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迷惑をかけてしまうのでは…
ぼさ子さん家族は引っ越し先にほぺろうくんが自閉症と診断されたことや、発達障害があり慣れない環境にパニックを起こすことなどを説明していました。
ご近所の皆さんは「大丈夫」と言ってバーベキューなどのイベントに誘ってくれるのですが、きっと迷惑をかけてしまうから…と、いつもお断りしていました。
でも、そういうことが重なると気まずくなるものですよね。「ほぺろうの大変さを知らないからみんな大丈夫だって言うんだ」と思っていた、ぼさ子さんですが、夫の「ほぺろうのこと、ちゃんと知ってもらおう」というひとことをきっかけに、自治会の行事に参加することに。
ご近所の方たちと積極的に関わることでほぺろうくんにも変化が。ぼさ子さん家族、そしてほぺろうくん自身は、居心地の良い場所を見つけることができるのでしょうか。
本当の息子の姿を知ってもらおう!
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ぼさ子さん夫婦が感じていた気後れや心配は、ご近所の方たちが本当のほぺろうくんのことを知らなかったから。転機は、自治会行事に参加してみようと決めたことでした。
迷惑をかけてしまう…と距離を置いているだけでは、本当の大変さも伝わらないものですよね。迷惑をかけてしまうことは承知で一歩を踏み出したぼさ子さん夫婦の決定は、勇気ある決断だったと言えそうです。
ほぺろうくんの機嫌が悪くなれば途中でも帰らなければならないため、あまり役に立てていない…という気後れや申し訳なさも感じているようですが、実際にほぺろうくんと関わり、そのようすを見ることで、ご近所の方たちも本当のほぺろうくんのことを理解してくれるようになりました。
ほぺろうくん自身もたくさんの人とのつながりができ、少しずつ成長しています。
遠慮するだけでなく、ときには勇気を出して、子どもの本当の姿や障害について知ってもらえるようにすると、新たなつながりが生まれるかもしれません。
息子のために見つけた居場所
ぼさ子さん夫婦が考えたほぺろうくんの将来。大人になったほぺろうくんが親がいなくなっても生きて行ける場所を見つけておくことの大切さ。親として考えさせられました。
実際、ほぺろうくんはちょっとずつですが、ご近所の方たちと仲良くなり、一緒に遊んだりお散歩したりできるようになりました。これから成長するにつれて、きっとほぺろうくんらしい人間関係が築けるはず。
発達障害の子どもと周囲の関わり方に悩んでいる親だけでなく、発達障害を抱える子どもや家族とのつながりを考えるすべての人に読んでいただきたい『自閉症息子を町内行事に必ず連れて行く理由』おすすめです。