水をご使用ください。 ※2
日本製の粉ミルクは、日本の水道水で溶いた際に母乳に近くなるようミネラルの量が設定されています。粉ミルクは水道水を使っても全く問題はありません。粉ミルクを作る際は、殺菌のため必ず70℃以上のお湯を使うようにして、2時間以上飲まなかった場合は処分してください。
外出する際にミルク用のお湯を持参する場合は、一度沸騰させてから熱いまま持って行くようにしましょう。
おかゆなどの離乳食にもそのまま使える
厳しい水質基準に沿って作られている日本の水道水は、離乳食作りにもそのまま使うことができます。離乳食は基本的に一度火を通して作るため、水道水が煮沸されている状態と同じ。安心して赤ちゃんに離乳食を作ってあげることができるでしょう。
- 大田区保健所「赤ちゃんと水」(https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/hoken/eisei/sumai_soudan/akacyantomizu.files/akacyantomizu.pdf,2020年11月17日最終閲覧)
- ミズコム「赤ちゃんが水道水をそのまま飲んでもいいのはいつから?」(https://waterserver-mizu.com/tap-water/post-12319,2020年11月17日最終閲覧)
- TOKAI「水道水を赤ちゃんの離乳食の調理に使っても大丈夫?安全性の3つのポイント」(https://ulunom.tokai.jp/column/detail/139#:~:text=水道水は厚生労働省,自然に除去されます。,2020年11月24日最終閲覧)
- 明治「わかりやすい粉ミルクの作り方」(https://www.meiji.co.jp/baby/club/category/study/milk_powder/st_milk_powder281.html,2020年11月24日最終閲覧)
水道水の上手な使い方をママたちの声から知ろう!
赤ちゃんへの水道水の使い方をご説明してきましたが、他のママたちがどのように使用しているのか気になりますよね。水道水の上手な使い方について、ママたちの声をご紹介します。
水道水を使うことにためらいがあった方も参考になるかもしれません。
うちでは浄水器を通した水、その水で水出しした麦茶を飲ませています(˘ω˘)
お店の水は氷が入っていたら冷たすぎるのでやめています。
先輩ママの声を見てみると、生後6か月~1歳くらいから水道水を飲ませているようです。一度火を通す場合は水道水のまま調理、そのまま口に入れるような場合は湯冷ましなど、用途によって使い分けているという声もありました。
飲ませていい時期を把握しておこう!
日本の水道水はたくさんの水質検査をクリアしており、安心して飲むことができます。水道水をそのまま与え始める時期は、生後6か月~1歳を目安に考えておくといいでしょう。不安なら水道水の中の残留塩素を除去することができる湯冷ましを活用してください。ミネラルウォーターの場合は硬度に注意するなど、赤ちゃんの口に入るものはパパママが責任を持って選ぶ必要があるでしょう。