©おおがきなこ/幻冬舎
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妊娠を諦めてからコロナ禍に妊娠がわかる
2021年10月28日(木)に幻冬舎から発売された『コロナ禍妊娠日記』は、マンガ家のおおがきなこさんがメディアプラットフォームnoteで連載していたマガジンを書籍化したものです。
コロナ禍真っただ中の緊急事態宣言中に妊娠した女性が、非日常の中でどんなことを思い、どんな変化を遂げながら出産したのかを克明に描いた奮闘記。
面会もできないような異常事態でありながらも、妊娠よりもコロナの方が身近に感じるほど、不安や緊張に晒され続けた日々の中、「どうしよう、ムリだよ」が「大丈夫」になるまでの夫婦の葛藤と支え合いの記録でもあります。
本書は、noteで連載されていたマンガに加え、新しく描き下ろした産前・出産・産後の様子も加えて構成された一冊に。
柔らかなタッチのイラストと淡々と紡がれていく心情に、共感したりクスッとしたり涙したり…。
同じようなコロナ禍で妊娠し出産を控えて不安でいっぱいの方も、「このままでいいんだ」「こうすればいいんだ」と、心が軽くなるような言葉にたくさん出会えるのではないでしょうか。
妊婦だから…と言ってはいけない言葉なんてない
©おおがきなこ/幻冬舎
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『コロナ禍妊娠日記』の著者・おおがきなこさんは、大人の心のひだを繊細に描いた作品が話題で、優しいタッチのイラストと、芯の強い作風が人気の漫画家。
エッセイでも賞を取るほどの実力者で『コロナ禍妊娠日記』も「長い文章に絵がくっついてる感じ」で、文章を先に考えてそれに絵をつける進め方で描き上げたそうです。
「妊娠したけど幸せ感じられてないよ」「子どもほしいってまだ思えないよ」って、世間の顔色なんか無視して言っちゃいたかった。なので言っちゃいました。
私と同じような妊娠生活を送っている人、過去送っていた人、妊娠経験はなくとも日々なにかに気を使って本音なんか言えない人、みんなに届くといいなと思います。
"言っちゃいけないひとりごとなんかないよ"いつでも、それが私の漫画のテーマです。
なので今回は、
"お母さんになるからって、言っちゃいけないひとりごとなんかないよ"
が、『コロナ禍妊娠日記』を通して伝わりますように。
※1
このようにコメントされている通り、『コロナ禍妊娠日記』につづられている言葉はとても正直で、だからこそ心に響く真実の言葉。
おおがきなこさんの座右の銘は「嘘を描くな」だそうで、漫画の中でも一切嘘がなく、赤裸々に描かれた体験談がスッと心に染み入ってくる作品になっています。
不安でいっぱいの心が、ふっと軽くなるような作品
コロナ禍で人と会うことや相談する機会も少なくなり、自分だけがこんな思いをしているのではないかと追い詰められてしまうこともあるかもしれません。そんな方にこそおすすめしたい作品が『コロナ禍妊娠日記』。
きっと心がふっと軽くなり、「不安なのは自分だけじゃない」「なんとかなるかもしれない」そんな前向きな気持ちで出産に臨めるようになるはず。
妊娠中の方もそうでない方も、心を落ち着かせたいときに、ぜひ読んでみてください。