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実子は無理…特別養子縁組で出会えた家族
夫婦で受けた検査で、実子は無理だと判明した「私」と「ダンナさん」夫婦。お互い温かい家庭で育ったこともあり、子ども好きでもあったので、どうしても2人で子どもを育てることをあきらめきれず、たくさんたくさん悩んだ末、「特別養子縁組」という制度を知り、登録することに。
2人にとって「特別養子縁組」制度への登録は、親になることを誰よりも真剣に受け止め、たくさん勉強しての決断でした。
登録をして数か月が過ぎたころ、突然の電話で「1人の赤ちゃん」に会えることを知ります。それが、2人にとっての家族になる「おにぎりくん」でした。
特別養子縁組で親になることの難しさはありましたが、初めて「お母さん」と呼ばれる幸せ。おにぎりくんを受け入れてくれる家族の温かさにあふれた出会いでした。
おにぎりくんにとっても新しい家族ができた瞬間でした。
2人で抱えた「不妊」の現実と家族からの言葉
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不妊がわかり、それぞれに苦悩を抱えたふたりが、特別養子縁組によって親になることを決意するまでの苦悩と葛藤は胸に迫るものがあります。
子どもは授かりものだから…不妊の当事者でも夫と妻それぞれが異なる視点で悩みを抱え、苦しむことになりました。「私」は、先に子どもを授かった妹のことを素直に祝福できず、複雑な思いを抱えます。
孫を迎えるそれぞれの「私」の両親にも葛藤がありました。血のつながりのない、顔を見たこともない子どもを、自分たちの孫として愛情を注いであげられるのか、悩んだことでしょう。
しかし…おにぎりくんと対面したときの家族の表情にすべての答えが詰まっています。ハンカチを用意して読んでいただきたいと思います。
血のつながりを越えた家族のきずな
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当初、養子を迎えることに否定的だった「私」のお父さんですが、おにぎりくんと過ごす中ですっかりおにぎりくんにメロメロに。血のつながりが家族の絆だと思っていたお父さんですが、それ以上に大切なものがあることが一瞬で伝わったんですね。
家族のぬくもりと安心感は小さなおにぎりくんにも伝わっていたようで、おにぎりくんのお世話をしていた看護師さんは、パパとママが駆けつけてくれたときのおにぎりくんの変化に気づいていました。
これから、愛情いっぱいの家族に囲まれてすくすく育っていくおにぎりくんの姿が目に浮かびます。
家族の温かい絆を感じられる『養子縁組で親になる』、ぜひ読んでみてください。
イラスト:くまの広珠